季節の変化?ネスカフェ・・・

2006年10月15日

かをり嬢が日の丸検索エンジンを持ち上げていたビデオについて

お久しぶりです。動きが早いウェブ界隈では旧聞になってしまうかもしれませんが、プロジェクトは進んでしまい税金も付いてしまうので一応。

今年も一応CEATEC2006には行ってきたのですが、週の最初は天候が良くなかったので、週末に各メディアのレポートを見ながら想像を膨らませながらメッセ入りし、結構長めに見る事ができました。その中で各著名ブログやはてブでもヒートアップしていたこの記事に注目。

ITmedia News:「Google八分、知ってますか?」眞鍋かをりが“国策検索”アピール

記事自体は良くまとまっているのですが、記事中で省略された箇所やニュアンスがあるだろうと感じたので、以下に私が実際に見てきた映像の遷移や内容を書きたいと思います。
内容の省略はたぶんしないでメモに書いたはずですが、何しろブースにいた担当者氏らしき人の目があったので(笑)、間違えていたらこのエントリー自体を見なかったことにしてください。

本編は続きを読むからどうぞ。

<ここから>
・日本がGoogleに対抗するというのは誤解なんです!・・というかをり嬢のナレーション。
・もっとスケールが大きいプロジェクトなんですとのこと。
・ここでアメリカ製の検索エンジンが3つ、暗い部屋に置かれたノートパソコンに映っている映像が。
・ジャーナリストの田原総一郎氏のインタビュー。氏曰く、「グーグルに取り上げられない情報は情報ではなくなってしまう。」
・ここでGoogle八分って知ってる?とかをり嬢。
・事例1はGoogleが中国での検閲に協力している件が。
・例2は暗に悪マニの例を示唆。
・海外の特定事業者に頼ってしまうのは危険ですよね!
・これに対してフランスが対抗プロジェクトを立ち上げ!
・まぁけどフランスもGoogleの模倣をしているわけではないのですよ。
・ここで広い海に大きな帆船が乗り出している航海の映像が。
・検索にはまだまだ未知の領域がある。テキストサーチ以外にも画像、音声、動画とたくさん。
・このプロジェクトは豊かさや信頼感を重視!
・成果はビジネスでも展開する。
・かをり嬢が検索の未来なんて予想できない!と驚いている。
・終わりの言葉は、より使いやすくなるよう期待ですねと。
</ここまで>

自分の感想としては、やはり何でこういう事に税金が・・と思ってしまいます。
参考になった見解としては池田信夫氏のエントリーゲンダイネット、その他はてなブックマークで関連する記事等をどうぞですが、個人的に映像を見ての感想はプロパガンダ映像ってこういうものなのかと(笑)。
まずはじめにGoogleに対抗するというのは誤解なんです!と言っておきながら、例えば恐ろしい暗い部屋の一番手前にGoogleが映っていたり、何故か中盤グーグル八分の映像を流してグーグルに対してネガティブなイメージを演出しています。映像の中盤辺りで航海の映像が出たり、テキストサーチ以外にも情報があるという事を強調したりしていて、さらにGoogle以上を目指しているというナレーションが追い討ちをかけていますが、結局“以上”を目指すなら“以下”の自分“以上”をまずは超えなければならないはずで論理的にも矛盾しているように思えました。ベクトルが違うと言いたいのかもしれませんが、ブースにある関連展示を見ても多数グーグルも進出している分野があったりして大きくベクトルの違いを感じる事もできませんでした。
さらにいえば中国政府の検閲に協力している件は、善悪を別にすれば、中国のシステムがそうなっているのであって、いずれの中国に進出している検索エンジン各社はいずれも政府に協力しているようです。つまり検閲自体が悪いものだという前提に立てば(まぁ多くは悪いものと思いますし、国が包括的に行う検閲は最悪だと思います)、グーグル八分の一例として紹介しグーグルを非難するのではなくて、中国のシステム自体を非難すべきだと私は思います。
さらに悪マニのグーグル八分の件に関しても、少し前にしたエントリーではありませんが、ウェブ全体にしてもブログに限っていえば尚更選択肢が増えてきているので、幾つかある代替手段を使ったりしてみるのもいいのかなと思います。

で、検索エンジンの透明性が気になるという開発者の方なら、ある程度の規模に育っているnutchなどのプロジェクト等に参加してみるなどの方法もあるわけですし、予算がでかければでかいほど優れたアイディアが完成するわけではないと思いますが、結局予算もMSやGoogleとは比べ物にもならないですし、選択肢を増やせば中立性も守られるよといっても政府系のうわさの八分なども始まっているようですし、、とビデオでの主張が個人的には何一つ説得力を持って感じられないのがアレでした。

別に政府が仲が良い出入り業者を中心にして税金をばらまかなくとも、まずアイディアはあるけど資金や起業までの筋道が分からないという人をカバーした方がよっぽど成果が上がるのではないでしょうか。IPAの未踏ソフトウェア創造事業で有名になった登大遊氏ではないですが、まずアイディアありきで、アイディアが優れていれば自然と有名にもなりますし。

それからグーグルは世界中規模で見ても巨大企業になって色々と批判を受けたりしていますが、結局株式公開しているとはいえ半分私企業みたいなものですし、自分自身で情報を作り出して世界に送り出しているメディアではないので(株式公開の時に米大手新聞社等の経営と同じ様にといっていましたが)、直接的な自社の利益に結びつく事意外は、訴訟リスクを最小化しようとしていますから、何らインデックスの中立性などを本気で守るのを期待するのも無理があるのではないかなと思います。
だから結局八分自体を消費者の利益の損失として懸念するなら、ウェブサイトへ文句をつけるのは直接八分該当ウェブサイトの管理者にだけ付けなければならないとか、八分としてのインデックスからの削除が行われたら詳しい理由や八分依頼人へこちらから連絡が付くようにしなければならないとか、、色々と日本法人があるところには規制する法律を適用するなどという事になるのかなと思います。
まぁしかし規制が強くなれば現在でも多数ある実験的なプロジェクト等も萎縮してできなくなってしまうわけで、規制する方の害の方が大きい気がしますが。

なるたけ小さく選択肢を増やして、有望なところは自然と大きくなるというのが良い環境なのだろうと思えます。



fact_msht at 22:25│Comments(0)TrackBack(0) Technology | Conference&Event

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
季節の変化?ネスカフェ・・・