おとぎの国のガーデナー

イギリス在住の日本人ガーデナー。ガーデナー歴15年。 カナダでガーデンデザインコース修了後、イギリスでガーデニングを学ぶ。 クイーンのガーデン、ウインザー グレート パークでの2年間は、まるでおとぎの国に いるようでした。現在は、オックスフォードシャーの7.5エーカーの貴族のガーデンで ヘッドガーデナーのイギリス人の夫とともに働く。イングリッシュガーデニングライフをみなさんにシェアーしたいと思っています。

2014年02月

イギリスのマーケットに行こう!

  イギリスには、マーケット(市場)タウンがたくさんあります。先週、ヘンリー・オン・テムズのマーケットに行って来ました。ここのマーケットは、毎週木曜日。その日は、あいにく(しょっちゅう)の雨でお客さんが少なかったみたいです。

  私のお目当ては、可愛い雑貨屋さん。品揃えが豊富でいつも何か欲しくなってしまいます。キッチングッズや子供のパーティーバッグにちょうど良さそうな小物がたくさん。

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  今日の収穫。金属のプランター入れは、3.90ポンドとお買い得。
早速、シンゴニウムの鉢と脇に小さい花瓶を2つ入れて、ユーフォルビアを
飾ってみました。季節のお花を飾るのに活躍しそうです。


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マーケットの収穫その2。左の中鉢(私にはちょうどいいサイズ)で黄金の豚丼
(クックパッド参照。ちょっと私には甘すぎたので、次回は砂糖とみりんを減らします)。
この次日本に行ったら、和食器チェックしなくちゃ。

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八百屋さん。週末、たくさん買い物したので残念ながらその日は何も買いませんでした。
新鮮な野菜や果物がいっぱい。お兄さんは、暗算で計算。それも、果物は重さを計って
値段を出すので端数もあります。イギリス人は数字に弱いと思ってたのに・・・。

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帽子屋さん

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パン屋さん

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チーズとソーセージのお店。イギリス人は、ソーセージが大好き。
イギリスのソーセージは、ハーブ入り、りんご入り、たまねぎ入り、唐辛子入り
リーク入りなどいろいろな種類があります。是非、試してみてください。

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スカーフ屋さん。安くてかわいいのがたくさん。

 他にも、カーペット、タオル、鉢植えの花、魚屋さん、、ジャムやチャットニー、カードやさんなどもありました。
  
 機会があったら、イギリスのマーケットに行ってみてください。楽しいですよ。

13.そして、きこりになる。ビーバーってすごい!

  バリーガーデンは、秋も美しい。様々な種類のもみじ、桜、コーナス(ヤマボウシ、ハナミズキなど)、ユーオニムス(ニシキギ、真弓)、アメランキアー(ジューンベリー)、ソーバス(ななかまど)などが紅葉し、ぶな、イチョウ、リンデラ(ダンコウバイ)の葉などが黄色くなる。

Acer palmatum Trio
もみじのトリオ

 中でも、私が好きなのはパロティア・パーシカ(Parrotia persica)。秋になるとグリーンの葉が、黄色、オレンジ、赤、紫へと変化する。ニッサ・シルバティカ(Nyssa sylvatica)も、ろうそくの火をともしたような樹形で黄色、オレンジ、赤になる。一番最後に紅葉するのは、リキッドアンバー・スタイラシフルア(Liquidambar styraciflua -紅葉葉楓)。西洋カエデに似た葉がパロティアのように色を変え、最後に赤紫になる。

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鮮やかな色合いのパロティア・パーシカ(Parrotia persica)とトンボ

 そんな紅葉を楽しみながらのバリーガーデンの秋の仕事は、ほとんど毎日、ロードデンドロン・ポンティカム(紫がかったピンクの花がきれいで、成長が早く、広い敷地の目隠しとしてもてはやされた。しかし、大きくなりすぎるので剪定が必要。吸い芽でどんどん増えて、植生を脅かす侵略種としてスコットランドでは制御されている)の剪定。男性ガーデナーが、ロングアームプルーナーでバサバサ切った大きな枝を集めては、トレイラーに積む。

 風が強い日の後は、必ずといっていいほど大きな木や枝が折れている。そうすると、ツリーギャング(樹医のチームはこう呼ばれていた)が、チェーンソーで大きな幹を運べる大きさに切ってくれる。片付けはガーデナーの仕事。重労働だ。ガーデニングの研修だと思っていたが、これは、きこりの仕事?

