2006年11月

2006年11月29日

学会!

だいぶ前に事情があって某学会に強制参加させられたのですが、このネット社会にわざわざ各地の人間が集まって研究を発表しあう気が知れません。いえ、たしかに個人の自由ですが強制参加させられる身としては文句も言いたくなるわけです。
集合する意味もそうですが、情報を口で伝える遅さにいらいら。発表内容はいくらか原稿に写されて配布されるのですが、だったら全部原稿に書けばいいし、それならメールで送ればいいし、こんなに電気がガソリンのエネルギーを使って環境破壊するほどの価値があるのか、などを考えながら数時間の発表を聞いてました。
気付いたのはこの発表をいくらか楽しんでる人が数人いたこと。そりゃあ一人もいなかったら学会が存在するわけないし(まれにそんな例もあるけど)、金を払ってまで(有料だったんですよ!)来るわけないです。よく観察するとこういう儀式を好むのは年配の人ばかり。年寄りを批判するつもりはないですが、やはり「歳をとるといろんな能力が落ちる」という避けられない事実を感じました。若い人は誰もがこの学会を嫌がり時間を惜しんでましたが、これが正常なんですよね。速さを求める、効率を求める、無駄話を避ける、年配の方々も若いうちはこうだったはず。それがいつのまにか消えてしまった。ひどい場合は過去の栄光やただの幻想にすがる人もでてくる。
誰でも歳はとります。それは悪いことではなく、ただ残念なことです。私もどんどん能力が落ちてます。いつか彼らの側にまわるのかも。でも、そうならない人もいるんですよね。年配なのに考え方が若く子供みたいにキラキラ輝いてる人が。あんな風に歳をとるにはどうしたらいいのか。最近、それを考えてます。

fairypot at 17:52|PermalinkComments(0)

「馬券偽造師」を読む

前に宝くじを偽造しても偽札より罪は軽いと書きましたが、同じ有価証券である馬券を偽造した人のノンフィクション小説を買いました。以下、感想。
もちろん今ではハイテク技術が使われてるのですが、著者が偽造した当時は馬券の構造が単純だったようで日付のインクを削って30倍拡大鏡で上書きするとばれなかったようです。それでも大した技術が必要だったようで、ほとんどの人は警察の御用。当人も2度捕まり、三度目で刑務所に入り、今は改心してるようです。
偽造する際の緊張感や偶然見つけた便利な小道具に喜ぶ様子にリアリティがあり、なかなかの面白さでした。ただ、私としては大金(10年間の犯行で10億!)を手にした著者がどういう生活を送ったのかに興味があったのに、そこは深く書かれてませんでした。貯金などはせず金はほとんど馬券に使ってしまい本末転倒だったと書いてますが、それでも「ちょっとくらい変化があったのでは?」と思います。ようするに私は大金や権力に人が踊らされてゆく様子を見たいのですよね(笑)そういう意味ではこの著者はかなり大人しい生活を送ったようです。
当時の競馬場のずさんなチェックや余剰金の扱い、捕まったあとの風潮被害を恐れて犯行を否定する様子は非常に愉快です。まあ、損害賠償しても個人からそんなにとれないし、著者の言うとおり盗まれた金は再び馬券として使われて被害額は小さい可能性もあるので、競馬そのものの信用を失ってはかなわんということでしょう。仮に千人が競馬をやめたら一人が10万使ったとして1億ですから。

fairypot at 17:29|PermalinkComments(0)

2006年11月25日

Ring it on?

