7世代でリザードンが強い位置にいるので自分の考えを色々まとめてみた。




◆7世代におけるリザードン
●XY共通
リザードンは7世代に入り新たなフェアリータイプのポケモンが増えて相対的に苦手とするドラゴンに強くなった事、
メガシンカで猛威を振るっていたガルーラ、ゲンガーの弱体化によってパワーが同等ぐらいにまで下がった事
カプ・テテフ等をはじめとする強力なフェアリーの一貫を切る為にテッカグヤ、ナットレイ等の鋼タイプの採用率が増えた事等
リザードンにとって7世代は追い風になっている。とはいえ技構成や新しく覚える技等はほぼなく、6世代と同じ感覚の運用になりそう。

●X
まず大きく変化したのはSの値。
6世代後期はりゅうのまい+はねやすめで耐久しながら積んでいくものが多く、耐久に多く努力値を割いてSは1舞でS135族+1ぐらいを目安として
配分していたが、今回は初速が重要となり、特にカプ・テテフの存在もあって最速を取るのが最も安全。
サイコフィールド下で準速度パルシェンのからをやぶるに対してS+1であれば上から攻撃できる点、
Yや同種との同速対決等を考えるとやはり最速しかないと思われる。
攻撃技はSの値が重要になってくる今作においてはダメージを与えられつつ、自分のSを上げるニトロチャージが非常に使いやすい。
Xだと硬い爪で威力があがり、物理なので無駄なく使用できる点も良い。
残りはげきりん、フレアドライブ等の威力の高い攻撃技だが6世代同様小回りが効く技が少ない。
げきりんをドラゴンクローにする事も考えられるが肝心の攻撃が足りず、げきりんを採用せざるをえないケースが多々あった。
●得意なもの(X)
・電気系全般(カプ・コケコ等)
今作はでんじは等のSが半減までしか下がらない仕様になったので
電気をはじめとする電気タイプには相性がよく、ニトロチャージ×2で元の素早さに戻れるので
そこまでデメリットにはならない。また初手で起きやすいカプ・コケコ、後発からならボルトロス霊等に対して
強めであり、ガンガン攻めていける。
・高火力低耐久のAS及びCSのポケモン
範囲が広いが、主にゲンガー、フェローチェ等色々あげればもっといるが割愛。
ニトロチャージで上を取りやすく、かつ技2発で倒せそうな相手には強い。
●苦手なもの(X)
・カプ・レヒレを初めとするフェアリー、水タイプ
フェアリーが増えた事はメリットでもあり、Xに限ってはデメリットでもある
特にフェアリー水タイプで高い耐久値を誇るカプ・レヒレには基本的に手も足もXは出せない。
またミストフィールドによるドラゴン技半減も痛い点。
だがかみなりパンチを持つことである程度のダメージを与える事ができる。
レヒレは耐久型であるならマシだが、HC水Z等が一番相手にしたくない。
・ガブリアス
これは相変わらずだが、カプ系の登場で幾分強く動けるようにはなった。
しかしガブリアスは道具が判別するまでリザードン側が強気に行動を選択できず消極的な行動をとらないといけないのがきつい。
・ステロ系
こればかりは基本的にどうしようもないのだが、Xはまだメガシンカ後にステロダメージを軽減できる点
及びはねやすめを技構成的に入れやすい分Yよりも耐性があるといえる。
・バシャーモをはじめとする炎系統
技構成によるが基本的にドラゴンクローで確定を取りづらく、また炎は半減される。
げきりんしかドラゴン技がない場合等は極力相手にしたくない。
加速で上を取られやすく、またメガシンカ後だと格闘が等倍になってしまうなど
タイプ的にではなく不利を取る相手といってよい。
また炎系統とは書いたが、具体的にはドラゴン技で一撃で死ぬ恐れが少なく、リザードンの弱点をつけるポケモンを指す。
例えばエンテイ等はその代表例である。
・ヒードラン
バシャーモとは違い今度は攻撃が通らず、かつ返しの行動が何をされても基本的に不利を取る。
みがわり+どくどくやだいちのちから、げんしのちから、ステロを撒かれる等リザードンにとってはどれも
辛い。リザードンにじしんがあればヒードランだけでなくバシャーモにも打てる技として解決できるが
それ以外に打つ相手がいなかったり、今回からはカプ・ブルルのグラスフィールド等地面を半減できる
フィールドも登場した為完全な対策と言い切れない点が厳しい。
・イカサマ持ちの高耐久ポケモン(バルジーナ、ポリゴン2等)
Xが物理攻撃である為にイカサマのダメージが良く入る。
前者はタイプ一致、後者はトレースによって硬い爪をコピーされるのでいつも以上にダメージを受ける。
つるぎのまい+げきりんで耐えられる程の耐久を維持する為単独での突破はほぼ不可能に近い。

●Y
Yは主に特殊の瞬間火力からの1キル、及び高火力を押し付けて打ち逃げする戦法を得意とする。
Xが苦手とするもにに強い傾向があり、高耐久低火力などに勝ちやすい。
今作はメガシンカしたターンにSが逆転されるケースもあり不利を取るケースもあるが
