2006年12月

2006年12月31日

読了

昨日の「補給戦」をなんとか読み終わりました。理解率は5%くらいですかね。またも分かったことを書き留めます。

・戦争の9割は兵站で決まる、という意見もある。
・兵站が戦略の目的になったことも多い。
・略奪が可能な時代では「移動する部隊」は新たな略奪地があるので飢えなかったが、「移動しない部隊」は飢えた。
・時代が進むと弾薬や戦争必需品の使用量が増えたので略奪では調達できなくなった。
・以後の時代では「移動しない部隊」は補給でき、「移動する部隊」は補給が困難になる逆転現象が起きた。
・鉄道は当初うまく活用されず、相変わらず人や馬や略奪に頼っていた。
・入念に計画しても兵站が失敗することがあり、あまり計画しなかったのに兵站が成功したこともある。
・なぜ戦争が起こるのかははっきりしていない。

fairypot at 21:57|PermalinkComments(5)

2006年12月30日

補給戦の本を読んだけど

マーチン・ファン・クレフェルトが書いた「補給戦・何が勝敗を決定するか」を読んでるんですがどんどん難解になって困ってます。
正確には、人名地名が覚えられない、距離や重さの単位がピンとこない、状況説明が長すぎて覚えきれずイメージもできない、などなどでミリタリー初心者の私には不向きな一冊でした。三分の一くらい読んだので頭に残ってることを書き留めておきます。

・兵士は一日に3000キロカロリー食べる必要がある。
・18世紀くらいまでは根拠地から補給する考えがなく、現地で食料を調達してた。
・その理由は、人間の食べ物はすぐ腐るし、馬の餌はかさばるから輸送が不可能だったから。
・馬は人間の十倍食べ、人間より体調の管理が難しかった。
・現地調達のほとんどは暴力による略奪や脅迫で同等の対価を払った例はほとんどない。
・徹底的な略奪をすると村が滅び、次からの調達ができないので加減することもあった。
・稀に、同等の対価を払う軍隊や彼らを歓迎する村もあった。
・略奪がなくなり補給が発達した最大の理由は、それだけでは賄えないほど軍隊の人数と密度が増えたから。

私の勘違いもあるかもしれませんが、そのときはご容赦を。

fairypot at 19:53|PermalinkComments(10)

2006年12月29日

Tボーンステーキは良いクローン?

WiredNewsの記事からお届けします。

米国監査機関はクローン動物から作った肉や酪農品を食べても問題ないと発表した。これがスーパーの棚に反映されるかはわからない。とにかく、彼らを見てみよう。食品医薬品局は木曜に678ページに及ぶレポートを提出し、クローンのブタ、ヤギ、大人の牛などを食べても普通の製品と危険度は変わらないと述べた。
ただし、生まれたばかりの牛はクローニングの際の遺伝子再プログラミングが完璧でないかも知れず、「極めて限定的なリスク」があるかもしれないそうだ。監査機関は羊に関しては十分なデータがないと言った。クローニングは家畜の飼育に大きなチャンスをもたらすので支持者にとっては大きな前進だろう。
高品質かつ多くの肉を持つ家畜をクローンできれば、その個体も同じ性質を持つ確率は増えるし、その子供も同じ確率が増える。しかし、この発表で農家のクローン作業が一般化しても、数年は経済と消費者の抵抗がクローン肉の商品化を遠ざけるだろう。農業系クローン会社の社長、ウォルトン氏曰く、今のクローン肉とミルクは高くつきすぎるからだ。普通に飼育した牛なら二千ドルだが、クローン牛は一万五千ドル。さらに、最近の投票によると過半数の消費者は店頭にクローン肉がならんでも買わないという。2006年の国際食品情報会議が行った投票で、アメリカ人の58%はFDAが認可したとしてもクローン動物の肉やミルクを買いたくないと答えた。今月初めの「食品とバイオテクノロジー」の世論調査でも同じような結果だった。
議論を引き起こしたのは、FDAがクローンの安全性が他と同等だという点だけでなく、商品にそれを明記する必要もないといった点だ。これはlose-lose(だれもが損をする。ホリエモンが言ったのはwin-win)な決定だと食品安全センター取締役キンブレル氏は言った。「消費者は負け、家畜も負け、農家も信頼を失って負けます」彼曰く、標識のないクローン製品が出たら産業全体の売り上げは15%下がるという。「ヨーロッパと有機市場はまず拒絶するでしょう」
中略
今までFDAはクローン企業に商品化を控えるよう頼んで会社もそれに応じ、データを提出してきた。キンブレル氏は、そのデータはクローン企業が自分たちで作ったものだと不満を言った。しかし、コネチカット大学の研究でもクローン動物の安全性は確認された。FDAはむこう90日で公共から意見を聞き、クローンの取締り方針を説明するという。

