「ベルリン、僕らの革命」を観ました。
ヤンはとピーターは社会に対する不満を抱えている。金持ちが社会を牛耳り、現代社会が貧しい国々の(たとえば未成年者)の労働力を搾取する事によって成り立っているからだ。そんな彼らの小さな抵抗は資産家の家に押し入り家財道具でアートをこしらえて帰ってくる事、そして「贅沢は終わりだ」というメッセージを残すのだ。しかしピーターの恋人であるユールと家に侵入した時に事件は起きる、家主と出くわしてしまい、はずみで誘拐するはめになってしまったのだ・・・
ドイツを舞台にしたこの作品は、東西ドイツの統一後に起きた貧富の差や思想的に揺れた人々の心の揺らぎを捉えている。思っていたよりもかなり「青春映画」で、ナイーブすぎるこの少年達の幼すぎる行動は爽やかを通り越して時にイライラさせるものです(笑)彼ら3人が抱え込む漠然とした怒りは若者であればどの国にいたとしても感じるだろう事で、適度に大人になってしまった私などは少し首を傾げる部分がなかった訳ではない。そういう私をこの映画の3人は「既に体制側の人間だ」と、やはり言うのだろうか。でも彼らは何も持っていない訳ではないんだよね、彼らだって誰かを搾取している事には変わりないのだもの。自分と思想的に合わない人間とちゃんと向かい合う努力をしないのは、やはり幼稚と感じてしまうんだよなぁ。
誘拐されるおじさんが、かつての学生運動盛んな60年代に先頭に立っていた人物という設定になっているので、双方思想的に揺れるほどに議論が起こるかと思いきやそうでもなく、物足りなさはありました。
最終的に元の場所へと戻ってゆくおじさんに「かつての心を取り戻せるのか」という命題を託したのだろうけど、でも「あんたらは結局変われないんだ」と非難する彼ら3人もどっちもどっちかもしれない。本当に映画の中で「革命」が起きるなんて思ってなかったけど(笑)でもこのタイトル「僕らの」ってのは確かにそうでした、彼らがこの映画の中で起こす革命は3人の関係性なんだね。ここからなんだよ、この先どう変わっていくか、3人の続きを観てみたいなぁと思いましたよ。