転職活動を通して自分の事を考える機会があったので、せっかくだからこれまでの事をまとめてみる。


■3DCGデザイナーへの道と挫折

自分は、高校生くらいの時は、なんとなくゲームプログラマーになりたいと思ってた。
情報系の大学に入り、他の大学生と同じようにモラトリアム期間を過ごし、生きる意味をひたすら考えながら過ごしてた。

何か夢中に慣れるものを必死で探していて、ガラケー向けのシューティングゲームなんかも作ってみたけれど、その頃はコーディング技術もあんまりだったので、それほどはまらなかった。
 
右ボタン押しながらゲームを始めると、敵の弾に当たらなくなるという致命的なバグが直せず3日くらい泣いた。
(直せなかったからそのアプリは死んだ)

それでもやっぱりゲーム関係の仕事に就きたい気もしてたので、ゲームの良し悪しはキャラクターだ!これからは3Dだ!なんて言って今度は3DCGの勉強をはじめたりした。

パーツを組み立てて3Dを作っていく過程が楽しくて、独学でモデリングの勉強続けてた。
機械系の物を三面図通りに作るのはだいぶ出来るようになったけど、生物を作るのが凄く苦手だった。

そんな時、ブログで作品を公開していたら、現役のゲーム系3Dデザイナーの人が道楽か何かで、自分に色々教える話を持ちかけてくれて、その人に暫く教わる事になった。
(多分人に教えるのが好きだったのかな。今ならその気持ちわかる気がする。)

それで暫くその人が出す課題なんかをやったりして、かなりハードに過ごしてた。
大学の授業よりもそっちの方を優先してやってた。

半年くらい習ってたけど、やっぱり生き物は苦手で、課題以外のロボット作ったりしてたら、その人に「お前ふざけんな」的な事言われて、だんだん辛くなってきたのを覚えてる。
それで、仕事としてやってくには楽しい物ばっかり作ってられないし、3DCG嫌いになる位なら、別に仕事持って3DCGは趣味でやった方がいいのかなあとか思い始めて、辞めた。
3DCGデザイナーになるのを諦める事を伝えて、その人は「あー勿体無いなー」って言ってくれたのを覚えてる。
その後も、「じゃあ趣味として楽しくやろう」って言われたけど、なんとなく申し訳なさすぎてフェードアウトしてしまった。
これは今も、自分勝手な事したなあってものすごく反省してる。

それで、就活時期になって普通に組み込み系のSEになった。


■Cocos2d-xとの出会いとアプリ開発の挫折
 
3,4年位前のゴールデンウィーク。
相変わらずなんか夢中になれる事を探し続けていた。
仕事でスマホの業務用アプリ作ってたので、ゲームアプリ作ってみようかなあって思い立って、本屋の技術書コーナーをうろうろしてた。
その前もAndEngine使ってゲーム作ろうとかチャレンジした時があったんだけど、どうも完成まではいかなかった。
だから挫折しづらい様な、簡単そうな、やたらと猫がいっぱい描いてある本を選んだw
それがたまたまCocos2d-x使ってた。

確かパズルゲームを作る奴で、GW中にある程度形にできたから、改造してアクションゲーム作った。
大学の時に作ったゲームに似た感じで、さらに自分が好きな「将棋」をテーマにした「王様escape!」だ。

なんとかリリースまでこぎつけられて、その時はまだ割とスマホアプリは儲かる!みたいな噂があったからちょっと期待してたけど、全く売れなかった。
多分3年かけて広告収益1000円位。

けど一部の将棋クラスタがプレイしてくれて、面白い!って言ってくれてすごい嬉しかった。
だから続けてもう1作、もっと複雑な処理を入れた将棋の駒モチーフのゲームを作った。
「れんさ大爆発」だ。
 

なんと、この超エキサイティングなゲーム、前作よりも売れなかった。
正直辛かった。

けど、面白さには結構自信はあった。
だから、将棋って言うニッチなテーマを辞めて、女子高生に受けそうなデザインとテーマにして、もう1アプリ作った。

「お団子ドリーム」


なんと今までで一番売れなかった。
 
心が折れた。
心折れすぎてAndroidでは出すの辞めた。


■2chでのT氏との出会い
 
それから半年位はゲームアプリ作ってなかった。

その間将棋に夢中になって、千駄ヶ谷の将棋会館に毎週通ったりしてた。
将棋ガチ勢ってのはほんとすごくて、皆毎日欠かさず将棋の勉強するんだけど、自分もそんな感じだった。
ネット対局、検討、本での勉強、朝の電車で詰将棋

2級まで上がって、さらに1級に上がる条件が、7連勝か10勝2敗なんだけど、
自分が行くと1級の人ばっかり当てられて(たまたまなんだろうけど)、
それでも6勝連勝して、あと1勝ったら昇級って時に、また1級の人を当てられそこで負けてしまった。

そこで、この昇級システムおかしくね?(なんで1級に上がるのに1級に連勝しなきゃならんの?それってもう1級どころか初段くらいじゃね?)って感じはじめて、将棋辞めた。
(アマチュア将棋楽しむ程度には今もやってる)

正直、将棋の昇級制度ってのはかなり曖昧で、道場によってかなり差がある。
今は将棋アプリで公式の免状が取れたりもするんだけど、アイテム使うとCPUが代わりにさしてくれたりもする。

