2011年07月

2011年07月13日

海外アニメファンが語る「ラノベがハリポタみたく有名になるには?」

・同じファンタジーだし、あれくらい人気を取るためにはラノベに何が欠けてるんだろう?舞台やキャラを西洋に変えるとか、ファンサービスを禁止するとか?あるいは単に宣伝が足りないだけ?

・人気が出ない理由はいくつもある。1、アニメ的な物への不名誉な烙印のせいでファン層が制限されてる。2、ユーモアの感覚が日本と海外で違う(日本人にとって面白い物は時として幼稚だったり野蛮だったり鬱陶しいと感じる事さえある)。3、翻訳の善し悪し。4、日本では良くても海外では受け入れられないネタがある。5、ベストセラーでない限り本を読まない人が増えてる。6、キャラクターが神だったり神に変わる話は宗教上メジャーになれない。
ハリポタでさえ今も批判してる団体がいる。うちの叔母も従兄弟にあの小説や映画を見させないからな。

・日本で人気のないものがどうして海外で人気になれる?大ヒットしてアニメ化や映画化したラノベでさえ日本全体ではニッチ商品だろう?ハリポタが売れたのはどの年代の読者でも読めるからだ。ロードオブザリングや氷と炎の歌(A Song of Ice and Fire)は大人向けだった一方で、ナルニアやLightning Thief(パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々)は子供向けだった。ハリポタはその難しい境界線をうまく制御した。ラノベがハリポタになるにはその辺をどうにかしないとね。まず日本でそれを満たしたラノベがあるのか?

・↑東野圭吾は日本でいろんな年代に受けたけど、海外では人気出てないよ(私が手に入れた翻訳版は1作だけだ)。

・↑東野圭吾は東アジアでは受けてる。私の記憶が間違ってなければ中国や韓国やタイでも売られてるよ。やっぱり文化の違いじゃない?アジアの本で北米に広まった作品なんていくつもない。

・日本のファンタジーが西洋のファンタジーみたく人気になれないのはやっぱり文化の違いだね。西洋ファンタジーは魔法とか扱うけど日本より「地に足が付いた」作品になってる。主人公がアメーバ状になって神に進化したり、女子高生が気分次第で世界を操る神だったり、14歳のエヴァンゲリオン操縦者が神になったり、そういう事はしない。手からビームを出さずに魔法の杖を使う事で視聴者がおとぎ話の魔法使いを思い出して理解できるようにしてる。「気」とか異国の文化を使われても大半の視聴者はついて来れない。女子高生とか性的な描写も駄目だし、学生が世界を救っちゃいかん。

・↑学生が主人公だから駄目ってのはハリポタやトワイライトと矛盾してる。ラノベがその設定ばかりってのも偏見だ(アニメ化されたラノベには多いけど)。「狼と香辛料」や「伝説の勇者の伝説」みたく主人公が学生でなく、舞台が日本でない作品も多い。萌え化された(Moe-fied)ヒロイン?確かにラノベはそうだが、ヒロインを美化するのは西洋も同じはず。私としては言葉の壁を考慮したい。英語に正式翻訳される作品は少ないし、ラノベの多くはストーリーよりキャラの会話に焦点を当てるため、英語に翻訳されると風味が無くなる

・仮にラノベ作家がハリポタを書いてたら単なるハーレム小説になって、ダンブルドア校長が亀仙人みたいなキャラで(他の大人は全員無能)、ハリーがExpelliarmusの代わりにビッグバンカメハメ波を打って完、だっただろうな。

・そもそも英語に翻訳されたラノベが少なすぎる。翻訳されてる別の言語(中国語…ゲフンゲフン)も難しい。最も広まった言語を使えば市場もそれだけ大きくなるよ。とはいえ、テレビやネットのせいで西洋文化漬けになった人々にとって日本文化は馴染みがないのも事実。ファンタジーと近代社会を混ぜた舞台が常に学校なのはどうかと思う。

・文化と言葉の壁じゃないかな。日本の文化を知らない人にはわからないネタが多い。

・こちらとは書き方のスタイルが違う。何冊か読んだ事あるけど、頭を机にぶつけたくなるような文章が多い。翻訳が悪い可能性もあるが、やっぱりスタイルの違いはあると思うよ。

・日本の娯楽産業自体がかなりXenophobia(外国人恐怖症)って感じがする。韓国とかは海外販売にも焦点を当てるけど、日本はそれがないんだよ。限られた集団に売り込むニッチな本だからといってそれ以外の市場から遠いわけじゃないのに。

・ラノベは小説というより短編小説なんだよね。話がかなり短いから売り難いと思う。宣伝の話をするなら、ハリポタはイギリス、アメリカ、オーストラリア、その他いろんな国に売り出したし、宗教的な批判もあって注目を集めた。子供が噂を広めたおかげもある。たいていのラノベは20歳かほとんどその辺の読者に向いてて、小さい子供向きじゃない。ここが大問題だね。あと、ハリポタは映画化した。あれがなかったら今の人気はないと私は信じてる。たいていの人は映画を見てから本を買う。LOTR(ロードオブザリング)も映画化したら本屋があの小説だらけになったでしょ?

・出版形式でいえば、ラノベは西洋でいうSFと同じだよ(50〜60年代がSF人気のピークだったね。アシモフが懐かしい)。しかもストーリーラインがごちゃごちゃしたSF。絵を挟んだり、若いオタクに人気だったり、雑誌掲載の後に文庫化される傾向がある所も似てる。肝心な事は、日本では文学雑誌がまだ元気に生きてるけど、西洋ではほぼ死んでる事だ。

・人気というのは奇妙なもので、スポンサーが大金を出したのに少しも人気が出なかったり、最初は駄作と言われたものがいつの間にか世界中に広まる事もある(スタートレックが完璧な例だ)。人気を左右する要素は多いけど、極端にいえば、大衆への露出、タイミング、運の組み合わせじゃない?