なんかちょっと前のSF小説に出てきそうな記事ですが、時代も変わりましたね。さて、クローンの安全性なんですが、おそらくFDAの言うとおりその辺の食べ物と同じくらいでしょう。遺伝子操作と違って複製ですから、突然変異で毒物を作る家畜が生まれることはないし、あっても検査で引っかかるはずです。「でも長期的に食べると問題があるかも」という意見には「それは普通の食べ物も同じだし、その影響より砂糖のとり過ぎの方がずっと寿命を縮めてる」と答えます。
あ、私はクローンや遺伝子操作に賛成というわけでなく、心理的にはやはり抵抗があります。とくに動物や植物を自然界に放すのは反対で、どこかの管理地域で育てて人間だけが食べればいいかと。
そもそもそこまでしないと賄えないほど人口が増えてるのが問題で、貧困問題を解決するのが先でしょう(社会が豊かになると普通は人口が減る)。宇宙とかナノテクとかがんばる前にそっちを片付けろと。

fairypot at 23:26|PermalinkComments(0)

WiredNewsが見る2006年のゲーム

以下、翻訳です。

2006年はゲームの引越しの嵐だったと記憶する。同じ週末に発売された2つのゲーム機器は多くの人の予想とは真逆の結果になった。ゲーム産業における800ポンドのゴリラであるソニーのPS3は中規模の評価しか得られず、落選候補だった任天堂は革命的なWiiによって変身を遂げた。運動感知式のコントローラを利用したWiiスポーツは今年の最も話題になった。
米国政治家の調査やE3試写会のキャンセルなどのせいでゲーム産業の波が消える恐れがあったので、家族に優しいという売り込みが今より最適な時期はなかっただろう。今年のゲームは高品質だったと言ってもあまり印象に残らないだろうが、熟練ゲーマーも初心者もゲームと縁のない人も「何か」があった一年だった。

10位、デッドライジング
酷い設計上の欠陥もあったベストゲーム。もしショッピングモールであらゆる物を武器にしながらゾンビを倒して駆け抜けられたら?どんなに設計レベルが悲惨でも楽しめそうだろう。まさにそういうゲームだ。

9位、ファイナルファンタジー12
最高のカムバック。長く崇拝されてきたRPGの待望久しい12作目はその伝統的ゲームプレーに若干の変化が起こった。しかし、素晴らしい映像、面白い筋書き、好かれるキャラクターは他の冒険ゲームを圧倒している。FF13が出るときは5年もかからなければ良いが。

8位、オオカミ(大神)
最高のSleeper Hit(隠れた名作)ではなかった。多くのメディアは新たな「塊魂」だと惜しまず賛辞を送っているが、本当に「カルトヒット」と呼べるだろうか?日本の風景画みたいな絵と一匹の狼に「筆しらべ」で敵に絵を描かせれば賛辞を得られるなら、誰にでも出来る。
(塊魂は海外でkatamari damacyの名で発売され、静かなヒットを飛ばした>訳者)

7位、脳トレ、Wiiスポーツ
非ゲーマーのためのベストゲーム。2006年はあなたの母親がゲーマーになった年だ。彼女はあなたのいない間にDSを借りて脳トレ(brain age)で脳年齢をチェックしているか、それともWiiスポーツでリビングを馬鹿みたいに走り回ってラケットを振っている。素晴らしい世界だ。

6位、Elder Scrolls IV
省略

5位、Bully(弱いものいじめ?)
政治家と道徳主義者はこの全寮制学校アドベンチャーを「コロンバイン事件のシミュレーターだ」と切り捨てたが、実際には銃も何もない気楽なコメディである。子供たちの顔も殴れない代わりにゲームオーバーの文字だけが与えられる。コロンバイン事件を再現するよりよほど楽しいゲームだろう。

4位、ニュースーパーマリオブラザーズ
これが2D世界のベストゲーム、そしてマリオだ。まっすぐ走って敵を踏みつける。カメラ調節もしないのに見えない敵をかわせるのはなぜだろう。このゲームの隠れた秘密を明かせないならそれはあなたのせいだ。

