2016年06月15日

小説「オーバーロード」英語版を原作と読み比べてみた

obaro01
obaro02
obaro03


お喜びください。「背表紙の文字が小さくて何巻かわかりにくい」問題は英語版だと改善されています。原作は今後もあのままだろうけど、英語版なら問題なし。やったね!
英語版は16歳以上推奨。そして20ドル。高い。


・あの単語、どう翻訳したの?

ヘロヘロHeroHero、ぷにっと萌えSquishy Moe、餡ころもっちもちAnkoro Mocchi Mochi、タッチミーTouch Me、ルシ☆ファーLuci☆fer、ぶくぶく茶釜Bubbling Teapot、死獣天朱雀Death Suzaku。
英語版は「さん」をつけません。みんな呼び捨て。みんなマブダチ。

厨二病
never get through adolescence(思春期が終わらない)

ちなみに、ビッチである
By the way, she's a bitch
(日本語のビッチは性的に不真面目という意味ではslutやwhoreのほうが近いと思うけど、そのままだった)

周辺1キロ
a half mile
(アメリカはキロメートル使わないため。0.5マイルは約0.8キロ。少し縮んじゃった。作中のメートルもフィートに換算されてる)

ヤツメウナギ
dirty rabbit(汚いウサギ。なぜウサギかというと、常に盛りがついてるイメージがあるため)

コキュートスの喋り方
すべて大文字で「WHAT IS IT」みたく喋ります。
シャルティアの「〜ありんす」は私が認識する限り消えており、普通に喋ってます。そのため、コキュートスとマーレ以外は誰のセリフかわかりにくいシーンがちらほらと。

伝説のアレ
legendary you-know-what

くふふふふ
tee-hee-hee
(再翻訳すると女性のウフフ的な笑い)

魔人
evil spirits

嫉妬マスク
jealous mask
(クリスマスイブに一人でいることがなぜ嫉妬なのか括弧書きで説明あり。海外だと家族と過ごす祝日の印象が強いため)

翻訳こんにゃく
translation gum
(元ネタ通じるのか?)

巫女、符術師、仙人
miko, talisman wielders, mountain hermits

500円ガチャ
five hundred yen gacha
(これも直訳だけどgacha通じるの?)

国堕とし
nation breaker

fairypot at 14:08|PermalinkComments(0)

2016年04月18日

海外アニメファン「カドカワが北米のマンガ翻訳出版社に出資したけど、つまりどういうことだってばよ?」

(もちろん原文に「だってばよ」なんて書いてないよ)
KADOKAWAが北米の日本マンガ翻訳出版社の大手Yen Pressに出資し、合弁会社を設立したニュースへの反応なんですけど、ニュースの詳細はこちらを読んでください。


・これを機にもっと多くのラノベが翻訳されるとうれしいんだけど。

・↑そうなるはず。ここ2,3年でカドカワもかなり海外を意識して行動するようになったからね。Baka-Tsuki(ファンによるラノベ翻訳サイト)を著作権違反で警告して作品公開をやめさせた事と関係あるのかもしれない。日本の企業が海外のファンサイトを閉鎖させるなんて今までは珍しかった。

・↑そのとおり。海外市場にまったく挑戦しない日本の会社を見ると私はいつも不思議に思ってる。

・もちろん私は合法的に翻訳された作品を買うのが好きだけど、ファンの翻訳を潰すなら代替品を用意してほしい。カドカワが一掃したファンの活動が全て公式出版に代わるなら素晴らしいと思うよ。でも、それは起きないだろう。こちらのラノベ出版事情は数年前よりずっと良くなってるとはいえね。このニュースがどんな意味を持つのかはまだわからない。YenPressは今まで本当に良くやってくれた会社だから悪い意味で変化しないことを祈るよ。

・こっちにカドカワ産クソラノベとクソ漫画が大量にやってくるってことか。

・作品をどんどん出版してくれるなら私は嬉しいよ。

・ラノベの値段に影響があったりするのかな?

・出版を加速してほしい。でも、質は落とさないで。

・「東京レイヴンズ」のラノベが買えるようになるといいな。あと、電子書籍もっと普及させてくれない?あれで「狼と香辛料」のラノベが買えないことが今も不満なんだ。

・「ダンタリアンの書架」と「ゴシック」を翻訳してくれますように。

・北米での出版計画を自分達で主導したくなったんだろうね。YenPressはそのインフラと人脈を持ってるから彼らと手を組もうと決めたんだと思う。

・YenPressが出版してるカドカワ以外の作品はこれからどうなるんだろう?