ちょっと大学で必要なのとネットで役立つのもあり、英語を勉強中です。聞き取りもかねてYouTubeで英会話を聞いてました。そこでどうしてもわからなかったのはリングイットオンという謎の言葉。状況からすると「かかってこい!」みたいな感じなんですが、RingやLingを辞書を引いてもわからず悩んでました。
するとさきほどテレビで洋画の宣伝をみていたら、「かかってこい!」という字幕と共にブリングイットオンとか喋ってたんです。ブリング?ブリング?リング?ああ!Bring it on!これが「かかってこい」の意味だったんですね。最初のBを聞き取れなかったわけです。うーん、英語って難しい!こんな調子でがんばってます。科学用語が必要なのでそっちも覚えねば。

ここで覚えた知識をひけらかします。
「Hug」
抱きつくこと。Hagだとブサイクの意味なので注意。
Tree Hugger=自然崇拝者
Face Hugger=「エイリアン」で顔に飛び掛ってくるあいつ

fairypot at 14:19|PermalinkComments(2)

2006年11月23日

偽造するなら紙幣より宝くじ?

偽札は作る苦労と使う苦労を考えると割に合わない、といいます。まあ、精度の高いものを作るなら中規模以上の施設が必要でしょうし、しょせんは偽物。使えば使うほど見破られるリスクが上がります(一度に使う方法もありますが)。
で、思ったのは宝くじを偽造したらいいんじゃないかということ。当選者が出ないくじなんて幾らでもあるし、一枚で1億手に入れることも夢ではない。調べてみると本当にそれを試みて捕まった例が年に数件あるようです。同じ事を誰でも考えるんですね。やはり国家もくじを偽造されないように紙幣なみの(あるいはそれ以上の)偽造防止技術を使ってるようです。

技術面は無視して、これを法律だけで解釈してみます。紙幣の偽造は、
「刑法148条。行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、無期又は三年以上の懲役に処する」
最低でも三年!偽札は国家を揺るがす犯罪なので当然でしょうか。
では、宝くじはどうなのか。調べてみると、
「刑法162条。行使の目的で、公債証書、官庁の証券、会社の株券その他の有価証券を偽造し、又は変造した者は、3月以上10年以下の懲役に処する」
という通称、有価証券偽造罪と呼ばれるものになるらしいです。これには馬券や商品券、手形小切手なども入るとか。

法的なリスクでいえば宝くじや馬券の偽造の方がお徳でしょうか。ただし、通貨もくじも偽造して使用すれば刑法第246条の詐欺罪(10年以下の懲役)も適用されるようです(すると懲役がどうなるのかは知りませんが・・・)。
ちなみに、通貨も有価証券も偽造した本人は上記の罪ですが、使っただけなら低い刑罰になります。では、役割を分担すればいいのか?そうはいきません。製造者と使用者は通常、グルだと考えて「組織犯罪防止法」が適用されるとか。悪いことはできませんね。でも、くじや競馬という商売自体が悪いことに見えるのは私だけでしょうか・・・。

fairypot at 15:18|PermalinkComments(2)

何を節約するか

先日、知り合いと車で本屋まで行くことになった。途中にスーパーがあり、そこにも用事があったので、先にスーパーへ行くか、それとも後に行くかを考えた。私はどちらが時間的にお得かを考え、「どっちでも同じだよなあ」と悩んでいたが知り合いは「後でスーパーへ寄ろう」と即答した。どうしてかを聞くと「燃費がいいから」。
つまり、先にスーパーへ寄るとその荷物ぶん車の重量が増える。重量が増えるとガソリンの使用料も当然増える。従って、後にスーパーへ寄ったほうが重量が増えてからの移動距離が少ないので後者の方がお得だということだ。
家ーーー→スーパー(重量UP)ーー→本屋ーーー→家
家ーーー→本屋ーーーー→スーパー(重量UP)ー→家
(もちろん本屋での重量追加もあるが)
私は時間の節約を考え、彼はエネルギー(とお金)の節約を考えたわけだ。うーん、価値観の違いだなあ。

fairypot at 14:05|PermalinkComments(0)

2006年11月18日

Wiiソフト、トラウマセンター2とは?

「トラウマセンター・セカンドオピニオン」
え、Wiiでそんなソフトは知らない?それも当然。これはあるソフトのアメリカ版タイトルなのです。セカンドとあるとおり、「トラウマセンター1」も存在します。さて、続編がWiiで発売されたこのソフトはなんでしょう?


