2週間前に福島県沖で発生したマグニチュード7.4の大地震は、全体で長さ50キロ以上に及ぶ海底の活断層の一部がずれ動いて起きたと見られることが専門家の解析でわかりました。専門家は残った活断層の一部がずれ動くと再びマグニチュード7クラスの大地震が起きるおそれがあり、今後も注意が必要だと指摘しています。

先月22日に福島県沖で発生したマグニチュード7.4の大地震では、東北などで最大で震度5弱の揺れを観測したほか、宮城県の仙台港で高さ1.4メートルの津波を観測しました。

活断層のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は、余震が発生した場所や海底の地形などから、今回の地震を引き起こした活断層を解析しました。その結果、今回の地震は、北東から南西へのびる長さ50キロ以上の活断層のうち、およそ30キロがずれ動いて起きたと見られることがわかりました。

一度にずれ動くと、最大でマグニチュード7.7前後の大地震の可能性があったということで、遠田教授は残った部分はより陸地に近く、最大でマグニチュード7程度の地震のおそれがあり、引き続き注意が必要だと指摘しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161206/k10010796381000.html