それを差し引いても非常に高いスペックを誇るポケモンである。
今世代も前と同じ感覚で戦うことができ、Xよりも数段扱いやすい。
●得意なもの
・クレセリア、ポリゴン2をはじめとする高耐久低火力ポケモン及びSがYより下のポケモン
後者が低火力かといわれると怪しいものがあるが、主に上から押し付けられるポケモンであれば非常に強い。
・カプ・テテフ
振り方にもよるが相手のスカーフサイコフィールドサイコキネシスを確定で耐えつつ
晴れオーバーヒートでほぼ倒せるだけの火力をたたき出せる。
●苦手なもの
・カプ・コケコ
高いSから制圧してくるタイプに対しては非常に弱く、特に今作だとカプ・コケコはその筆頭となる。
エレキフィールドからの電気技はD方面が高いとはいえ厳しいので対面したら引くしかない。
・ウツロイド
D方面が高く、Sもリザードンより早い。ステルスロックも撒けるとYにとって嫌なもの3拍子がそろっている。
出会いたくない。
・ボルトロス
化身にしろ霊獣にしろ上を取られている。大人しく引こう。
・ガブリアス
XYどちらにも共通するがXよりも後投げに負荷をかけられる点ではまだマシ。
・ステルスロック
リザードンYを運用する上で最も厳しい。タイプが変わらない為体力を半分奪われて
サイコフィールドの恩恵をういているセイで受けられない。できれば展開をメタる
もしくは展開される前にリザードンを展開していきたいところだが大体のステロ撒きが
がんせきふうじを持っている点からしてそれもできない。
ステロ展開+リザードンより早い駒がいる時点でかなり出しにくい。
・ドヒドイデ
ソーラービームが等倍で炎は半減で受けられやすい。
リザードンYがみがわり持ちだとやたらとめんどくさい事になる
(双方が突破できない可能性が高い)
・リザードンX
相手のXを日照りで強化してしまい、また攻撃技も通りにくい。
勝つにはリザードンにダメージをある程度与えてりゅうのはどうかげんしのちからを打つ
エアスラッシュで怯ませる等どれもこれも微妙な選択肢。
●技構成(X)
・フレアドライブ
Xでは打ちやすい技だが反動ダメージが痛い局面がある。
ただ威力命中共に申し分ないため採用できるならば是非採用したい技。
・ニトロチャージ
S至上主義な今作にとっては相手にダメージを与えつつSを上げれる技の需要は高い。
特性硬い爪によって威力に補正がかかる点も良い。
・げきりん
こちらも高威力技だが今度は行動が固定されてしまう点や
フェアリーが数多く登場した事でさらに打ちづらい技になってしまった。
ただ突破したい相手がフェアリー以外で多い事から採用を余儀なくされるケースが多い。
・ドラゴンクロー
小回りが効く技だが相手のドラゴンに抜群を突いているのに悉く耐えられたりして
威力不足の傾向にある。うまくダメージを他で蓄積させつつ使えば最も安定して運用できる。
・かみなりパンチ
6世代では主にマリルリピンポイントだったが、今作からはカプ・レヒレに対して打っていける。
一、二発で落とせはしないもののダメージを与えられつつチェンジでき、レヒレ側に回復ソースが道具しかない点を
考えると一考の余地はある。何気にギャラドスが巻き添えを食う技でもある。
・じしん
こちらは主に炎タイプに対して安定して運用できる技。
バシャーモ、ヒードラン、エンテイ等が仮想敵の相手となる。ただかみなりパンチ同様ピンポイント技なので
採用はこれらがどうしても重い時に限る。
またゲンガー等に対してもフレアドライブ、げきりん等打ちづらい技を打たずとも処理でき、
メイン攻撃が呪われボディでかなしばりになる状態を防げたり、電気タイプに対しても安定した処理が可能等
かみなりパンチ以上にはメリットがありそうである。
・はねやすめ
主にステルスロックのケア、交換で何度も繰り返していく前提の使い方であれば欲しい。
はねやすめがある事でナットレイやテッカグヤのやどりぎのタネ+まもる等の戦術で疲弊せずに済み
これらに強くなれる点は他の炎と比べて唯一と言ってよく、先にメガシンカしておけばいわなだれ等の
役割破壊にも耐性が付き回復が間に合う点は役割を遂行しやすく、非常に評価が高い。
ただ耐久に努力値を多く割かないといけない傾向にあり打点が無くなって撃ち合いには弱くなるが
それは仕方ないか。
・おにび
物理で寄ってくるポケモンに対して刺さりやすいが前作よりも火傷ダメージが減り
かつカプ・レヒレのミストメイカー等で状態異常をカットされたりとイマイチ使い勝手が良くない。
命中も不安定であり、物理に当てた時のリターンは大きいが外した時のリザードンの
小回りの利かなさからいってリスクは高め。
ちなみに不利対面でおにびはずしたら死ぬみたいな盤面で打つのはただの博打。
・りゅうのまい
打点確保できる技ではあるが、何かしらのサポートできる体制を取らないと
打ちづらい技なので壁構築から繋いで舞う分にはありかもしれない。
・つるぎのまい