正解は、「カドゥケウスZ・2つの超執刀」でした。一作目、超執刀カドゥケウスは「Trauma Center:Under The Knife」というタイトルでした。医療ゲームの一種ですが、まさかアメリカでも発売されてたとは。下記にある通り、1がそこそこ売れたみたいです。しかしなんでまたトラウマセンターなんて名前になったのやら。まあ、それをいうならカドゥケウスも充分変な名前ですが・・・(ヘルメスの杖の名前とか)。
海外大手ゲームサイトIGNが2作目を批評してたので、訳してみます。

DSソフトのトラウマセンターは先駆的なシステムとわかりにくいタイトルで脚光を浴びた時期があった。ニンテンドーDSがDSライトというお粗末な進化を遂げたのと同じく、トラウマセンターもWiiの中で進化を遂げた。それがTrauma Center:Second Opinionである。セカンドオピニオンがDSソフトのリメイクだという知らせは幾らかのゲーマーに複雑な気分をもたらした。トラウマセンターにとってDSという機器は粗悪な厄介者だったのか?脳トレのような映像よりゲームらしさが売りのDSゲームより、やはり映像の進化を見ろという間違ったメッセージを任天堂は送ってるのではないか。任天堂が脳トレに続いてどんなソフトを出すのかは知らないが、このゲームのおかげで確かなことがわかった。本作はイケてる。
熱心なDSファンは前作に熱中したが、今回のとても独特なコントローラを使ったユニークな感覚と演出が何割かのユーザーに受け入れられないのは疑いようがない。このトラウマセンターの世界では、デリック・スタイルズという若い医者は手術室で腕を磨き、患者と世界を同時に救ってゆく。トラウマセンターは手術ゲームという独特のジャンルで、手術室の緊迫した状況となめらかなアニメを結合した。Wiiのコントローラを鉗子や抗菌性ジェル、超音波、そしてもちろん針と糸として使い、あなたは手術を成功させないといけない。そしてDSの新たな追加事項として細動除去器があり、患者を復活させることもある。
さて、これが前作のアップグレードである以上、皆の気になることは一つ、金を払う価値があるかどうかだ。あなたが前作のファンかどうかに関わらず、遊ぶ価値があるのは間違いない。ドラマERを彷彿とするアクションとドラマの圧倒的な量は素晴らしく、我々は前作を何度もプレイしているが、Wiiでのアクションはそれでも新鮮だ。もちろん理由はコントローラだ。我々は当初、あのコントローラがうまくゲーム内の空間に送信されるか心配だった。結局、それは2Dの画面でうまく3Dの動きをした。前作の雰囲気を保っているかはともかく、全体的は前よりも改良されている。(省略)
ただ、問題も少しある。DSからWiiへの移行は見事だったが、セリフの少なさまで再現しているのだ。だから前よりセリフが増えていると期待する人は失望するだろう。物語は手術と同じくらい長いというのに、もし綺麗な音声が流れていれば、あの白い長文のテキストを読まされることもなかっただろうに。さらに、ゲームのデザインは革命的だというのにゲームの感触はまだ浅い。鉗子や助細動器は面白いが、ほかの器具はポイントアンドクリックの単調なものだ。改善されているが、まだまだ浅い。
グラフィックについては、確実に前進している。キャラはスクリーン上に大きく現れ(我々は前作のも好きだったが)、ヒーリングタッチのような機能は印象的だ。映像や音声の点で我々を驚かせるものはなかったが、DSからWiiへの引越しは無事に終わったといえる。(省略)
総合評価8/10

良作という評価みたいですね。前作とはキャラデザが変わっていて個人的には今の方が好きです。超執刀という名の通り、このゲームは普通の手術と一緒にSF的な病魔と治療が出てきます(まあ、普通の手術ではアクションとドラマに欠けますから)。批評にある「セリフが少ない」は他のゲームでもあることで、私の知るところではテイルズシリーズのアメリカ版では音声付きの会話が大幅に削減されてました。予算か時間(おそらく前者)の不足でしょうが、その少ない音声付き会話でさえ声優の演技が下手で叩かれる場合があります。よほど売り上げが期待できない限り、優秀な声優に多くの仕事をさせられないのかもしれません。


