978

「地球が静止する日」を観ました。
巨大な球体と共にアメリカに降り立った、宇宙からの使者・クラトゥ。アメリカ側は強固な姿勢を崩さず、クラトゥが言う「地球を救いに来た」という言葉に耳を貸そうとしない。科学者・ヘレンだけはクラトゥに理解を示すが・・・
お正月は夫婦で観るのでこんな超大作をチョイス(笑)いや、良かったですよーそういう意味では観やすくって。
「地球の静止する日」を観た記憶がある、もちろん詳細ははっきりしていないのだけど。けど、SF映画としてメッセージも映像も素晴らしかった。核の恐怖が現代にもあるのだから、テーマの基本線を核から環境問題に変更する必要があったのかは多少疑問。
オリジナルではクラトゥはあくまでも使者であった。まさしく地球に対する警告を与えるために来たのであって「人類そのものを攻撃するため」に来た訳ではなかった。そして、オリジナルを観た時に驚いたのはそういう位置づけ(宇宙人は友好的という)そのものだったのよね、私にとって。
でもリメイクでの視点は地球における「人間」という害虫駆除。こうなってしまうと、確かにこの作品のように「人間の性善説」を信じるようなオチにせざるを得なくなってしまう。地球に優しい人間になるしか助かる道はない、と。
で、そこまではいいのだ。変われるのだ、というテーマは普遍的だもの、この映画に限った事ではないし。
たーだーし、この地球規模の危機を救うのがあんな母子のちっぽけなメロドラマじゃあ納得出来んでしょ!って事なんだよなぁ。全人類に、クラトゥが語りかけなきゃダメでしょうよ。
その点、核兵器をメインにしていたオリジナルでは、クラトゥのメッセージを世界の代表が聞くシーンがちゃんとあるのだよ。ここがクライマックスなんだよ、そしてクラトゥの話に耳を貸すという姿勢そのものが人類の変化でもあるのだよ。
ヘレンが、この後クラトゥのメッセージを全人類に伝える役割を担ってしまったのよ、そんなのってあり得るの?あんなボンクラな大統領(この映画の中でね)しかいないアメリカで、誰が真摯な気持ちでヘレンの話を聞く???
ヘレンは変われる、愛する息子があんな目に遭ったんだもの、そりゃ変われるさ。でも自分以外に守りたいものなんて無い人間も沢山いる。それを私達はわかり過ぎる程知っている。変わらない人がいる事を知っている。
だったら、オリジナルの核廃絶に人類が進み出すっていうオチの方がよほど映画の着地点としては落ち着きがある。それならば、出来るかもしれないという一縷の望みがある。
クラトゥ、あんたやっぱり宇宙人なんだな、人間の事全然わかってないよ・・・
でもね、小難しくないし、子供さんと一緒でも楽しめる作品じゃないかなって思うね。正月映画だな、まさに。
しかし、切り口に寄ってはこうも矮小化されちゃうのね、壮大なテーマも。
キアヌ・リーブスは全然タイプじゃないけど、どういう訳か一般的な人間を演じていない作品(マトリックス、コンスタンティン等)だけは観てる気がする。この人、人柄は良さそうだけどちっとも賢そうじゃ無いのよね(笑)でもそれもあってか、何も先入観無く異星人も演じられる人なのかもしれないね、違和感全く無し。

TB・コメントのタイムラグに関してはトップページのエントリーに表記があります
掲示板もどうぞ→265
参加しています45