主に受けループ等に対して強く出れる。ただ陽気の火力だと201-255メガヤドランを確定で突破できない
(剣げきりん→てっぺき→次の剣げきりんで落ちる可能性が低い)
ので少し削る方法があればそれで突破できる。
ステロ、毒等とうまく組み合わせていきたい。
それ以外では無理矢理勝ち筋を見出す為に積んだりする技。
●技構成(Y)
・かえんほうしゃ
晴れ下で安定した火力が出て、命中も安定してる為非常に強力。
打つだけで火傷にできる可能性もあり、評価が高い。
・オーバーヒート
対象物を一瞬で蒸発させられる技。別名は「命中90%の一撃必殺技」。
10%のリスクより90%で相手を殺せるなら流石に採用しない理由はない。
主にかえんほうしゃと打ち分ける形になる。
・ソーラービーム
水タイプに対して遂行する点で欠かせない技。基本的に弱点を突くときにしか打たないので
威力は申し分ない。
・きあいだま
主にヒードラン、サザンドラ、バンギラス等をまとめてみる時に使うが
サザンドラの採用率が現状高い訳ではなく、バンギラスも天候を取りつつソーラービームで押し込めなくもないので
6世代と比べると優先順位は高くない。
・エアスラッシュ
未だに採用の理由が不明な技。前作は麻痺と組み合わせる事でバシャーモに打つ役割があったが
今回は麻痺の仕様が変わったため本当に誰に打つのかわからない。
ただ思考停止しているとしか思えない技。一応怯みでXを突破できたりしなくもないが
スカーフトゲキッスをつかえ。
・りゅうのはどう
ドラゴンに一貫を取る技だが威力が中途半端で採用することがない。
・げんしのちから
主に同族殺しとウルガモスに対して打つ技。
オーバーヒートを打ち終えて死に出しからのウルガモスをある程度ケアできる(かもしれない)
ダメージがH161~125のウルガに対してC-2げんしのちからで最低ダメージが49%
ただそのターンちょうのまいを舞われると2発圏内にならないのがうーんって感じ。
1回でも能力があがると倒せるが試行回数が少なすぎて怪しい。ワンチャン掴む技というイメージ。
ただ現状リザードン、ウルガモス双方の採用確立は高く、残り一枠を攻撃技で埋めたいならあってもいいかなと思うレベル。
これ以外にはシャンデラに刺さる程度か。
ちなみに
153-135のリザードンYは10/16で確定
153-105のリザードンXに92~110(6~7割)ダメージ。
161-125ウルガモスが先に動いてちょうのまいをしてDを1段階上げた場合のダメージは104~124。
・めざめるパワー(氷)(地面)
氷は主にドラゴン(ボーマンダ、ガブリアス)等に打つ技。
地面は主にヒードラン、シャンデラ、ガラガラ辺りに打つ技。
どれもピンポイントだが氷の方はまだ汎用性があるといった程度。
Sを上げるギミックがないと対面では打つことが難しく、ニトロチャージと合わせる形になる。
・ニトロチャージ
Yの攻撃種族値は104あり、日照りの効果でダウン補正をかけてもまぁまぁな威力が出る。
これで上を取りつつ後続のドラゴンに対してめざ氷を打てて、リザードンを引かせずに戦う事が可能になる。
仮想敵はめざめるパワーで書いた通りの相手だが、これはガブリアスの持ち物が判明した上でないと
スカーフ、タスキで打ち負けてしまう事を意味する。
またニトロチャージに技スペースを使うとめざ氷が欲しくなり、2つのスペースを確保する関係上
炎技を一つにまとめただいもんじになるケースが多い。これは仕方がないのだがメイン攻撃が命中不安定なのは
勝率にも直結しかねない為あまり評価は高くない。かと言ってソーラービームも切れない技の一つであり
最終的に技スペースに悩まされる。
・みがわり
リザードンYは交代を誘発しやすいポケモンなのでこの技がかなり刺さりやすいのと同時に
クレセリア、ポリゴン2等状態異常をばら撒きやすい相手に強くなれる点が素晴らしい。
確実にここらへんの高耐久低火力ポケモンを潰したいなら採用したい技であるが
HPを無闇に減らす事になることが難しい点ではある。
・おいかぜ
ニトロチャージよりもS2段階上昇させることができ、スカーフ持ちより早くなれる。
また後続サポートもできて良いように見えるが実際はおいかぜのターンが短く、そう上手くいくとは思えない。
・おにび
交換を誘発しやすいボーマンダ、ガブリアス、ランドロス霊に対して交換読みを兼ねて打つ技
わざわざおにびを打たなくてもオーバーヒートで負担をかければ良いのだが、おにびを当てた後なら
がんせきふうじは耐えてくれるので居座る選択肢もできる。
またミミッキュ等に打つことができる技でもあるがその場合は初手で結構な博打を踏む形になるのが怖い。
メガシンカせずおにびを使う事でXだなと思わせるミスリードを誘う事が出来る・・かもしれない。
なんか抜けてそうなので見つけたら更新します。
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