3位、Gears of War
省略

2位、Elite Beat Agents(押忍!闘え!応援団)
あなたはDSのタッチスクリーンで19の名ポップソングを叩くことになる。中毒性のある独自の素晴らしいリズミカルゲームで、窮地の人々を歌で助けるという陽気な物語を進める。携帯ゲームを1つ買うならこれだ。

1位、ゼルダの伝説・トワイライトプリンセス
あなたが買うのは質素なゲームキューブ版のゼルダか、それともあのトレードマークの剣をコントローラで握れるWii版のゼルダか。姫の救出という古典的な設定から派生したゲームの中で最も目が離せない冒険ゲームである。狼に変身して敵に噛み付くという情報はますます楽しみだ。

以上です。「大神」をばっさり切り捨ててるのがアメリカの批評らしく、ここは日本に欠けてる部分です。2位に「戦え!応援団」があるのは何かの間違いかと思いましたが、まあ、珍しいソフトですからね。全体の6割が日本製ってのがすごいです。ソニーにしろ任天堂にしろ、なんで日本人はこんなに遊びが好きなんでしょう(笑)

fairypot at 18:54|PermalinkComments(2)

2006年12月28日

海外産漫画は全体的にどうなの?

IGNの批評に時々出てくる海外漫画。前回の更新でも触れましたが、はっきりいって人気が出たと言えるものは1つもありません。全体的にどういう評価が多いのか、まとめてみようと思います。

・ランク5、Must have(是非買って)
Utopia's Avenger
Real/fake princess
Go with grace
Afterlife
Inverlock
Bizenghast

・ランク4、Must read(是非読んで)
Queens
Return to labyrinth
Ravenskull
Chugworth Academy
RE:Play
Bird Kiss
Destiny's Hand
EarthSong
Dogby Walks Alone
Angel Cup
Captain Nemo
The Abandoned
Love As A Foreign Language
Mark of the Succubus
I Luv Halloween

・ランク3、Check it(チェックしとけ)
Recast
Zero:the beginning
Now
Unbalance Unbalance
A kiss for my princess
Saver
Death Jam
Last Fantasy
Sorcerers & Secretaries
Ark Angels
Midnight Opera
Cantarella
Unearthly
Dramacon
Lights Out
Blade of Heaven
Heaven Above Heaven
iD_eNTITY
Visitor
Honey Mustard
Sokora Refugees

・ランク2、Pass it(やめておこう)
Last Hope
Journal of a Vampire Hunter
Roadsong
Yonen Buzz
Psy*Comm
Steady Beat
In Dream World
War on Flesh

・ランク1、Burn it(燃やせ)
Idiotz

という感じです。少なくともIGNの評価上は駄作ばかりというわけではありません。しかし、ここで上位に入ってるものが本当に海外で人気なのかというと、極めて疑問です(むこうは日本ほど市場がありませんが)。日本に逆輸入されるほどのものとなると皆無です。若干、むこうの絵はいくらかクセが残っていて日本の漫画とは微妙に違う感じもするんですが、それでも面白ければ売れるはずです。
・海外で人気漫画は生まれるか?
例外もありますが、むこうでは絵描きと脚本が別人である場合が多いです。中にはうまい絵を描く人もおり、おそらく問題は絵よりも脚本だと思います。では、漫画に相応しい脚本家が海外にいるか、脚本家でなくても面白い話を思いつく人がいるか。別に自国をヨイショするわけではないんですが、デスノートみたいな話を思いつくのは日本人くらいでしょう。
ありえない話を「それじゃあ漫画だ」と日本ではいいますが、まさにその通りで、日本は漫画という手段でありえない話を形に出来ます。他の国にはそれがない。いや、小説はありますが、あっちは大勢の文豪がいる以上いくらか「真面目」にやらないといけない雰囲気があるんではないかと(ちょっと苦しいかな?)。馬鹿げたことは一蹴され、その馬鹿げたことを大真面目にやるのが日本です。日本の映画はリアリティよりかっこよさを優先するなんて言われますが、それもこれも漫画が普及したせいではないかと思います。
結論を言うと、日本くらい漫画が普及した国でない限り、人気漫画は生まれないと思います。ちなみに、「なぜ日本で漫画が普及したのか」という根本的問題についてはお手上げ。島国であること、戦後の環境、宗教の弱体化、あるいは全て手塚治虫先生のおかげか。最後に好きな言葉を引用してお茶を濁します。