 昔むかし、あるところにきこりのおじいさんとおばあさんが山に暮らしていました。そうかあ、きこりってこういう仕事かあって納得しました。もちろん、昔のきこりはトラクターとかないから、斧で切った木を背中に背負って運んだんでしょうね。それが、かまどの薪になって人々の生活を支えていたんですね。じーん。

FallenChestnut
チェーンソーで切られた倒れた栗の木

BrokenOakBranch
折れた樫の木の太い枝

BrokenBirchBranches
折れた白樺の木

 探したら、いろいろ写真(2002年)が出てきました。暴風雨の後は、仕事が大変でした。体力勝負です。

 ある日、16歳の若者と仕事をしているとき、彼が ’ もうすぐ雨が降るよ。’ といった。そうしたら、その5分後には本当に雨が降り始めてびっくりしたと同時に感心した。ガーデンで仕事をしていると、風や雲の様子に敏感になる。私も、しばらくしてそれがわかるようになってうれしかった。自然とともに生きるっていうのは、こういうことなのかもしれない。

 そうそう、きこりって言えば、ビーバー。先日、娘がビーバーズ(カブスカウトの前)に入った。毎週のようにビデオやら本を持って帰ってくる。そのひとつにビーバーの生態を映画 (Beavers IMAX) にしたものがありました。すごいです!見たことない人は見てほしい。ビーバーは、一シーズンに約400本の木を歯で切り倒し、川に引きずって運んで巨大なダムをつくる。削れた歯は、どんどん伸びてくるんですって!感動しました。

クリスマスローズハービントンとスイセン

 
 毎年、早くて3月に咲き始めるコピッドホールのスイセンがもう咲き始めてしまいました。

暖冬のイギリス。南東部は、2月に入ってから一度も霜がおりていません。

暴風雨に時々晴れ間があったりして、本当予想がつきません、この国は!

テムズ川沿いは、洪水続きです。


Harvington Yellow

ナルキッサス・スウドナルキッサス

もうすぐ、コピッドホールのガーデンはスイセンの海です。


Flooded Pub

テムズ川沿いのパブ。川沿いのテーブルとベンチが川の中に・・・


  普段より遅いスノードロップは、今が盛りという感じで、

待ちに待ったクリスマスローズのハービントンシリーズが咲き始めました。

Harvington Yellow 1

ハービントン イエロー(上、下)

Harvington Yellow 2



Harvington Double White

ハービントン ダブル ホワイト



Harvington Shades of Night

ハービントン シェイズ オブ ナイト(連日の雨で痛んでいます)


  冬の花と春の花が同時に見れるのはうれしい限りですが、

蕾のついたマグノリアやシャクナゲの花たちが

遅い霜(イギリスでは、4、5、6月に霜が降りることが多々ある)で

ダメにならないことを祈るこの頃です。 
 

イングリッシュガーデナーのティータイム(アップルクランブルケーキ)