・カドカワがYenPressから他の出版社を締め出さないか不安だ。他の北米出版社がカドカワの作品を出版できなくなる可能性もある。

・YenPressはスクエニの漫画も出版してるけど、スクエニ作品はなくなっちゃうの?ここくらいしか出版してくれないんだが。

・他の出版社も扱うだろうけど、カドカワ産は今までより増えると思う。

・他の会社がライセンスだけ持ってぜんぜん出版してない作品を救出してやってくれ。

・短期的には何も起きないと思う。長期的にはYenPressが今よりずっと退屈な会社になるんじゃないかと不安がある。

・とにかく面白いことを始めてほしいもんだ。


以上。
日本の読者にはほとんど関係ないかもしれませんが、ホント面白いことを始めてくれるといいですね。座して待て!

関係ないけど、祝「ハンター×ハンター」連載再開!

2016年01月14日

「オーバーロード」の翻訳を中止した海外ファンサイト、今度は「この素晴らしい世界に祝福を」をGoogleに削除される

「朝起きてリンク切れに関するメールをチェックしていたところ次のような告知を受けました」

タイトル「著作権違反についての告知」
投稿された記事の中に著作権侵害の恐れがある部分が発見されました。これらの記事は下書きの状態で保存されており、貴方には3つの選択肢があります。
1,著作権侵害と思われる部分を削除して再投稿する。これで再び閲覧可能になります。
2,記事そのものを削除する。
3,著作権侵害でないことを主張する。付随するアドレスでその旨を知らせてください。我々は検討します。
削除された記事をそのまま再投稿してはいけません。問題の部分が削除されないまま再投稿されたことが確認された場合、貴方の登録を規則違反として処理します。規則違反が繰り返された場合、ブログの削除やアカウントの抹消を含めた更なる改善処置を行う事があります。敬具。

(これに対するコメント)

・まじか。

・まだどの会社もあれのライセンスを取得してないんじゃなかった?

・↑著作権は国際的なものだからね。アメリカの商品と同じく日本の商品も保護されるよ。

・私のお気に入りが消えた!コピーだれか持ってないか。

・これはTPPの影響だったりするの?

・TPPが締結されそうなこの時代にアメリカのサーバー使ってたらそりゃこうなるよ。

・ロシアのサーバー使おう。

・よし、Facebookに上げよう。

・「このすば」、安らかに眠れ。またYenPressがライセンスを取得したのかね?

・↑たぶんそうだろうね。たくさんライセンス取る前に1つの作品に集中して早く翻訳してくれ。アニメ化したからって「よっしゃ、これ翻訳したら売れるわ」と思わないでくれ。

・↑取得するライセンスの量としては標準だと思うよ。品質を保つためにも大勢が翻訳するわけにはいかない。

・まだ発表はないけど近いうちにどこかの会社がライセンスを取ると思うべきだろう。ログホライズンやオーバーロードや魔法科もそうだけどアニメ化されたラノベは遅かれ早かれライセンスが取られる。グリムガルも時間の問題だと思う。

・以前はラノベがアニメ化されるのは嬉しかったけど、今はアニメ化しないことを祈っている。

・言っておくがライセンスの有無に関係なく作者や日本の会社が著作権侵害を訴える事は可能だよ。

・これって誰がグーグルに訴えたんだろう?

・いつか機械翻訳が発達してどんな電子書籍もボタン一つで変えられるようになったらいいね。

・このラノベは存在しなかったと思おう。

・私がPDFで保存する前に消すのやめて。

・数週間前に(おそらくカドカワが)某サイトに多くの作品についてDMCA(デジタルミレニアム著作権法)の違反を警告した。カドカワの扱ってる作品は全てこのリスクがあると思ったほうがいい。

・日本のラノベはもう手の届かないところへ行ってしまったのかも。

・日本語の勉強を始めかねないくらいショックだよ。


以上。
「オーバーロード」は海外出版社がライセンスが取得したのでサイトが自主的に翻訳を中止したんですが、こうやって警告なしで削除される事もあるって事です。TPPは関係あるのかな?