カドゥケウスZ 2つの超執刀


fairypot at 21:33|PermalinkComments(7)

2006年11月17日

FFアンリミテッドというアニメ

ちょっと前にFFシリーズがアニメ化されて、残念ながら打ち切りになった事がありました。個人的には好きだったあのアニメを振り返ってみようと思います。以下ネタバレあり。

・セリフなさすぎ
双子の姉弟に保護者的な女性、召喚獣を出せる魔銃を持つミステリアスな男という組み合わせで異世界を旅する話でした。最後のミステリアスな男、「黒き風」というあだ名しかないのですが、極端に無口です。魔銃を使うときの「動いた・・・」「お前に相応しいソイルは決まった!」という名物シーン以外ではほぼ無言です。これで声優は同じギャラなのかは謎ですが、ごく稀に「笑うな」とか「カエル」とか喋ります。最も長く喋ったと思われるのは「理想など知らぬ!こいつとの決着をつける為なら、世界がどうなろうと、どれほどの血が流れようと、構わん」というヒーローにあるまじきセリフでした。
・永遠の未完
このアニメ、そこそこ好評だったけど会社の経営が悪化して打ち切りになったとウィキペディアで語られるとおり、中途半端なところで終ります。最終回はやけにクオリティが高く、志半ばで終る製作者たちの無念さを感じます。放送終了後は、さすがに話が中途半端だったとあちらも感じたのか、後日談を本とウェブ小説で語っています。しかし、ウェブ小説もまた中途半端に終わっていたり・・・。
・あざとい経営戦略
どの会社もやりたがるのはカード販売。遊戯王は「紙幣を刷るようなもんだ」というくらい儲かったらしく、人気の出たアニメが必ずやる戦法です。FFUも例外ではなく、オフィシャルカードゲームという名で売り出しました。ここで問題なのはオリジナルイラスト。アニメのカットを再利用することが多いんですが、それだけだとあまり売れません。トレカは友達と交換なんてCMでは言ってますが、実際にはレアカードやオリジナルイラスト目当てのマニアが身を削って大量購入してるのが実情です。FFUが使った戦法はエロ路線。6時半に放送してたとは思えない(無意味に)エロいイラストやパッケージは同人誌かと思うほどあざとく、しかし確実に売り上げを伸ばしたと思われます。1パックに全種類を入れる善良的な会社もあるんですが、こちらだとあまり儲かりません。このファン心理を弄ぶトレカ商法はどうにかならないでしょうか・・・。

fairypot at 09:26|PermalinkComments(8)