「漫画はネタが9割だ」
手塚治虫
「作家は何を書いても許される」
菊地秀行

fairypot at 17:35|PermalinkComments(4)

2006年12月27日

海外漫画、Utopia's Avengerの批評

日本の漫画っぽい作品が海外で作られるようになりましたが(それを漫画と呼ぶべきかで一部はもめてますが)、それが大人気になったり日本に逆輸入されるというような事態は未だにありません。IGNの漫画書評でもときどきOEL(オリジナルイングリッシュランゲージ)漫画というものがちらほらと載るんですが、高評価をもらう作品は滅多にありません。滅多に、ということは少数はあるのか?はい、あります。今回、翻訳するのはその高評価の海外漫画、Utopia's Avengerの批評です。

Bridging the gap between East and West comic books.
西洋コミックと東洋コミックの架け橋になるか。
私がレビューする多くの単行本を友人がパラパラめくっている。私が思うに、彼の中では心底漫画(manga)を好きになりたいのにどこかでそれを抑えているようだ。もちろん、彼はコミック(comic)が好きだ。しかし私があるシリーズの漫画を放っても彼はあまり興味を示さない。彼は漫画の「芸術的なスタイル」に抵抗があると語ってくれた。彼はチビキャラの出るマヌケな1コマ漫画が好きではなく、目の大きな女性に興味もなく、漫画の筋書きに全く魅力を感じないらしい。この男をなんとか、他の良きオタクのように変えてやりたいのだが、今まで成功したことはない。
おや、まったく別の話をしていたようだ。今回私はついに彼の観念を打ち砕き、漫画の世界へ誘えるようなタイトルを見つけた。それが韓国の漫画(マンファ)、Oh Se-Kwonの描いたUtopia's Avengerである。この漫画は西洋の読者が、西洋コミックで好む部分と漫画のもたらす風変わりでありつつも魅力的な世界のギャップを埋めてくれる。
断っておくが、この漫画は全く新しい物語が描かれているわけではない。あなたはこの筋書きを別のタイトルで聞いているかもしれない。ホンギル・ドンはユルド地方では伝説的な戦士であった。混沌と混乱に包まれたその土地に彼は戻り、再びかつての理想郷を取り戻そうとする。彼に付き添うのは、彼の信頼するお笑い担当の相方ダヌとロマンス担当の美しい商人の娘サンフイ。この話の展開を予想するのはそう難しくないだろう。しかし、決して読者を退屈させない。
ダヌは主人公をよりヒーローらしく見せるためにやや可笑しな助手を務めるが、決して脇役に甘んじてはいない。有能な戦士であり、彼の気まぐれにあなたは笑うだろうが、ただのチョイ役でないことを悟るだろう。残念ながらサンフイは典型的な漫画の悲劇的少女に成り下がっている。一巻の多くで彼女は気絶しており、その他ではなぜか裸である。あなたが敵に立ち向かう自立的なヒロインを求めるなら、彼女は適役だ。男性読者にとって彼女は良い目の保養(nice eye candy)であり、それはこの漫画の強い武器でもある。
私はこの優れたアートワークを持つ作者のファンになった。ちょっと店に行ってこの漫画のページをめくってほしい。あなたが高級なアートワークを評価してるなら、この本をレジに持ってゆくと保証しよう。おおよそのオタクにとって得るものがあるはずだ。女性は美しいし(目が大きくないので、私の友人はここに文句はないはずだ)、ウルトラクールなメカ、恐ろしい怪物、カンフーと剣さばきの数々にどんなコミック狂でも安堵するだろう。
著者のスタイルは漫画と西洋コミックをうまく融合しており、大人向け漫画に偏見を持つ人々には良い薬だろう。
私の友人には漫画ピュアリスト(純粋主義者)もいる。彼は日本の作ったもの以外は漫画と認めない。私はレヴューするときにmanga(日本)manhwa(韓国)manhua(中国)を注意深く区別するが、これは別に彼のような人のためではなく、それぞれの提供するものが微妙に異なるためだ。あなたが彼のようなピュアリストでこの漫画を韓国製だと言う理由で買わないなら、大きな損をするだろう。
最後に私が言える賛辞は、最初に言った私の漫画嫌いの友人がこの本を貸してくれと頼んできたことだ。あなたやその知り合いが近くの本屋を襲うこれら「アジアの侵略」に対して態度を決めかねているのなら、この本はあなたを信者の側へ連れて行ってくれるだろう。
評価、Must Have.

