2015年12月

2015年12月22日

海外アニメファンの疑問「なぜワンパンマンは日本人以外にもウケるの?」

・うちの大学であの作品が話題になってたんだけど、ジャパニメーションのファンでもない人達に認知されるとは予想外だった。原作のウェブコミックがファンの間ですでに人気だったのは知ってるけど、話してる人達に聞いてもそっちは読んだことないと言ってるから別の要因があるはずだ。ずばり聞きたいが、なんであれがウケたんだ?

・「進撃の巨人」と同じ理由じゃない?あと、スーパーヒーローって部分が大きな要素だと思う。

・↑だろうね。アニメーションの質が良いのもあるし、一目見ただけで興味を持たせるシーンが多い。

・「進撃の巨人」にもいえるけど、戦闘が派手だから。

・これって元々は素人のウェブ漫画だったのがファンを獲得したんでしょ?だから絵の質ではないと思う。アニメ化も漫画化も視覚的に恵まれてるのは確かだけどね。

・↑漫画が人気だったのは日本だけの話。それをマッドハウスが良質のアニメにしたから西洋の好みになった。

・アニメのほうは質の良さで説明がつくでしょ。ジョークも面白いし。漫画も絵が上手くてジョークが面白いから。漫画の原作?たまたま面白かったんじゃない?

・考えなくていい面白さがある。だから誰でも楽しめる。それをアニメの質が後押しした。

・話が難しくないしアクションがある。それがカジュアルな視聴者にはちょうどいいんだよ。

・楽しむのが”楽”なんだよね。

・「強さ」に焦点が置かれてるのが西洋には良い。日本人からすれば「可愛さ」が足らないだろうね。

・可愛い女の子が登場しないから。アニメのあれは西洋で受け入れられない。

・↑タツマキ……。

・単純に面白いから。デスノートや進撃の巨人がそうだったように。

・かっこいい相棒と一緒にタマゴ頭の男が面白いことをするから。

・浅いストーリーといろいろ爆発する戦闘。DBZがウケた理由と同じ。

・アニメと西洋のスーパーヒーロー両方のパロディだから。狙ってやったかは不明だけど。

・スーパーヒーローという最も偉大なジャンルだから。世界の誰でもスーパーマンとバットマンとスパイダーマンは知ってる。ワンパンマンはそのパロディなんだよ。(一部は少年バトルモノや魔法少女のパロでもあるけど)アニメファンでなくても見やすい。アニメの質やOPのサイタマも魅力がある。

・今はインターネットであらゆる情報が広まるからね。どっかでワンパンマンがスーパーマンか孫悟空を倒すファンアートでも広まったんじゃない?

・なぜあんなタマゴみたいな主人公を見たいのか私には理解できない。

・私も主人公の外見が馬鹿っぽいと見る気をなくす派。なんであれが人気なの?

・↑そう言いながらSAOとか見るんだろ!

・OPの中毒性は誰も指摘しないのか。

・最初から強すぎる主人公という斬新さ。周りのキャラも一度だけの引き立て役に収まらず面白い。

・ドラゴンボールの良くない点を抜き取ったものがワンパンマンだから。そりゃアメリカでウケるだろう。


以上。
「面白ければ売れる」といいますが、ある程度見ないと面白いかわからないわけで、たいていの人はその「ある程度」に付き合ってくれません。1話どころかPVの1シーンでわかる面白さが必要だと思います。その点で進撃の巨人やワンパンマンは優秀だったと。

fairypot at 02:20|PermalinkComments(44)

2015年12月17日

ラノベ「はたらく魔王さま」1巻の日本語版と英語版を読み比べてみた

hataraku1
hataraku2

英語の本を見るたびに思う事だが、でかい。でかいよ。文字の性質上仕方ないことだけど。そして14ドルと高い。やめてくれカカシその価格は俺に効く。

・推奨年齢
写真だと見にくくて申し訳ないけど裏表紙の下のほうに「13 & UP」と推奨年齢が書かれてるのが日本と大きく違うところ。むこうはTVや映画もはっきり推奨年齢が表示されてるけど、法的義務があるのか各企業の自主規制なのかは知らない。