・むしろハリポタがあんなに有名になった理由がわからない。J・K・ローリングはJoss Whedonみたいな作家ととどっこいどっこいだろう。

・適切な時期に適切な場所へ配置すれば売れる。ハリポタはファンタジーと現実を混ぜてファンタジーファン以外も釣れたし、ちょうど世紀末で携帯やインターネットが社会を激変させてY2K問題とかが人々を不安にさせていた。手頃な現実逃避の読み物が求められた時代だったんだよ。

・そもそも今の西洋社会は新しく書かれた小説に優しくない。トワイライトもすぐ人気の火が消えただろう?ハリポタだって新しい小説じゃない。

・アメリカや欧州の小説の99%だってハリポタみたいな人気は出ない。

・なんでヴォルデモートは魔法と大量破壊兵器の併用を考えないの?


以上。
>ハリポタが売れたのはどの年代の読者でも読めるからだ

アニメやラノベは正反対の商品ですよね。子供には過激で、大人には幼稚っぽい。そこが面白いんですけど、人気を取るにはジブリ路線しかないんかなー。

狼と香辛料 17 (電撃文庫 は 8-17)
狼と香辛料 17 (電撃文庫 は 8-17)
完結!というか後日談!

fairypot at 00:09|PermalinkComments(193)

2011年07月04日

海外ゲーマーの疑問「西洋ゲームは技術的に日本より進んでるの?グラフィック厨なだけ?」

・西洋はRed Dead Redemptionのマルチプレイヤー制とかCrysisみたく技術的に進歩しているけど、日本にああいう進歩性は見られない気がする。結局、予算の問題も考えれば、日本は西洋に後れをとってると考えていいのか?

・日本人はGraphic whores(whore=尻軽女、売春婦。要するにグラフィック厨)じゃないってだけだろう。

・技術と言ってもグラフィックだけじゃない。

・Crysisはグラフィック以外に凄い所なんてあった?AIは他のゲームと同等だろ。

・西洋の技術が進んでる?そいつはクールだ!残念なのはゲームが良くなってない事だね。

・↑技術のおかげでゲームは良くなってるだろう?

・↑駄作はどれだけ良い技術を注いでも駄作だ。

・賢いAIと綺麗なグラフィックを使っても駄作は変わらんよな。

・マルチプレイはシングルばかりのFPSユーザーとその傍観者を釣るために作っただけだろう?誇るような事じゃない。

・日本人はGraphic whoresにならずにアイデア勝負で良いゲームを作ってると思うよ。

・↑しかし、売り上げのトップを飾るのはほとんどが西洋ゲームだ。古い技術で作った良作と進歩した技術で作った良作、どちらを選ぶ?プレイヤーは自由度と選択制がより多いゲームを求めてる。

・世界がユーザーのプレイスタイルに合わせて動いてる中、日本は伝統にこだわって動かないってのは事実だと思う。「ゲームで遊ぶのは日本人だけじゃない」という事をわざと無視してるのか、理解してないのか、のどちらか。

・技術が進まないのは日本市場が求めてないからだ。そして日本の開発者や業者のほとんどはその市場を重視している。

・グラフィックに限らずいろんな意味で日本が後れをとってるのは当の日本開発者も認めてたはず。

・日本でいうゲームはゲームじゃなくて対話式の映画でしょ?あと、ヘンタイゲーム。

・カプコンはいつも頑張ってると思う。スクエニは見栄えの良いゲーム(good looking games)を作ってるね。DSは特に。きっとDS上で最高の技術を使ってるんだろう。

・日本がまるっきり進歩してないわけじゃない。主に、小島監督のチーム、カプコン、スクエニは前に進んでる。カプコンはどんどん質の良いタイトルを出してるよ。

・任天堂やプラチナゲームズもね。

・例外もあれど、だいたいの日本メーカーが技術的に遅れてるのは認めなきゃ。

・任天堂は早くWiiから離れないと進歩できないよ。

・↑いや、技術の話をするならあのモーションコントロールは優秀と言うしかない。あれがないとWiiスポーツみたいなゲームは作れなかったし、マリオギャラクシーも良く出来てた。

・アーケードに関していえば日本にはイカレたゲームがたくさんあるよ。ギターヒーローもこっちで普及する前からあった。任天堂、小島、カプコン、God Of Warの開発社, Naughty Dog, Insomniac、東洋も西洋もそれぞれいろんな方向に進歩してる。

・西洋の開発者はスーパーテクノロジーで現実のつまらない複製を作ろうとしてる気がする。

・日本に洋ゲー化してほしくはないね。あのユニークさが日本ゲームの魅力だろ。革新的なゲームが伝統的なゲームより面白いなんて思えない。私はロックマン10が楽しいし、Uncharted 2は10分で飽きた。ゲームはただ面白ければいい。そして何が面白いかは文化による。


以上。
>日本でいうゲームはゲームじゃなくて対話式の映画でしょ?

やっぱりむこうではゲーム=アーケード的な面白さを念頭に置いてるんですかね。「面白い」というよりスポーツや遊園地と同じく「楽しい」(enjoyable)を目指してる感じ。



fairypot at 00:06|PermalinkComments(191)
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