というわけで最高の評価をもらってますが、今回私がこれを紹介したのも表紙が綺麗で目を引いたから。海外漫画にしては珍しく絵描き+脚本が同じ人物で、調べた限りではこのOhさんの経歴は不明。期待の新人です。
「ホンギル・ドンの物語」は韓国の古典小説で、金持ちから奪ったものを貧者に分け与える盗賊、ホンギル・ドンがこの漫画の主人公の元ネタだそうです(ええ、韓国版ロビンフッドです)。批評にある「西洋コミックの長所を取り入れてる」みたいな部分の意味はよくわかりません。西洋コミックで好まれる部分?緻密な背景、あるいはキャラデザが西洋っぽいってことでしょうか。日本の漫画=目がでかい、と思われてるならちょっと心外ですが。あるいは全編オールカラー?(無理)
Utopia's Avengerは今のところ日本のサイトではヒット数ゼロ。私としてはいずれ海外漫画にも秀作が誕生して日本に来ると思うんですが、この漫画が最初のそれになるでしょうか。まあ、この作者の画力なら脳みそ(原作)付きでもやっていけるでしょう。
2巻の表紙もここで見れます。やっぱり絵が緻密ですね。なんか主人公の顔が若干キラ・ヤマト似に・・・。

fairypot at 17:37|PermalinkComments(0)

2006年12月24日

好きな事を仕事にできるか

今日の一言「ウィンドウズ1号機がついに壊れた!」

好きな仕事に就けたら最高だ、というが私はそれは違うと思う。というのも、実際の仕事は好きなこと以外の雑務もこなさないといけないし、体の調子が悪かったり、気分がのらないときも多少の無理をしないといけない。人間関係も大事だし、才能がなかったら食べていけない。こういう数々の問題をクリアして好きなことだけ続けられる仕事などまずない。仕事なんて苦痛で面倒なものだ。
私の母は「仕事は給料日だけが楽しみだ」と豪語していたし、事実、仕事を嫌っていた。そういうものだと割り切った上で仕事以外の人生を楽しんでいた。ゲーム会社に就職したいとか、ケーキ屋さんになりたいとか、そういう夢を持っている子供はべつにそれを目指す必要はなく、適当な(自分の得意分野を生かした)仕事について給料を貰い、それでゲームを買うとかケーキを食べる(ケーキを作る)とか好きな夢をかなえたらいいと思う。多くの場合、子供の目指す職業は人から認められたり賞賛されることを前提にしてるので(夢が野球選手なら、それは川原で野球をすることではなくプロ野球界で成功することのはず)、自分が賞賛や社会的成功以外に何を求めているのかをはっきりさせることも大事だと思う。
私は好きなときに本を買ってゲームを買って好きなものを食べて、テレビやパソコンをするのが夢だ。その夢は子供のときからずっと叶っている。しかし、お金も両親の保護も永遠ではない。そんなわけで私は大学に行き、自分に有利な仕事を探すのであった。

fairypot at 22:07|PermalinkComments(3)

2006年12月22日

パレスチナのプラカードに出たハルヒへの海外の反応

http://www.afpbb.com/article/1174867
ネタ元はこちら↑
パレスチナ自治区では銃撃事件で子供三人が犠牲になったことへ抗議するデモが行われ、そのプラカードの一つになぜか「ハルヒ」がでている。もはやジョークとしか思えない情報に海外の掲示板も反応しました。私もコラだと思ったんですが、そこまで否定する理由もないし、とりあえずむこうの声を訳します。