>某サイトに多くの作品についてDMCA(デジタルミレニアム著作権法)の違反を警告した

ここはかなり大きなファンサイトだったんですが、2015年12月に警告文が届き、デートアライブ、伝説の勇者の伝説、いつか天魔の黒ウサギ、僕は友達が少ない、問題児たちが異世界から来るそうですよ、ログホライズン、織田信奈の野望、黙示録アリス、とある魔術の禁書目録、なれる!SE、空戦魔導士候補生の教官、さくら荘のペットな彼女、灼眼のシャナ、スレイヤーズ、棺姫のチャイカ、エロマンガ先生、狼と香辛料、バッカーノ、ブラック・ブレット、アクセルワールド、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、パパのいうことを聞きなさい!、の翻訳版(英語以外も含む)を一週間以内に削除しないと法的処置を取ると言われたそうで、今はサイトから全て削除されてます。
とっくに英語版が発売されてるシリーズもあり、むしろ今まで放置されたのが異常でしたが、カドカワもそろそろやばいと思ったんでしょうね。

fairypot at 15:35|PermalinkComments(20)

2015年12月22日

海外アニメファンの疑問「なぜワンパンマンは日本人以外にもウケるの?」

・うちの大学であの作品が話題になってたんだけど、ジャパニメーションのファンでもない人達に認知されるとは予想外だった。原作のウェブコミックがファンの間ですでに人気だったのは知ってるけど、話してる人達に聞いてもそっちは読んだことないと言ってるから別の要因があるはずだ。ずばり聞きたいが、なんであれがウケたんだ?

・「進撃の巨人」と同じ理由じゃない?あと、スーパーヒーローって部分が大きな要素だと思う。

・↑だろうね。アニメーションの質が良いのもあるし、一目見ただけで興味を持たせるシーンが多い。

・「進撃の巨人」にもいえるけど、戦闘が派手だから。

・これって元々は素人のウェブ漫画だったのがファンを獲得したんでしょ?だから絵の質ではないと思う。アニメ化も漫画化も視覚的に恵まれてるのは確かだけどね。

・↑漫画が人気だったのは日本だけの話。それをマッドハウスが良質のアニメにしたから西洋の好みになった。

・アニメのほうは質の良さで説明がつくでしょ。ジョークも面白いし。漫画も絵が上手くてジョークが面白いから。漫画の原作?たまたま面白かったんじゃない?

・考えなくていい面白さがある。だから誰でも楽しめる。それをアニメの質が後押しした。

・話が難しくないしアクションがある。それがカジュアルな視聴者にはちょうどいいんだよ。

・楽しむのが”楽”なんだよね。

・「強さ」に焦点が置かれてるのが西洋には良い。日本人からすれば「可愛さ」が足らないだろうね。

・可愛い女の子が登場しないから。アニメのあれは西洋で受け入れられない。

・↑タツマキ……。

・単純に面白いから。デスノートや進撃の巨人がそうだったように。

・かっこいい相棒と一緒にタマゴ頭の男が面白いことをするから。

・浅いストーリーといろいろ爆発する戦闘。DBZがウケた理由と同じ。

・アニメと西洋のスーパーヒーロー両方のパロディだから。狙ってやったかは不明だけど。

・スーパーヒーローという最も偉大なジャンルだから。世界の誰でもスーパーマンとバットマンとスパイダーマンは知ってる。ワンパンマンはそのパロディなんだよ。(一部は少年バトルモノや魔法少女のパロでもあるけど)アニメファンでなくても見やすい。アニメの質やOPのサイタマも魅力がある。

・今はインターネットであらゆる情報が広まるからね。どっかでワンパンマンがスーパーマンか孫悟空を倒すファンアートでも広まったんじゃない?

・なぜあんなタマゴみたいな主人公を見たいのか私には理解できない。

・私も主人公の外見が馬鹿っぽいと見る気をなくす派。なんであれが人気なの?

・↑そう言いながらSAOとか見るんだろ!