 ここらでちょっと、ティータイム。

イギリスのガーデナーのティータイムは、たいてい10時。

ガーデンで、働いているガーデナー達が、メスルーム(軍隊のダイニングルームのことをいう。

大きなガーデンの休憩室はたいていメスルームと呼ばれています。

小さいガーデンだと普通、ポッティングシェッドで休憩する)に集合します。

天気のいい日は、ガーデンのベンチで ティータイム。

わたしは、たいてい、おいしいビスケットや手作りケーキとティー。


 英国は、さすが紅茶の国。ビスケットが安くておいしいです。

ベルリンに住んでいる姉は、イギリスに来るたび、こちらのビスケットを買いこんでいきます。

Waitrose(ウエイトローズ) というイギリスでは一番高級なスーパーマーケットで、

ビスケット選びを楽しみます。種類も豊富でパッケージがドイツより魅力的らしいです。


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プリンスチャールズの会社、ダッチーのビスケット

オレンジピール入りやレモンピール入りで一味違う。
 

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おなじみウォーカーズのショートブレッド


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ウエイトローズのオリジナルブランドビスケット

 
 普段の紅茶は、ティーバッグ。いろんなブランドをチェックしましたが、

私のお気に入りはPG Tip。ピラミッド型のティーバッグで、濃い紅茶ができます。

それに、たっぷりミルクを入れて。1日に3、4回飲みます。

紅茶にミルクを入れない場合は、違うティーバッグのほうがお勧めかも。

ヨークシャーティーがいいという声もよく聞きます。

香りを楽しみたいときは、私は断然アールグレイ。


ロンドンに行けば、美味しいケーキ屋さがたくさん見つかるだろうけれど、

田舎だと小さなティールームで運が良ければ、おいしいものにあたることもあります。

だから、英国ぐらしの日本人女性はケーキを作る人が多いです。

私も、いろんなレシピを試してみました。
  

秋のりんごの季節には、ガーデンのりんごを使って、

アップルクランブルケーキをよく作ります。

お友達にもおいしいと好評なので、レシピを紹介します。


アップルクランブルケーキ

Apple crumble Cake


材料


りんご        350g 皮をむいて8つにわり、横に5mm位の厚さに切る。
砂糖         115g
シナモン       小さじ1
ナツメッグ      小さじ1
小麦粉        220g
ベーキングパウダー  小さじ1
バター        115g  1cm角に切っておく
牛乳         大さじ 2-3

作り方

1.りんごは、皮をむいて8つに切り、横に5mmくらいの厚さに切る。砂糖を加え、混ぜる。
2.小麦粉、ベーキングパウダー、シナモン、ナツメッグを混ぜ合わせる。
3.2に小さく切ったバターを混ぜ合わせ、手でポロポロにする。
4.3に1を混ぜ合わせ、牛乳を加えて、さらに混ぜる。
5.型に入れて、180度のオーブンで45から50分くらい。真ん中に竹串をさして、何もついて
       こなければ出来上がり。


お試しあれ!

12. クイーンのガーデンで研修。初日に迷子!

 ウインザーグレートパークは、5000エーカー(20平方キロメートル)。その中に、

ロングウォーク(パークからウインザーキャッスルまでの2.65マイル-約4.26キロの道)、

ディアパーク(鹿が放し飼い)、ロイヤルロッジ(クイーンのお母様が住んでいたピンクのお屋敷。

今はプリンスアンドリューが住んでいる)、カンバーランドロッジ、ビレッジ(パークで働く人が住む)、

ロイヤルスクール、サビルガーデン、バリーガーデン、へザーガーデン、ブレイクハート、

スミスズローン(ポロのゲームが行われる)、バージニアウォーター(1平方キロの人口湖)がある。


Longwalk

ウインザーグレートパークからウインザー城へつづくロングウォーク


 スチューデントは、毎年インタビューで3人が選ばれる。私の年(2002年)は、

イギリス人のマイク、ジェイン(仮名)と日本人の私だった。コテージには4つのフラットがあり、

私は2階のワンベッドルーム、キッチンダイニング、バスルームの部屋がくじ引きで当たった。

(現在、ウインザーグレートパークのスチューデントは、PGG-プロフェショナル・ガーデナーズ・

ギルドの研修生のみ)