・とりあえず「WOW」って感じだ。
・ハルヒは神だからね
・イスラムは偶像崇拝を禁止してたような?
・こうなった経緯が知りたい。
・中東にもまだ希望があったな。ハルヒイズムで万事OK。
・平和を運ぶのは働く人々ではなくアニメだったのか。
・まさにWOWですね。
・とりあえず狂信者はアニメ見たほうがいいね。
・画像見るまでエイプリルフールのジョークだと思ったよ。
・子供の画像を探してたらこれに行き着いたのかな。
・企業のプロモではあるまいな?
・可愛いから貼っただけでは。
・中東で私たちもアニメを見たよ。彼らは地獄と呼ばれるところで実際に暮らしてる。私たちみたいな趣味を持っているのかもね。
・アラブ系のアニメフォーラム見たことあるよ。読めなかったけどタイトルには英語で「デスノート」とか「うたわれるもの」とか「コードギアス」とか最新のものまであったなあ。
・セルビアで「アキラ」が使われてるのを見たよ。
・中東でも吹き替えアニメあるからなあ(もち、アラビア語の)。
・ていうか、デモの内容にも目を向けてあげようよ。
・ハルヒファンにはすごい燃料が投下されたね。
・俺が言えるのは、ハルヒはこのポスターに似合いすぎということだ。
・(ガン種の)ラクスでも可。
・ムスリムからハルヒイズムに変わっても、今度はハルヒの名の下に殺しあうんだろうな。
・それは偏見だぞ。イスラエルを見ろ。ちゃんと投票で議席を決める民主主義国家なんだから。
・ガセかどうかは置いといて、ちょっと悲しいな。そういえば、未来少年コナンがむこうで「アーバン、イラクへ行く」みたいな不快なタイトルで放映されてたって米国の軍人がレポートしてくれたことがあったな。
・投下したの私だけど、これは写真を加工したジョークでもエイプリルフールでもないし、笑いをとるために載せたわけじゃない。さあ、どんどん議論してくれ。
・中東はいつも戦争中って誤解されるけど現在戦争中なのはイラクとパレスチナだけで(レバノンもそうだったが、今はやってない)、他のガルフカントリー(訳注)やアラブ系国家は平和なものだよ。カタールは2006年のアジアゲームを主催したし。

訳注 バーレン、クウェート、イラン、イラク、オーマン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦を含むペルシア湾岸諸国の意。ちなみに、ペルシアはイランの旧称で、ガルフウォーは湾岸戦争。

なんだかんだで、盛り上がってます。プラカードの絵とその内容の差が不気味であり悲しいですね。中東の問題はエネルギー資源の奪い合いと集団ヒステリーの2つが相互作用してると思ってます。後者は無知が原因なので中東でネットが普及できれば情報流通も増えてこういう問題も減るかもしれません(普及したらね)。楽観的に見れば、これだけ他国とコミュニケーションできる現代ではかつてのようなヒステリックな世界大戦は起きないでしょう。でも権力者から見れば国民を操作できないのでそれは困る。だからインターネットを禁止してる国もあるし、某国家もネットの規制を強めてるわけで。
とりあえず、なぜあのハルヒの絵はカラーではないのかを考えると彼らの生活をイメージできるかもしれません。
涼宮ハルヒの憂鬱 6 [通常版]/アニメ

涼宮ハルヒの憂鬱 6 [通常版]/アニメ


fairypot at 00:36|PermalinkComments(25)

2006年12月18日

月の資源「ヘリウム3」をめぐって

今日の一言「エル・ローライトなんて怪しすぎる名前を忘れちゃうミサに乾杯」

WiredNewsより面白い記事をお送りします。
先週、NASAは月面基地計画を発表し、これにより火星への更なる探索の道が開けるかもれない。しかし、最大の受益者は地球のエネルギー産業かもしれない。月を採掘して核融合発電の燃料を掘り起こす計画は数十年の間ずっと放置されてきた。ヘリウム3という物質は核融合に都合よく環境も汚染しない燃料候補で、地球にはほとんどないが月には豊富だ。科学者もそれを化石燃料の代わりにしようとした。
(中略)
理論上、核融合は原子力エネルギーを生み出す安全で持続可能な方法である。ヘリウム3なら放射性廃棄物も非常に少ない。しかし、専門家は商業規模の発電所は今後50年は作れないという。この同位元素は地球にこそ少ないが、専門家の見込みでは月に数百万トン眠っており、スペースシャトルで一回それを持って帰れば一年間のアメリカの電力を供給できるといわれている。しかし、月面基地計画はアメリカだけでなく、ロシア、中国、インド、欧州も持っている。月のヘリウム3採掘は国際会議でも広く議論されてきた。「我々は最も信頼できるレポートを提供できる」と新聞社に語ったのは中国の月面計画における重要ポストにいるオウヤン博士だ。彼は言う。「月を最初に征服したものが最初に利益を受けるだろう」
「NASAの月植民地計画はアメリカにエネルギー市場を牛耳らせ、世界を掌握することを可能にさせます。ちょうど石油でやったように」というのはロシアの宇宙地質学者エリク氏。宇宙飛行士でありNASAの諮問委員会議長のシュミット氏は2003年に上院委員会で、我々が月へ戻るのはかつてアフリカの人類が世界へ進出したのと同じなので、その長い旅の費用を払う最良の方法は月のヘリウム3を採掘して燃料にすることだと報告した。彼は98年のスペースニュースで79年に国連が認可した月の所有を禁じる条約、通称ムーントリーティ(月協定)を非難した。「これでは個人の商業的意欲がなくなってしまいます。月の資源開発には不要な条約です」シュミット氏は本稿へのコメントを辞退した。しかし、現在のNASAの計画はヘリウム3とは無関係だと言った。
しかし、ヘリウム3がスーパー燃料になることに疑問を持つ人もいる。ミサイル防衛庁の下請け業者SpaceDevの創設者ジム・ベンソンはヘリウム3採掘がネットエネルギー分析試験をパスしないといった。ヘリウム3から取り出すエネルギーは採掘に費やすエネルギーより低いと。鉱業装置を月に送るだけでロケットエネルギーは10億ドルほどかかるらしい。「実際的ではないよ」