・OPの中毒性は誰も指摘しないのか。

・最初から強すぎる主人公という斬新さ。周りのキャラも一度だけの引き立て役に収まらず面白い。

・ドラゴンボールの良くない点を抜き取ったものがワンパンマンだから。そりゃアメリカでウケるだろう。


以上。
「面白ければ売れる」といいますが、ある程度見ないと面白いかわからないわけで、たいていの人はその「ある程度」に付き合ってくれません。1話どころかPVの1シーンでわかる面白さが必要だと思います。その点で進撃の巨人やワンパンマンは優秀だったと。

fairypot at 02:20|PermalinkComments(44)

2015年12月17日

ラノベ「はたらく魔王さま」1巻の日本語版と英語版を読み比べてみた

hataraku1
hataraku2

英語の本を見るたびに思う事だが、でかい。でかいよ。文字の性質上仕方ないことだけど。そして14ドルと高い。やめてくれカカシその価格は俺に効く。

・推奨年齢
写真だと見にくくて申し訳ないけど裏表紙の下のほうに「13 & UP」と推奨年齢が書かれてるのが日本と大きく違うところ。むこうはTVや映画もはっきり推奨年齢が表示されてるけど、法的義務があるのか各企業の自主規制なのかは知らない。

・履歴書の欄は忠実に手書きを再現
キャラの自己紹介も兼ねてるあれは省略されてるかと思ったけど、きっちり再現している。原作ファンには嬉しい。

・臥薪嘗胆は訳せなかった
英語では「You have to start somewhere」という格言になってた。これだと千里の道も一歩から的な意味だけど、臥薪嘗胆にぴったりの言葉がなかったと思われる。

・箸で人を指すのはスルー
真奥が箸でエミリアを指した時に「行儀の悪い魔王ね」と言われるセリフが英語ではカット。アメリカでも人を指差すのはバッドマナーだと思ったけど、人によるのかな?

・マッグ、マグドの呼び方はRonald'sとMaggie
マグロナルドは英語版でもMgRonald。しかし呼称についてはそのまま英語化されたわけでなく、Ronald'sとMaggieに。じゃあ英語圏だとマクドナルドはドナルドとマッキーの2派に分かれてるのかといえば全然そういうわけではない。

・敬称はすべて消滅。
さん付け、くん付けは一切残らず。日本人的にはちーちゃんが真奥をMaouと呼び捨てにしてるのは不思議な光景だが仕方ない。ちなみに「ちーちゃん」という呼び方も「ちー(Chi)」になっている。店長が使う「まーくん」はMarko。魔王様という呼び方はYour Demonic HighnessなのだがHighnessって王族じゃなかったっけ?君主ならMajestyじゃないの?

・魔王サタンから真奥貞夫になったことは補足
日本語だと魔王と真奥をかけてるとわかるのだが、英語だとDevil Kingなのでそのままでは通じないのでかっこ書きで追加説明を入れている。これも仕方なし。
ちなみに日本語だと気付かなかったが、エミリアの名字ユスティーナのスペルはJustinaなのね(ジャスティスと同語源)。

・ユニシロではなくユニクロ
原作に出てくるアパレルメーカー「ユニシロ」は英語だとユニクロ。ただしスペルがUniqloではなくUniCloなのでセーフ。

・原作とは変更されたセリフ「そもそもどうして鯖なんでしょうね」
年齢を偽る表現への疑問だったが英語はそういう熟語がなかったので「年齢を上に偽るとしたらビールを買いたい時くらいでしょう」みたいなセリフに変わっている。

・原作にあったエミリアのつたない英語は綺麗に修正される
原作「Thank you for your calling. This is Emi Yusa Docodemo customer support room officer. How about your...」
英語版「Thank you for your patience! This is Emi Yusa from the Dokodemo cutomer support team. How can I―」
原作者は英語の専門家でもなんでもないし、それっぽく聞こえてれば日本で売るぶんには何の問題もない。しかし!英語圏ではそうはいかず、原作を尊重する翻訳家もここは恐縮しながら「ここ、英語おかしいので直しますね」と言ったに違いない。

・食べ物はだいたい原作どおり。
肉じゃがはsimmered meat and potatoes。こんにゃくはkonnyaku gelと原作どおり。しかし、「金ダコのたこ焼き」は「Subwaveのバッファローチキンのサンドイッチ」に変更。銀ダコを知るはずもないから仕方ない。

・梨香の方言は南部訛り
で、出たー!英語の訛りといえばこれといっても過言ではない「y'all」を使うキャラ!日本語の方言をどう訳すのかといったらそりゃ南部訛りに落ち着くよね。

