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奇をてらわない、素朴で、小さくて、可愛らしい家。派手さはないけど、住まうほどに愛着の湧く、豊かな家。そんな住まいがいいと思います。住宅専門の建築家古市伸一郎です。

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先日新たなプレゼンテーションの申込みを頂きました。道向かいにある公園には桜の木があり、先日の現地調査のときがちょうど満開でした。こんな季節に調査に行くと、否応にもこの桜の木を絡めた提案になってしまいそうです。冷静に練ってみようと思います。

さて、現在設計中の住宅も実施設計の終盤です。今週末には実施設計完了の報告と、打ち合わせを行います。魅力的な住宅になってきていますので、まだ工事にも掛かってないのですが、完成が楽しみでなりません。

いろいろ見所のあるこの住宅ですが、ひそかにお気に入りなのが階段です。昨年引き渡しした住宅で初めて採用した木の螺旋階段、特徴的なのは螺旋でありながら円を描いてないところ。多くの螺旋階段が鉄骨であり、螺旋といえば円形をイメージしますが、そこは木造であるため曲線はかえって難しいのです。
写真 2013-06-11 16 37 16
昨年の住宅での施工風景。4方にささらを回し、中央の親柱に向かって踏み板をかけていきます。ただ、普通に踏み板をかけていくと、外周部は十分に踏み板がささらに掛かるのですが、親柱側では踏み板の掛かりがめちゃくちゃ小さくなってしまいます。小さいということはそこに力も集中するということ。見た目にも明らかに不安で、吊り橋をビビりながら渡る感覚で、階段を上り下りしなければなりません。

もちろんそんな訳にはいけないので、掛かりが少ない踏み板の下に補強材をいれてみます。これで強度は出せるのですが、見た目に無骨になりかっこ良くありません。この時は、1/10の模型をつくっていろいろな形の仕口を考えてみました。で、結局たどり着いた結論は、小さい面積で強度を出せさえすればいいという至極当たり前なこと。その基本を押さえながら設計をまとめていきました。
写真 2013-06-12 9 50 41
その解決策がこの黒い三角形の板、鉄板です。この鉄板をささらと親柱に架け渡します。ただこの鉄板だけではかなり撓んでしまいます。厚みをとったり、リブを設けたりすればその撓みも押さえられますが、それではやはりかっこ良くないし、そもそも木の螺旋階段になりません。しかも螺旋階段って下から見上げることの方が多い階段なので、踏み板の裏側もきれいでないといけないんです。

そこで、厚みのある木の踏み板を鉄板の上にかぶせ、見た目の木造の雰囲気と、構造的な強度を確保したハイブリッドな階段にしました。もちろん、見上げの美しさにも配慮して。

この後見事に完成しましたが、奥まったところに階段はあるので、完成形の写真は撮影無理でした。この施行中の時だけが、この階段の全容が写真に残せる唯一の時期だったのです。

こんな螺旋階段を今回も採用しています。ただし、今回は結構引いたところからの撮影も可能なレイアウト。しかも、土間空間から2階へ伸びるダイナミックなものになる予定です。

木の螺旋再びです。さらに進化した螺旋階段の完成は今年の秋口の予定。施工の状況ともあわせて、またレポートしていきたいと思いますので、どうぞご期待ください。
 
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