ヘリウム3を重水素と衝突させるとエネルギーが発生するそうです。重水素は地球でも(ちょっと手間がかかるけど)集められるので理論上は可能なんですが、月まで行く費用と月の土からヘリウムを集める費用を考えると実現はまだまだ先のようです。とはいえ、理論上は可能ということはどこかの天才が突破口を見つければ実用化されるでしょう。
私が気になるのは「月の所有権が誰にあるのか」という一点です。火星とか水星とかも誰のものなんでしょう?記事の通り、月協定は月の独占を禁止してますが、これに批准してない国はどうなり、実際に月から資源をとった人や国はどう処罰されるのか(月の土地を売ってる会社がありますが、これもよく考えたら怪しいもんです)。国内の問題ならその国の法に任せてよいけど、どこの国でもない場所はどこの国が決定権を持つのか。どうでもいいことなら投票や多数決でも決まるでしょう。でも利益が莫大だったら?
はっきりいって、これは戦争になる可能性が高いのではと心配してます。エネルギーが枯渇して危なくなった国は必ず武力を使います。理性も常識も衣食住が足りてこそ。このまま石油以外のエネルギーが見つからない(そして人口とエネルギー消費が減らない)場合はいずれ中東や月をめぐって世界戦争も起きかねません。さあ、エネルギー革命が先か世界大戦が先か。

fairypot at 22:12|PermalinkComments(14)

2006年12月09日

ラルグラド、海外ネット上での評判

初回から乳揉みシーンで話題沸騰の小畑先生の新作ラルグラドですが、海外でもRal Gradoというスペルで探すとやっぱりすぐにヒットしました。どんな様子かちょっと見てみましょう。「なんであっちで発売してない漫画を彼らは見られるの?」という疑問はどうかスルーでお願いします(笑)。

・ブルードラゴンの漫画か。ところで鳥山先生はどうしてるの?
・絵が凄い。モンスターが凄い。ファンサービスが凄い。
・ラルになりてえ。
・どうしてもバスタードを思い出す。
・俺はクロノクルセイドを思い出した。
・ゲームの方はちょっと子供向けすぎると思ってたが、こっちはこんなにエロいのか。
・ちょっと呼んだけど面白いね。これからの展開を待とう。
・絵は期待通りだ。
・デスノと同じ画家なんでしょ。あんな風にダークな奴だと良いね。最近の連載はどれも似たような感じだから。
・そうそう。シリアスなのがいい。
・15歳か。デスノやヒカルの碁みたく主人公が成長してくのかな。
・主人公の顔が怖いんですけど。
・週刊でこの絵を描くの?素晴らしいけど、続くかなあ。
・脚本と絵描きが別だから、そこがうまく機能するんじゃないかな。
・ラルはエルに似てる。
・ラルは生まれつきの変態だな。
・女が嫌がってるなら変態だが、合意してるならそいつはPlayerってことだ。
・ということはラルは生まれつきのPlayerなのか!
・これは少年ジャンプじゃない。青年ジャンプだ。

fairypot at 21:43|PermalinkComments(0)
with Ajax Amazon