・エメラダの喋り方「です〜〜」は英語でも健在
エメラダの語尾を延ばす喋り方は「Reeeeeeally?」と英語でも健在。アルバートも「in a blink」を「inna blink」と書いて荒っぽい喋り方を英語で再現している。ただし、二人とも常にこういう話し方をするわけでなく、口調を変えないと誰のセリフかわからない場面だけ仕方なく使ってる感じ。


以上。
翻訳家の努力があちこちに見られる一作でした。

fairypot at 12:40|PermalinkComments(7)

2015年11月15日

海外読者「ラノベを海外で売りたいなら漫画の絵をなくせ。漫画の棚に置くな。無理に日本語を残すな」

・(最初に北米でのラノベの起こりと衰退を語っているが長いので省略)ラノベが売れない最大の問題は売り方が間違ってることである。これはとても単純なことで、ほとんどの「漫画」の読者はうわべだけのファンで、毎日熱心にキーボードを通じて自分の愛を語ったりしない。「ヴァンパイア騎士」や「ブリーチ」など話題になった作品を買う人々であり、コスプレイヤーが少女革命ウテナの格好をしてもわからない人々であり、高校か大学を終えれば漫画も卒業する人々である。
彼らが本屋の漫画の棚へ行くのは「本」を読むためではない。ゆえに漫画の棚にラノベを置くべきではない。これは自ら市場を狭める行為だ。彼らの会社の稼ぎ頭である漫画と彼らが売ろうとしてきた多くのラノベには関連がない。だから多くの漫画読者は「文学少女」みたいなタイトルに関心を持たず、仮に手に取ったとしても十中八九「小説?」と思って元に返すだろう。こんな売り方は正しくない。
次にアニメや漫画のファンだけに対象を絞るのをやめるべきだ。宣伝をAnime News Networkだけに任せてはいけない。彼らに宣伝させるなと言ってるのではなく、それ以外も使うべきだという意味だ。
そして3つ目に、日本の漫画(Japanese cartoon)的な見た目をやめること。これは最も論争になるだろうし、ファンの一部から大きな反発を受けるだろう。しかし、ついでに言えば日本語の用語や「〜様」みたいな接尾辞も残すべきでない。ファンの怒りは想像できるが、失うものと得るものを比較すればやる価値がある。市場の多数は漫画を読まないし、大多数は「〜様」や「手裏剣」が英語に残らなくても気にしない。
これを聞いて悲鳴をあげる人もいるだろうが、私はラノベから利益を得る方法を言ってるのであってファンを幸せにしたくて言ってるのではない。実を言えば私も「屍鬼」の若先生をOzakiやDoctorに翻訳する考え自体は好きでない。しかし売るために英語版から省こうという考えは好きだ。(この後「屍鬼」について熱く語っているが長いので以下略)


・これは全く同感。

・この話で思い出すのは(表紙を実写風に変えた)「狼と香辛料」だね。あれが売れたのか情報がないけど。

・「狼と香辛料」はこの例として相応しくない。中世の市場経済に関心を持つ人は少ないし、漫画の棚で売ってなかったか?原作ファンを怒らせるリスクもあるから厳しい。

・ハルヒのペーパーバック版も変な表紙に変わってたな。出版社は新しい表紙を作ることにかけては才能がないと思う。でも漫画の棚に置くなってのは賛成。ティーンか一般フィクションの棚に置くべき。原作ファンはどこに置いても買うだろうし。実は私も「〜様」とかは不要派なんだよね。ファンサブ等では気にしないけど。

・表紙で買う買わないを判断するって馬鹿げてると思うんだけどなあ。漫画で嫌いな表紙とかあるけど、それで買わないなんてことはない。

・ラノベを売るためには良い指摘だと思う。原作にこだわる人は原作を買えばいいんだよ。

・ファンタジー系のラノベはファンタジー読者に、SF系はSF読者に上手く売ればいいのに、とはいつも思う。ジャンル毎にファンがいるのにそれを無視するのは馬鹿げてるよね。

・ラノベって他所の書評を宣伝に使わないよね。漫画はしてるのになんでラノベはしないんだろう。

・マーケティングに問題があるのは同意するけど、日本語の用語や敬称はヤングアダルトに対しては異国要素としてプラスにならないか?それより普通の文章が上手に翻訳されてないんじゃないかと疑ってる。

