燕支日和 ~えんじびより~

Let's talk about football and FAGIANO!!

ファジアーノ岡山のマッチプレビュー・マッチレポートを中心に、サッカー全般やファジアーノについて書いています。
このブログを通じ、ファジアーノ岡山の応援やサッカー観戦がより楽しいものになりますように!

【新潟戦プレビュー】どんな敵がここへ来ようとも、恐れるな俺たちがいるぜ。

J2は、第8節が3連戦の最後となる。ファジアーノ岡山は甲府、大宮とJ1昇格争いの中心となるチームとの対戦が続き、ともに先制するも、2試合で勝点1と厳しい結果になっている。連戦の最後も実績のある新潟との対戦だ。

まず岡山の戦いに目を向けると、見所あるサッカーをしつつも、勝ち切れずに終盤で失点しているのがここ2試合だ。終盤に失点が続くと、どうしても2017年のような、終盤に一方的に押し込まれて勝点を失った光景が蘇ってしまう。2018年も76-90分の得点がシーズンを通じてゼロという不名誉な記録を作ってしまった。

とは言え、今シーズンは決して終盤に弱いわけではない。金沢戦や柏戦は、終盤にゴールを奪い、これをしっかりと勝利に結びつけた。どうしてもここ2試合のイメージが先行して、「勝負弱さ」のようなものを感じてしまうこともあるかもしれないが、7試合の戦績を見れば、やられてばかりではないことが分かる。神経質になりすぎたり、考えすぎたりする方がマイナスだ。

ゲームのポイントは、とにかく90分、ゴールを奪うという姿勢を見せ続けられるかどうかだろう。攻撃面の脅威を見せ続けてこそ、終盤に押し込まれる展開を防ぐことができる。システムの問題もあるが、それ以前に、どんな形であれ、90分間ゴールへ向かう姿勢を見せられるか、この点をこの試合では見ていきたい。

その意味でキーマンに挙げたいのはレオミネイロだ。エースナンバーの10を背負うも、ここまで無得点。しかもここ4試合で出場時間はわずかに4分と、出場機会にも恵まれていない。連戦ということもあり、疲労を考慮してここ2試合先発のヨンジェ・齊藤のいずれかに代えてスタメン起用することも考えられるが、今節もジョーカーとしてのベンチスタートが濃厚だろう。正直、これだけの選手を使わないのはもったいない。どこでどうレオミネイロを使うのか、有馬監督の勝負術にも注目だ。そろそろ、背番号10のゴールが見たい。そう思っているサポーターも少なくないだろう。

さて、対戦相手の新潟も、岡山と全く同じ3勝1分3敗の勝点10。勝ったり負けたりの展開は続いているが、7試合で複数失点が一度もない守備の堅さは一つの特徴だろう。外国人選手のコンディションも、フル出場のボランチ、カウエを除くと、これからという感じで、前線のメンバーはまだ固まっていない感じだ。システム的にはオーソドックスな4-4-2のようで、まずは個々の選手がマッチアップする相手に負けないこと、そして、新潟が攻守のスイッチをどのタイミングで入れてくるのかをしっかりと見極めて戦い方を決めていく必要があるだろう。

繰り返しにはなるが、守りにいって守り切るのは相当難しい。例えば岩政大樹のようなスーパーな選手が最終ラインの中央に構え、ハイボールはすべて大きく跳ね返してくれるような形であれば別だが、J2でそれほどの選手がいることは稀である。最後まで攻めの姿勢を見せ、結果的に試合終了のホイッスルが鳴った時に勝っている、これが理想だと思う。

選手たちもやはり人間だし、ここ2試合の悪いイメージはあると思う。ファジアーノは「真面目なクラブ」と形容されることがあるし、もちろん素晴らしいことだが、真面目な人ほど考えすぎるというのはよくある話で、色々と考えすぎてしまっている部分があるかもしれない。

そんな時こそサポーターの出番だと思う。自信を持って戦っていけば、必ず結果はついてくると、しっかりと背中を押すような声援を送りたい。どんな敵を相手にしようと、恐れる必要はないし、それだけのサッカーをしっかりと見せてくれていると思う。そんな想いを一つにして、チャントや手拍子でスタジアムを盛り上げていきたい。

本当に悔しい思いをしたここ2試合だ。3連戦、悔しい想いをしたままで終わるわけにはいかない。強い意志を持って戦い抜く、そして90分戦い抜いたとき、スタジアムが歓喜に包まれれば最高である。

