J2は、第8節が3連戦の最後となる。ファジアーノ岡山は甲府、大宮とJ1昇格争いの中心となるチームとの対戦が続き、ともに先制するも、2試合で勝点1と厳しい結果になっている。連戦の最後も実績のある新潟との対戦だ。

まず岡山の戦いに目を向けると、見所あるサッカーをしつつも、勝ち切れずに終盤で失点しているのがここ2試合だ。終盤に失点が続くと、どうしても2017年のような、終盤に一方的に押し込まれて勝点を失った光景が蘇ってしまう。2018年も76-90分の得点がシーズンを通じてゼロという不名誉な記録を作ってしまった。

とは言え、今シーズンは決して終盤に弱いわけではない。金沢戦や柏戦は、終盤にゴールを奪い、これをしっかりと勝利に結びつけた。どうしてもここ2試合のイメージが先行して、「勝負弱さ」のようなものを感じてしまうこともあるかもしれないが、7試合の戦績を見れば、やられてばかりではないことが分かる。神経質になりすぎたり、考えすぎたりする方がマイナスだ。

ゲームのポイントは、とにかく90分、ゴールを奪うという姿勢を見せ続けられるかどうかだろう。攻撃面の脅威を見せ続けてこそ、終盤に押し込まれる展開を防ぐことができる。システムの問題もあるが、それ以前に、どんな形であれ、90分間ゴールへ向かう姿勢を見せられるか、この点をこの試合では見ていきたい。

その意味でキーマンに挙げたいのはレオミネイロだ。エースナンバーの10を背負うも、ここまで無得点。しかもここ4試合で出場時間はわずかに4分と、出場機会にも恵まれていない。連戦ということもあり、疲労を考慮してここ2試合先発のヨンジェ・齊藤のいずれかに代えてスタメン起用することも考えられるが、今節もジョーカーとしてのベンチスタートが濃厚だろう。正直、これだけの選手を使わないのはもったいない。どこでどうレオミネイロを使うのか、有馬監督の勝負術にも注目だ。そろそろ、背番号10のゴールが見たい。そう思っているサポーターも少なくないだろう。

さて、対戦相手の新潟も、岡山と全く同じ3勝1分3敗の勝点10。勝ったり負けたりの展開は続いているが、7試合で複数失点が一度もない守備の堅さは一つの特徴だろう。外国人選手のコンディションも、フル出場のボランチ、カウエを除くと、これからという感じで、前線のメンバーはまだ固まっていない感じだ。システム的にはオーソドックスな4-4-2のようで、まずは個々の選手がマッチアップする相手に負けないこと、そして、新潟が攻守のスイッチをどのタイミングで入れてくるのかをしっかりと見極めて戦い方を決めていく必要があるだろう。

繰り返しにはなるが、守りにいって守り切るのは相当難しい。例えば岩政大樹のようなスーパーな選手が最終ラインの中央に構え、ハイボールはすべて大きく跳ね返してくれるような形であれば別だが、J2でそれほどの選手がいることは稀である。最後まで攻めの姿勢を見せ、結果的に試合終了のホイッスルが鳴った時に勝っている、これが理想だと思う。

選手たちもやはり人間だし、ここ2試合の悪いイメージはあると思う。ファジアーノは「真面目なクラブ」と形容されることがあるし、もちろん素晴らしいことだが、真面目な人ほど考えすぎるというのはよくある話で、色々と考えすぎてしまっている部分があるかもしれない。

そんな時こそサポーターの出番だと思う。自信を持って戦っていけば、必ず結果はついてくると、しっかりと背中を押すような声援を送りたい。どんな敵を相手にしようと、恐れる必要はないし、それだけのサッカーをしっかりと見せてくれていると思う。そんな想いを一つにして、チャントや手拍子でスタジアムを盛り上げていきたい。

本当に悔しい思いをしたここ2試合だ。3連戦、悔しい想いをしたままで終わるわけにはいかない。強い意志を持って戦い抜く、そして90分戦い抜いたとき、スタジアムが歓喜に包まれれば最高である。