・これはBL系のラノベとか特に思う。ヤングアダルト向けのああいう本は少ないんだから売るチャンスなのに。

・でもラノベの分類って難しそう。たとえばB&Nでは文学少女シリーズをティーンフィクションに分類してるけど、ハリポタやトールキンのような小説を期待した人は困惑するだろう。あと、私は好きなシリーズだけど「とらドラ!」はどこの棚に置いても英語圏で売れると思えない。話が長すぎるし、若い男子読者にアピールできないし、魔女や吸血鬼を求める人には平凡すぎる。

・ラノベが売れなかったのは内容がゴミのようだったからという可能性はないのか? 日本人が書いたGoosebumps(良くてTwilightシリーズ)に金を払う人がいなかったんだ。

・TwilightやVampire Diariesのような小説が多くの言語に翻訳されるのに「屍鬼」みたいな本が金にならないという理由で翻訳されないのは残念だ。


以上。
理屈のうえでは正しいと思います。ただ、絵をなくして全く売れずファンも総スカンという危険があるのでよほど売れる自信がないと厳しいのではないでしょうか(原作側が許可するかという問題もあるし)。
そういえば「オーバーロード」はああいう絵ですが、アメリカでどうなるか注目してます。

fairypot at 00:13|PermalinkComments(22)

2015年11月09日

海外読者「ラノベは誰がどのセリフ喋ってるのかわからん」

・ラノベって時々誰がセリフを喋ってるかわかりにくい時があるよね。あれをすらすら読める人って少しだけ不思議だ。

・ライトノベルは誰の発言か触れない傾向があるからね。「ソードアートオンライン」はそうでもなかったけど、「ノーゲームノーライフ」は少し辛い。

・かといって「〜と私は言った」をつけると読むテンポがくずれる。

・↑誰が喋ってるかわからないよりそっちの方がマシだと思う。

・日本語は細かいニュアンス満載だからこれが困る。ファンサブも長いセリフが英語で1フレーズに訳されたりするよね。あれは笑ってしまう。

(別サイト)
・オーバーロードのファン翻訳が好きなんだけど、多人数で喋ってる時は誰がどのセリフを言ってるかわからず混乱する。〜〜,said Ainz(〜とアインズは言った)みたいに表現することが少ないよね。これは私の脳の問題なのか、それとも日本的な書き方なのか?

・日本的な書き方だよ。本当は喋り方が違うんだけど英語に翻訳できない。

・推測だけどキャラクターをユニークな喋り方にすることでセリフ外の説明を省いてるんだろうね。

・丁寧は喋り方をしたり相手に「殿」とか敬称をつけてるのを目印にするといいよ。女性はdesu〜とか言ったり。慣れろ。

・英語にないなら翻訳する人が調節すべきじゃないのか?

・これを解決するために黒人風の英語にしたりするけど、それにも文句言ったり翻訳が悪いという連中がいるんだよ。他に方法がないのに。

・↑英語にも方言とかいろいろあるだろう。違いを出すために田舎の方言をもってくるのは優秀じゃない。

・うまく翻訳できないのかそういう信念なのか知らないが、せっかくの会話表現が「虐待」されてると感じる。


以上。
これはファンによる翻訳だけでなく、プロが訳した公式作品でさえ書評で「there were many times where I had no idea who was speaking, and had to go back and reread sometimes. 」(誰が喋ってるのかわからず読み返した部分が多かった)と言われることがあり(どのラノベかは言わない)、難しい問題です。
日本語なら性別や年齢、上下関係もキャラクターのセリフでだいたいわかりますが、英語だとそれが難しく、たとえば私の手元にある「狼と香辛料」だと、

原作
「今、羊飼いのような音がしなかったかや?」
「したな。お前がそう思ったという事は、やっぱり角笛か」
英語版
"Did I not just hear a shepherd's horn?" she asked.
"You did. I wasn't sure, but if you call it a shepherd's horn, then it must be so."