・履歴書の欄は忠実に手書きを再現
キャラの自己紹介も兼ねてるあれは省略されてるかと思ったけど、きっちり再現している。原作ファンには嬉しい。

・臥薪嘗胆は訳せなかった
英語では「You have to start somewhere」という格言になってた。これだと千里の道も一歩から的な意味だけど、臥薪嘗胆にぴったりの言葉がなかったと思われる。

・箸で人を指すのはスルー
真奥が箸でエミリアを指した時に「行儀の悪い魔王ね」と言われるセリフが英語ではカット。アメリカでも人を指差すのはバッドマナーだと思ったけど、人によるのかな?

・マッグ、マグドの呼び方はRonald'sとMaggie
マグロナルドは英語版でもMgRonald。しかし呼称についてはそのまま英語化されたわけでなく、Ronald'sとMaggieに。じゃあ英語圏だとマクドナルドはドナルドとマッキーの2派に分かれてるのかといえば全然そういうわけではない。

・敬称はすべて消滅。
さん付け、くん付けは一切残らず。日本人的にはちーちゃんが真奥をMaouと呼び捨てにしてるのは不思議な光景だが仕方ない。ちなみに「ちーちゃん」という呼び方も「ちー(Chi)」になっている。店長が使う「まーくん」はMarko。魔王様という呼び方はYour Demonic HighnessなのだがHighnessって王族じゃなかったっけ?君主ならMajestyじゃないの?

・魔王サタンから真奥貞夫になったことは補足
日本語だと魔王と真奥をかけてるとわかるのだが、英語だとDevil Kingなのでそのままでは通じないのでかっこ書きで追加説明を入れている。これも仕方なし。
ちなみに日本語だと気付かなかったが、エミリアの名字ユスティーナのスペルはJustinaなのね(ジャスティスと同語源)。

・ユニシロではなくユニクロ
原作に出てくるアパレルメーカー「ユニシロ」は英語だとユニクロ。ただしスペルがUniqloではなくUniCloなのでセーフ。

・原作とは変更されたセリフ「そもそもどうして鯖なんでしょうね」
年齢を偽る表現への疑問だったが英語はそういう熟語がなかったので「年齢を上に偽るとしたらビールを買いたい時くらいでしょう」みたいなセリフに変わっている。

・原作にあったエミリアのつたない英語は綺麗に修正される
原作「Thank you for your calling. This is Emi Yusa Docodemo customer support room officer. How about your...」
英語版「Thank you for your patience! This is Emi Yusa from the Dokodemo cutomer support team. How can I―」
原作者は英語の専門家でもなんでもないし、それっぽく聞こえてれば日本で売るぶんには何の問題もない。しかし!英語圏ではそうはいかず、原作を尊重する翻訳家もここは恐縮しながら「ここ、英語おかしいので直しますね」と言ったに違いない。

・食べ物はだいたい原作どおり。
肉じゃがはsimmered meat and potatoes。こんにゃくはkonnyaku gelと原作どおり。しかし、「金ダコのたこ焼き」は「Subwaveのバッファローチキンのサンドイッチ」に変更。銀ダコを知るはずもないから仕方ない。

・梨香の方言は南部訛り
で、出たー!英語の訛りといえばこれといっても過言ではない「y'all」を使うキャラ!日本語の方言をどう訳すのかといったらそりゃ南部訛りに落ち着くよね。

・エメラダの喋り方「です〜〜」は英語でも健在
エメラダの語尾を延ばす喋り方は「Reeeeeeally?」と英語でも健在。アルバートも「in a blink」を「inna blink」と書いて荒っぽい喋り方を英語で再現している。ただし、二人とも常にこういう話し方をするわけでなく、口調を変えないと誰のセリフかわからない場面だけ仕方なく使ってる感じ。


以上。
翻訳家の努力があちこちに見られる一作でした。

fairypot at 12:40|PermalinkComments(7)
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