2006年11月09日

学園ヘヴンのIGN書評

ヤオイのことはさっぱりわかりませんが、とにかく訳してみます。

学園ヘヴンは名門校に招かれたある青年の物語である。到着としてしばらくすると彼は、この学園生徒(すべて男性)のほとんどが彼の体を狙っていると気付く。私は当初、この漫画をある種のホラーマンガかと思ったが、どうやらヤオイ世界のさらなる進出のようだ。
この作品は一つのメディアミックス(ゲームや漫画、アニメなど別々のジャンルが繋がること)であり、元々は男たちによる恋愛シミュレーションゲームであった。別に問題はないはずだ。メディアミックスには少年もの、少女もの、青年ものがあり、少年愛があっていけない理由はない。
ベルリバティスクールに入った伊藤啓太には大きな希望があったが、BL学園(気付いただろうか?)の生徒たちは運動、数学、芸術、その他の何がしかの分野の天才ばかりであり、彼は何をやっても敵わなかった。それだけでなく、気まぐれな校長は彼の入学が失敗だったと思い、入学を取り消してしまう。その直後、校長は生徒たちによる「勝者はなんでも願いがかなう」コンテストを開催する。学園の良き面である年上の才能溢れる生徒たちは啓太とペアを組もうとするが、彼が興味を引いたのは学園の「王」だった。その人物は学生会の会長であるがまったく仕事をしない、まさに王様である。彼とペアを組めた啓太はかくして学園に残ることになった。
筋書きがゲーム起源であることを考えると、この作品はおどろくほど良い。ヤオイとは誰でも受け入れられるものではないが、この作品は友情と自分のアイデンティティ、そして、そう、ロマンスの問題をうまく扱った物語である。実を言うと、私は正当なヤオイ読者ではないので、ヤオイの良し悪しに確信がない。私が持ち上げる本をヤオイ読者は軽蔑の目で見てるかもしれない。なので「良いものは良いもの」という前提で言うが、学園ヘヴンはとにかく良いものだ。熱心なヤオイファンのために、作者があとがきで書いたことを引用しよう。「雑誌掲載でベッドシーンが少ないと指摘されたので、今回は修正する機会をもらいました」これ以上の宣伝はいたしかねる。
絵の技術は私が見てきた少年愛ものでは上級で、翻訳と進行ペースも超一級である。彼らがゲームの開発に加わっていた事実がどれほど影響しているかは不明だが、とにかく素晴らしい。
私はヤオイに関して人々を3グループに分ける傾向がある。ヤオイが好きな人、ヤオイを避ける人、ヤオイに興味のある人。学園ヘヴンは三番目のグループにとって素晴らしい作品だ。良い筋書きと描写、ヤオイの本分を隠すことなく攻めるやり方で初心者はこのジャンルが提供する全てを経験できるだろう。しかし、どうしても好きになれなかったらどうぞ別の本を手にとってほしい。別に悪いことではないのだから。
評価、Must Read.

fairypot at 20:26|PermalinkComments(3)

2006年11月05日

動物好きが動物を苦しめる

今日の一言「ちびまる子ちゃんがCMに出る時代になったか」

動物嫌いは動物を飼わない。近づかないし、餌もあげない。保護動物を密猟する人はそれを飼いたい人がいるからやっているし、動物を飼いきれずに捨てたり殺したりするのもやはり動物好きの人間です。野生動物に餌付けして山から市街に呼び込んでしまうのも同じく。だから「動物好き」という言葉に騙されてはいけません。
同じく、子供嫌いの人々は子供を虐待しないし(産まないから)、人間嫌いの人々は人間関係のトラブルを起こさない(関わらないから)。ちょっと乱暴な飛躍かもしれませんが、○○好きという言葉には罠があるなあと思う私でした。

fairypot at 17:06|PermalinkComments(6)

2006年11月04日

最新CGアニメFlushedAwayの批評

「ウォレスとグルミット」を作った会社アーダマンアニメーションズがドリームワークスと共同で作った映画らしいです。WiredNewsに近年のCGアニメにも言及した批評が載ってたので訳します(意訳あり)。本映画のHPはこちら