   9月から1年間で3人のスチューデントがバリーガーデン 、ヘザーガーデン、

ブレイクハート、サビルガーデンのハーベーシャス、ウッドランドで2ヶ月ちょっとずつの

ローテーションで働らく。2週間おきに1週間のプロパゲーション(繁殖)での実習もまわってくる。

いろいろな部門で働けるのでとても楽しみだった。
  

   初日は、車のないマイクが自転車で 行くというので、3人で自転車で行くことになった。

わたしは、バリーガーデン、ジェインはヘザーガーデン、マイクはブレイクハートだった。

車だと平たんに見えた道も自転車だと傾斜がよくわかる。走り始めて5分でゆるやかな坂と対決。

私は、一番後ろでゼイゼイいいながら進んだ。ももが痛い。これじゃ、仕事する前につかれちゃう。

30分くらいの道のりだった。明日は、車で来ようと固く決心した。


my bike

前の年のスチューデントから譲り受けた自転車。


   バリーガーデンのスタッフが車で到着し、ロードデンドロン(西洋シャクナゲ)の茂みの中の

メスルーム(軍隊のダイニングングルームのことを言う。大きなガーデンでは、

休憩所をメスルームとよぶ) に案内してくれた。メンバーは、男性のマネージャー、

男性ガーデナー3人、女性ガーデナー1人の5人チームだ。優しそうなマネージャー が、

メンバーを紹介してくれた。初日だからということで、バリーガーデンを案内してくれた。


Valley Garden Mess Room

当時のバリーガーデンメスルームへの茂みの入り口。

一般の人は気づかない。現在のメスルームは他の場所に移動したらしい。


   バリーガーデンは、広さ250エイカー。その中にバージニアウォーター(湖)、ヘザーガーデン

(針葉樹とへザーのコレクション)、ブレイクハートがある。バリーガーデンというだけあって、

バージニアウォーターにつづく大きな谷がある。子牛の頭ぐらいの大きさの花が咲く

ハイドレンジア・パラエコックスがたくさん。5月にいっせいにドーム状にツツジが咲く、

パンチボール。メインの歩道は、トーテムポールに続く。様々な細い小道には、

ロードデンドロンなどの低木で埋めつくされている。マグノリア、紅葉、ミズキ、アセビ、

アジサイなどなど数え切れないほどたくさんの木と低木。

MainValley

バージニアウォーターへ続く谷


Elephant legs

象の足のような、ぶなの林。秋になると葉が黄色くなって、落葉すると黄色のカーペットになる。


 それもそのはず、ウインザーグレートパークは、マグノリア、マホニア、パーネッティア、

西洋シャクナゲの品種、グレンデ-ル ツツジ, 耐寒性のあるシダ、ヒイラギ、矮性針葉樹の

ナショナルコレクション(イギリス国内で一番多くの種類のある植物を登録保存)を保有している。

一年中どの季節に行っても、楽しめるガーデンだ。


Punch Bowel side view 2

ツツジが満開の5月はじめのパンチボール

  10時のティータイムは、メスルームで。まるで山小屋のよう。3つくらいカウチがあって、

とっても居心地がいい。私は、空いてる木の椅子に座る。7:30に仕事が始まるので、

10時にはお腹がすいている。みんな、サンドイッチを多めに持ってきて、いくつか食べる。

前の年のスチューデントがティータイムにサンドイッチを食べるというのを聞いて不思議に思っていたが、

これで納得。紅茶は、フラスクに入れて持ってきた。16歳の青年(園芸学校で勉強しながら働く)は、

子供用のヨーグルトを食べている。その容器に書いてあるクイズを面白そうによみあげる。

時間がゆっくりと過ぎて行く。まるで遠い昔に戻ったみたい。


  トイレは、 みんなが車を停めるへザーガーデンのメスルームの近く。歩いて2分のトイレに

休憩が終わる前に行っておこうっと。さてと、バリーガーデンのメスルームは???

あのやぶの中だと思ったのに、入り口が見つからない!私は、右往左往5分位してから、

あきらめてへザーガーデンのメスルームに行った。

’ すみません。バリーガーデンのメスルームが見つかりません。 ’ 恥ずかしかった・・・。

そこにいるみんなに笑われた。


 こうして、私のバリーガーデンでの研修初日は始まった。この調子じゃ、仕事中も

迷子になりかねないなあと心配になる私だった。

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