と原作にないshe asked(彼女は聞いた)が追加されてます。英語で語尾とか僕・私の違いとか正確に再現できないんです。
じゃあ、毎回「〜は言った」で解決するかといえば、それだと劇の台本のようですし、上記のように読むテンポがくずれるという人、セリフの後まで正体がわからないとストレスがたまるという人、原作にない文章を入れたら許さんという人もいて簡単にはいきません。

fairypot at 15:15|PermalinkComments(32)

2015年11月05日

海外版テイルズオブゼスティリアのOP曲改変。ファンの一部は歌詞が原因かと疑う。

英語版OP


海外版テイルズシリーズのOPといえばレジェンディアの頃までは歌をなくして関係ないBGMを入れていたんですが、それがテイルズオブジアビスでは同じ曲からボーカルをなくしてギターカバーを入れるようになり、ヴェスペリアやグレイセスFで英語のボーカルが付き、テイルズオブエクシリアではついに原曲がそのまま残って原作ファン大喜びだったのですが、最新作テイルズオブゼスティリアではそれが再びギターカバーになりました。
これについて掲示板では「残念だ」という人も「ギター版もかなり良い」という人もいましたが、ある人が面白い推測をしていたので訳してみます。


・個人的にだが今回のOP改変は歌詞が関係してるんではないかと思う。特に「I want to be white. White. Now.」の部分。もちろんそんな意図ではないと決まってるけど、ここだけ抜き出すと人種差別と受け取ることも可能になる。可能性だけでインターネットの住人がどんな反応をするかは皆も知っての通りだ。そういうわけで安全のため歌詞が外されたんじゃないかと想像してみた。

・これは私も一度考えた。悪い意味でとらえる事もできる歌詞だからね。エクシリアもエクシリア2もOPはそのままだったのにこれだけ変わったのは奇妙だと思った。

・どうだろうね。音楽のライセンス契約の問題かもよ。一つの国だけが英語版を作ってしまうわけにもいかない。

・ライセンスの話って結局は「お金が足りない」という事だから聞いてて悲しくなる。でも、テイルズシリーズのファンはOPからボーカルが消える事には慣れてるよ。

・私もライセンスの関係かなと思うけど、面白い指摘だ。

・訴訟が最高裁まで持っていかれる可能性もあるか。

・私は黒人だけどあの曲好きだよ。別に気にしないのに!

・あれって「I want to be the white white light」と言ってない?

・↑それより前の歌詞に出てくる。アリーシャが振り返るところ。

・なんだか英語以外の歌を我々が受け入れられなかったクソ90年代に巻き戻ったみたいだ。

・political correctness(政治的中立性)から見て、この歌詞は外すしかなかった。歌詞からI want to be a whiteなんて聞こえたらメディアが運動会を始める。



以上。
英語を日本語の歌詞に特に意味もなく放り込む習慣が仇に・・・というのは冗談で、人種関係は本当に炎上しやすいのでそれを避けるためだったのなら正しいというほかありません。
ただ、こういうのに文句言う人に「その冗談も面白いね」と言い返す企業もあってほしいです。

fairypot at 02:08|PermalinkComments(3)

2015年10月31日

海外版ペルソナQ。文字数制限のため主人公に「有里湊」も「鳴神悠」も使えず一部ファンは嘆く

narukami














↑ご覧のように6文字が限界なのでアニメ版ペルソナ4のnarukamiも漫画版ペルソナ3のarisatoも使えないのです。


・ Yu Narukamiを使えなくて困惑してる。なんで6文字しか打てないんだ?おかげでNarukamiを短くしたんだけど、お前らはどう解決した?

・俺もYu Nakamiにして解決した。

・Yu Narukiにした。

・Sensei Senpaiにした。

・自分の名前をいつも入れるんだけど、今回はそれさえできなかったからミドルネームを使った。

・P4の主人公は漫画版の名前にした。P3の主人公は劇場版アニメの名前にしてる。

・↑俺も同じ手を使った。

・ローカライズする時に調整し忘れたのか?日本語なら6文字で充分なんだろうけど。

・↑いや、日本語版は3文字しか打てない。

・3つでも6つでも公式ともいえる名前がゲームで使えない言い訳にならない。はっきり言って馬鹿げてる。メモリー不足とか言わないよな?

・このゲームは好きなんだが、この一点に関しては擁護できない。8文字の名前を持つキャラクターなら3にも4にもいるんだから、それをプレイヤーが使いたくないとでも思ったのかな。なぜこんなことが起きるんだろう。


以上。
これについてAtlus USAの人が海外ゲームサイトのインタビューで触れているんですが、「名前を8文字にできなくて本当に申し訳ないと思っている。P4の主人公に鳴神悠を使いたかった多くのファンよ。不幸にも我々にはどうにもできなかったんだ」とのこと。何か技術的問題があったんでしょうか?
ちなみに日本版も「3文字・3文字」とやけに少ないのでキタローとかつけられません。

fairypot at 21:31|PermalinkComments(3)