Flush the awful animation.
駄作アニメを追い払え。
都会で快適に暮らす動物が孤独の中で友達の大切さを学んでゆく。こんな話の映画を見て、前にもどこかで見たことがあると思うのは当然だ。そう。これはマダガスカル、ザ・ワイルド、オープンシーズンなど最近の映画で何度も使いまわされた講釈だ。しかし、イギリスの会社アーダマンが送るこの映画には根本的に違う点が1つある。駄作ではないのだ。さらにいえば、下品なジョークで我々を笑わせる事に関しては他のものより優れている。それはイギリス人の得意とすることであり、それらを発明したチョーサーやシェークスピアの故郷でもあるからか。
ハリウッドで売れた作品には必ず酷い類似品が生まれる。「パルプフィクション」から「デンバーで死す時」が、「シカゴ」から「オペラ座の怪人」が、「ブロークバックマウンテン」から「ジャッカスナンバー2」が生まれた。トイストーリがCGアニメの道を開拓し、シュレックのヒットも相まってアメリカの2Dアニメは滅んだ(そう、今のところは)。そして出来上がったのは、面白くもなく、大衆文化に言及し、あまりに馬鹿馬鹿しいCGアニメの数々だ。
ピクサーのミスターインクレディブルやトイストーリー2などの秀作を除いて(とはいえ、この会社も今年はCarsのせいでコケたが・・・)、我々が思うCGアニメはアイスエイジ、ロボッツ、シャークテイル、チキンリトルなど子供世代の精神がおかしく・・・少なくとも、馬鹿になるような作品に限定される。CGが悪いものだというわけではない(モンスターハウスを見たときはそうも思ったことが)。しかし、最近のくだらないCGアニメは悲しい2つの傾向を見せているのだ。
CGはアニメの製作過程を楽にした。これは、我々の見る映画にCGアニメが増えたことも意味する。容易に使えて費用も安い機材は結果として、我慢強い映画祭のプログラマに提出されるようなひどいロマンスコメディを生み、熟練の技術、いうなら「伝説の9人のアニメーター」(ディズニーで働いていた有名なアニメーターたち)をマックの中に放り込んでしまった。
もう一つの傾向は、技術的にはドリームワークスの最初のCGアニメAntzと変わらないのに、大成功したシュレックの要素、つまり大げさなユーモアと下品で性的な会話と現代社会への妙な言及をちりばめていることだ。私には何も「ケアベア(アメリカで人気のぬいぐるみ)」みたくファミリー向け映画を扱えと言ってるのではない。リロアンドスティッチの甘さがほしいのだ。シュレックの「あの小さい王様が大きな城を建てるのは自分の何かを補うためだろう」というほのめかしではなく。
しかし、アードマンがFlushedAwayの中で起こす新しい風(ストップモーションを駆使したおどけた感性)を甘く見ないほうがいい。アードマンとドリームワークスの感性のコラボは面白く、下品さと現代社会への言及なら自分たちに任せろという意気込みが伝わってくる。映画の中のギャグは「瞬きすると見失う(blink-and-you'll-miss-them)」タイプのもので、私が映画で最初に見たギャグ、白ネズミの「カレーを食うと尻が日本の国旗みたくなるよ」というセリフと同じく、バッグスバニーがいかに素晴らしかったかを示すものだ。この映画では忍び笑いを生むようなギャグも入っており、マイクジャッジの「イディオクレイシー」で使われた「Oh!My balls!」の連発にも負けない。
さて、安堵のため息をついてもらおうか。アードマンは最初のアメリカ遠征で生き残った。しかし、巷のCGアニメはそれでもひどいものばかりだ。アードマンやピクサーが手がけたものでない限り。

今回は文章が難しく翻訳にちょっと自信がありません。動物が主人公なのはCGで人間を作ると不気味に見える「不気味の谷」現象も理由なんですが、最近のCGアニメのマンネリさは深刻なところまで来てますね。このFlushedAwayにしてもギャグを誉めながら物語がつまらないことを認めちゃってますから。
アメリカのCGアニメといえば子供に徹底的に配慮した「セサミストリート」みたいな内容と思い、「子供が馬鹿になる」「下品で性的」という部分が引っかかってました。どうやらあちらでは暴力や性的な「描写」こそ排除されるものの、子供に受けるため下品な「言葉のギャグ」が使われるようで、それを多用したシュレックが当たったのでその傾向がずっと強まったみたいです。そういえば、日本のアニメがアメリカで放送されるときもギャグを増やすことがあるとか。
なにを例にしたらいいでしょうか・・・クレヨンしんちゃんはただ下品なわけじゃないし(むしろ高度なギャグだと思う)・・・ドラえもんも違うし、ポケモンでもないし・・・あ!コロコロやボンボンの漫画が良い例でしょうか(ファンの方、ごめんなさい)。ああいうのに載ってる「小学生だけが笑えるギャグ」がCGアニメに増えてきていると・・・。これは危機的状況ですね。ギャグがないと子供が退屈するというのは子供を見くびっている気がします。良質の物語なら子供だって見るんですから。とはいえ、今のハリウッドは大人向けの映画でさえリメイクを連発するほどネタ不足なわけで・・・。

fairypot at 16:55|PermalinkComments(0)
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