【大宮戦レポート】選手交代が流れを変えた一戦。逃した勝ち筋。

強豪の大宮相手に、スコアだけ見れば善戦したかもしれないが、やはりもったいないという思いが強い。選手交代の難しさが表れた一戦だったと思う。

試合は終始大宮ペースだったと思う。前半から大宮の攻撃には手を焼いた。フアンマデルガドは強靭なフィジカルに加え、サイドでも起点になる。そしてそれによって生まれたスペースを大前が活かすことでリズムを作る。更には右ウイングバックの奥井も積極的な攻め上がりでゴールを脅かした。

対する岡山は、なかなか攻撃の形が作れない。大宮の5-4-1のブロックは、横にもコンパクトという印象を持った。岡山は4-4-2だが、攻撃時にはサイドハーフ、特に久保田が中央に位置し、4-2-2-2のようなイメージで攻める。こうしたスカウティングからか、大宮のブロックは横幅を埋めるというよりは中央をしっかり固めていた。結果的にはうまく大宮の前線からのプレスを外したシーンや、偶発的にマイボールになったところからのカウンターくらいしか攻め手が見出せなかった。

そんな折、岡山の選手交代が試合を動かす。久保田に代えて福元を投入し、齊藤を右サイドハーフへ。おそらくは、仲間と齊藤をもう少しサイドに開かせて、なんとか大宮のブロックを広げようという意図だったのではないかと思うが、変化を見る間もなく、齊藤の狙い澄ましたシュートがネットを揺らした。見事な交代策。大宮ペースの中で生まれた先制点に、「勝ち筋」が見えた。

しかし大宮もすぐに動く。バブンスキー、そして小島を投入し、4-4-2にシステム変更。とりわけバブンスキーを左サイドハーフに置き、スピードとカットインしてのシュートを狙おうという意図だった。更には切り札のシモヴィッチを投入。パワープレーも辞さない体制に入る。

これに対する岡山の交代策が裏目に出た。齊藤に代えて下口を右サイドハーフに投入したが、柏戦でも同じく右サイドハーフに入り、不安定なプレーを見せていただけに、この交代がどうだったか。そして増田を投入し5-4-1でシモヴィッチ対策。おそらくシモヴィッチが入れば増田ということは決めていたのだろうが、ここで3枚の交代カードを切ってしまったのが痛すぎた。ここからは防戦一方となり、ほとんど攻撃の形を作れずに2失点。最後は増田を上げてパワープレーに出るしかなかったが、これは本意ではなかっただろう。

個人的には2枚目の交代が早かったかなという印象がある。残り15分ある中で、追いつかれたあとのことも考えるべきだった。追いつかれてももう1枚残していれば、岡山にもレオミネイロという切り札がいる。オープンな打ち合いでもう一度突き放すのを狙う展開にも持ち込めていただろう。齊藤も連戦、しかも毎回ハードワークしていたし、疲れは見えていたが、もう少し交代を我慢したいところだった。

大宮の立場からすると、岡山の攻撃面での脅威が無くなり、どんどん前がかりに攻めることができていた。結果的には選手交代で守備力を高めようとした右サイドを、バブンスキーに好き放題やられてしまった点も悔やまれるだろう。

本当にサッカーというスポーツは難しい。守備を増やせば守り切れるわけでもないし、自陣に引きこもっても、事故が起きる可能性は高くなってしまう。残り時間が長ければなおさらだ。あまりに早すぎる守備固めは、少し甲府戦の影響から、消極的な戦いになってしまったという気もする。

個人的には、岡山の攻撃は、相手に対して十分な脅威になっているし、それを活かすサッカーをしてほしいという思いがある。攻撃は最大の防御とはよく言われる話だが、やはり攻撃面での脅威を持ってこそ、相手も前に人数をかけられないし、相手の攻撃を受ける回数も減らすことができる。そういう戦いの方が、今の岡山には合っていると思う。

当然今後も、リードして終盤を迎えるというケースはあるだろう。もちろん時間帯によってゲームの進め方は変わってくるにしても、あまり構えずに、しっかりと攻守のバランスを維持しながら、序盤中盤と同様のスタイルでゲームをしても良いと思う。そして、それをやり切るだけの選手もいる。今後に向けて是非とも修正してもらいたいポイントだ。