まあこの公式段位ってのは、自己満足的な意味合いも強いから、真面目な将棋クラスタは皆きちんと自分に見合った段級を申請してる気はする。

話がそれたけど、それでまた抜け殻の様な毎日を過ごしてた所、自分は何が好きなのかなあって真面目に考えた所、プログラミングが好きだなって思った。
それで、楽しくプログラミングする為に、またゲーム作ろうという気になった。
(話がまた逸れるけど、開発モチベーション維持には、「プログラミングが楽しい!」って思い込む事が結構重要だと今でも思ってる) 

モックが出来上がったあたりで、2chのゲーム制作板みてたら、開発メンバー募集板みたいなのがあって、そこで、お互いの作品について指摘し合いませんか?って人がいて、ドキドキしながらメールを送った。

その人(Tさん)とは気があって、毎週進捗会しましょう、という感じになった(後のPop会)

これはモチベーション維持、クオリティアップにはかなり効果的で、週末に見せなくちゃいけないから進捗を出す!という毎日が続いた。
Tさんはなかなか鋭い指摘をしてくれて、大変助かった。
Tさんがアプリ出してしばらくした辺りで、Tさんの興味が別の所に有るようで、その会は自然消滅した。
(Tさんには大変感謝してて、全く怒ったりしてない。元気にしてるかな。)

そうして完成した「バグ・クラッシャーズ」は、これまでのアプリよりは売れた。
大ヒットではないにしろ、ファミ通Appさんなんかにも取り上げて貰えて、自分では面白いアプリを作れたとは思ってる。


■人生を変えた「じぇふ会」
 
「バグクラ」がもう直ぐ完成するってころ、twitterでお知り合いになっていた、ねこバタさんが、じぇふさん主催の今北さん歓迎会なる物に誘ってくれた。
正直その頃は、SNSで知り合った人と会うなんて全く考えていなかったので、かなり悩んだんだけど、思い切って行った。

集合場所についてみると、毒きのこさんが超イケメンサーファーみたいな感じで驚いたし、席の隣に座ったハルシオンさんが金髪で、やべえとこに座ってしまった!と思ったのを今でも覚えている(今ではとても仲良くさせていただいます;)

飲み会はとても楽しかったのと、そこではじめて「個人開発者」という世界があることや、フリーランスの人の技術の高さ(真面目さ)を知って、すごく刺激になった(特に毒きのこさんの話)。


その刺激がきっかけで、単純に技術力もっと上げたい(上げないとなんかヤバい)って感じはじめた。
(たぶん、フリーの人と比べて技術がなさすぎるってのを自覚したから)

そこからは、ゲーム開発だけじゃなくて、技術の基礎から勉強し直す様にした。
その過程で、ついでに応用情報技術者とったりもした。

それから、アプリ開発者/エンジニアの飲み会という物に全く抵抗がなくなり、沢山参加して、その度に良い刺激を受けていた。
技術の勉強するのも全然苦じゃなくなって、むしろ知識がついていくのが楽しいし、コーディングの幅も広がるから凄い楽しかった。
プラスになる事の方が多いので、アプリ開発者やエンジニアと積極的に交流を取る様になったし、勉強会開いたりもした。
ありがとうじぇふ会、じぇふさん、皆さん。

その後、Webアプリ進捗会(通称Pop会)なる物を開始した。
目的は、強制的に進捗を出す事と、第三者の目でテストプレイする事によるゲームのクオリティアップ。
皆さん鋭い意見でとても助かってるし、楽しい。


■福岡、転職
 
そんな感じで、ゲーム作りと技術勉強と仕事をして日々を過ごしていた所、妻が「福岡に行きたい」と言いだした。
どうやら、ソフトバンクホークスが好きすぎて、ソフトバンクスタジアムの近くに住みたいという事らしい(マジ)

今の職場は埼玉だし、そんなの無理!と、最初は相手にしなかったが、暫く元気が無い妻を見ていて、
「これはもしかして、ゲームプログラマーに転職するチャンスなのでは?」と思い始めた。

この頃には、自分は仕事よりも、ゲームアプリ開発に命を削っていた。本気の本気でゲームを作っていたので、心の片隅では「これが仕事にできたらなあ」と思っていた。

そこで妻に、「ゲームプログラマーに転職して良いなら福岡行けるかも」と相談した所、福岡に行ってくれるなら勿論OKと、とたんに元気になった。

正直、じぇふ会がきっかけで、色々な方に話を聞いていたり、自分で勉強をし始めたりしていなかったら、今の会社から転職するなんて全く考えなかったと思う。


今の会社は日立系の会社で、福利厚生もしっかりしているし、定時退勤日に会社に残っていると怒られる程のホワイト会社なので、自分の普段の開発状況を知らない人には、「馬鹿だなあ」って言われる。
(自分でも少しわかるw)

けど、ゲーム開発に命注いでるってわかってくれている人には、「Popさんだったら、それを仕事にした方が確かに良いかもね」って言ってもらえる。すごく嬉しいし、自分としてもそう思ってる。


■転職活動

そんなこんなで転職活動を開始、面接なんて久々で、正直すごく疲れた。

けど、受けた2社とも1次面接は現場の担当者だったので、作ったゲームに関する技術的な質問をしてくれて、楽しく説明できた。
他にもゲーム開発に対する熱意と、現職での仕事内容を評価してくれて2社とも内定を頂いた。

ということで4月からゲームプログラマーになる。
とりあえず、研修期間で切られないように必死にゲーム作ろうと思う。