2015年10月28日

国連担当者の「児童ポルノ漫画は規制しろ」発言の詳細を書き出してみた

国連担当者のMaud de Boer-Buquicchioさんがそんな事を言ったとyahooニュースにあったのですが、「本当にそういう発言だったの?又聞きで尾ひれが付いたんじゃない?」と思い、その真相を探ってみました。

まず、本人の発言は日本記者クラブがYoutubeにあげてくれてるので最初から最後まで見ました。(ネットリテラシーが高いアピール)

https://www.youtube.com/watch?v=5zGsuP8TNq8

ではその中の漫画に関する部分を書き出してみます。しかし私はプロの通訳者でもなんでもないので聞き取りや文法にちょっとミスがあっても許してほしいんですよ(予防線)。許せ。許せサスケ。


(質問者)
日本はコミック・アニメという業界がかなり大きなマーケットを持っていて、そういう業界からは児童ポルノの規制に関しては、まあ、一種の表現の自由の観点から慎重にという意見がないわけではないのですが、こうした児童だけじゃなくポルノ一般の規制に関して表現の自由との関係についてどのような考えを持っていらっしゃいますか。

(通訳者)
まず表現の自由または情報公開の自由が一方に、そしてもう一方で子供を守るニーズというものがあるわけで、その両者の間のバランスを取るという事は非常に難しくデリケートで微妙な作業だという事は認めます。
法律改正案が昨年日本の国会で討議されてる時もマスコミ側もかなり盛り上がり、色々と報道していたと思うんですが、何が議論の対象になったかというのは、まず一方に漫画があります。漫画で児童ポルノ的なものが表現されてる。それで結果として性的搾取にどのくらい影響を出したのかという因果関係についてはもうちょっと調査をしたほうがいいのではという要請があったと記憶しています。すなわち漫画の形態で表現されている児童ポルノにアクセスする、またそれを実際に見るということで児童虐待製造物が本当に原因となって性搾取が増えているのかどうかをもうちょっと研究的側面から明らかにしてほしいという要請だったわけです。結果としてその結果が法律によって採択はされませんでしたが、両者の間には関係があると思っておりますのでもうちょっと検討を今後していただければと思っております。
そして成人にまつわるポルノについては表現の自由のほうが議論として勝ると思います。しかしながら子供のポルノであまりにも過激なコンテンツが漫画にある場合には法律でもって取り締まり、禁止すべきであるという風に考えております。子供のポルノコンテンツ全てを取り締まるということではないのです。違法行為にするということではないのですが、あまりにも過激な目に余るような子供が主題となったようなポルノコンテンツを表現した漫画等は法律で禁止すべきと考えております。

(本人の発言)
I do see the difficulty in finding the right balance between freedom of expression and freedom of imformation and need to protect children. That's a delicate excercise.
I know that this was very animated...if I can call it that way...devate when the amendment was being discussed in the media also in Parliament itself. In particular, there was also a request which I think was very relevant to do some research into the link between the access or the viewing of child pornographic material...child abuse material depicted by the manga and the sexual exploitation of children. That was a bylaw. It was eventually not adopted. But I do believe that the need for further research on the relationship between these two matters continues to exist. And I hope that will be continued...that will be done at some point.
However, even if I accept that the freedom of expression argument should outweigh...should prevail, but it comes to adult pornography. I do believe that when it comes to particular extreme child pornographic contents the manga should be banned.
I'm saying not all material but it's about real extreme pornographic content. I believe that in the end there should be registration to ban that in the entrance of child in order to protect children.


要するに、本人は確かに極端な児童エロ漫画は規制すべきと言ってます。児童エロ漫画が性的搾取と関係があると信じています。ただし、全てのエロ漫画を規制すべきではないし、大人のポルノは表現の自由が優先されると釘を刺しています。じゃあその極端なやつとそうでないやつの境界はどこだってばよ!

この人の発言のうち漫画アニメに関するのはごく一部で他は貧困や性差別、JKお散歩みたいな法の抜け穴への規制、保護した児童のケアなどごくごく妥当なことを言っています。ただ、「両者の間には関係があると思っております」ってつまり関係が証明されたら表現の自由はなくすつもりなんですかね?(AVにモザイクかかる国が言うのもなんですが)

fairypot at 02:18|PermalinkComments(39)
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