こういった負け方をしたあとは本当に大事になる。次の新潟も難敵だが、過度にナーバスになる必要性は無い。自分たちの戦い方を最後までやり切る、これが勝利への近道ではないだろうか。3連戦の最後は、必ず勝って、みんなで笑って終わりたい。

【大宮戦プレビュー】今シーズン初のミッドウィーク開催。総合力の戦いになる。

J2リーグは8日間で3試合を消化する3連戦の2試合目になる。今節の相手は、J1昇格の有力候補である大宮だ。

大宮はここまで勝点8の10位に甘んじている。今シーズンから、予算規模的には決して大きくない長崎をJ1昇格に導くなど、J屈指の指導者と言える高木琢也監督が就任した。大宮と言うと、かなり昔からずっと4バックというイメージがあったのだが、高木監督就任で3バックにシステム変更している。結果が出ていないのは、まだシステムに慣れていない部分があるのかもしれない。

とは言え、選手の顔触れは豪華だ。前線には、昨シーズンのJ2得点王である大前元紀、長崎から高木監督とともに移籍してきたフアンマデルガドと、得点力のある選手がいる。そして中盤にも、湘南でコンスタントに活躍していた石川や柏でも活躍した茨田と、J1昇格が至上命題とも言える充実した戦力が揃っている。前節は、実績のあるDF菊地やMF三門、更には長身FWのロビンシモヴィッチがベンチスタート。選手層の厚さも、チームとしての強みだろう。

ポイントになりそうなのは、両チームの選手起用だ。ミッドウィークのゲームということで、ターンオーバーを行うのか、或いは、これまでの主力を継続して起用するのか。夏場の中2日ならともかく、この時期の中3日であれば、そこまで選手たちの消耗も激しくないとは思う。しかしながら、準レギュラークラスのモチベーションアップや、新たなコンビネーションの模索も意図し、スターティングメンバーを変えてくる可能性がある。両指揮官のメンバーチョイスには注目したい。

岡山で言えば、ここ数試合はあまり出場時間の長くないレオミネイロをどう起用するか。齊藤あたりとのターンオーバーは十分に考えられると思う。今出ている選手の平均年齢は比較的若く、疲労の蓄積が見られるような選手はいないため、スタメン変更なしということも考えられると思うが、逆に控え組が猛アピールしてスタメンに名乗り出るようなことがあれば心強い。各選手のコンディションを見極めて、有馬監督がどんな11人を選ぶだろうか?

一方大宮は、まだスタメンが固まっていない印象がある。前述の三門あたりは、J1でも実績のある実力者であるし、本当に誰が出てもレベルの落ちないタレントが揃っているので、メンバーが読みづらい部分はある。いずれにせよ、チームとしての選手層の厚さ、まさに総合力が問われるのが、この試合ではないだろうか。

そして戦術的な面で言うと、岡山にとっては3試合連続で3バックのチームとの対戦となる。柏と甲府に2試合で1失点なので、結果だけを見ると上出来ではあるが、やはりシステムのミスマッチから相手をフリーにしているケースは見られる。例えば今節の大宮であれば、大前元紀は本当にディフェンスと駆け引きして抜け出すのが上手い選手であるし、スペースを見つける能力も高いので、彼にプレースペースを与えない戦いを準備しておく必要があるだろう。

アウェイゲームでもあるし、押し込まれる展開も予想されるが、そんな中でもしっかりと前線で起点を作ることができるか。前節甲府戦の終盤で出てきた課題にどう対応していくのかも見える一戦になる。大宮の3バックは高さも機動力も兼ね備えているので、ラフなロングボールや、単純な背後へのボールだけでは難しい。攻撃を組み立てる際の工夫やバリエーションも見てみたい。

メンタリティ的には、とにかく前節のことをうまく払拭できるかどうかだ。ナーバスな精神状態でゲームに入ってしまうと、立ち上がりから相手の圧力に押されてしまう可能性がある。逆に柏戦で見せたような、強敵にも屈しない、自分たちから主体性を持ってアクションしていくようなゲームをしていければ、逆にチャンスも生まれてくるはずだ。このあたりは、今年は特定のキャプテンを置いていないが、各選手がチームを引っ張っていくんだというくらいの意気込みで臨めばいいと思う。大宮相手にも、自信を持ってここまで見せている戦いを見せられるか、メンタル面での強さも問われる一戦となる。力強い戦いを期待したい。

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