2007年01月21日

アフロサムライのインタヴュー記事

今日の一言「長年の研究の末、ついに若返りの薬を開発し、人目を気にせずにプリキュアの映画を見に行く天才科学者」

原作を発掘したエリックカルデロン氏のインタヴュー記事がここにあったので訳してみます。本文のカートゥン(cartoon)はアメリカ産アニメ、アニメ(anime)は日本産アニメみたいな感じで。

TVのカートゥンといえば長い長い物語が語られるのが常だが(Gary The Ratという駄作は除く)、SpikeTVの新しいカートゥン「アフロサムライ」も例外ではない。多くの日本アニメ系カートゥンと同じくこの原作も東洋にあり、岡崎能士という人が描いたものだ。しかし、アメリカで放送される多くのアニメと異なり、アフロサムライはオリジナルのカートゥンだ。原作漫画を見つけたのは元MTVアニメーションエグゼクティブで、今はアニメ製作会社GDHインターナショナルで創作事務副会長をしているエリック氏だ。この会社はGONZOの親会社であり、カートゥンを製作している。父の仇を追う奇妙なアフロのサムライの声はサミュエル・L・ジャクソンである。
・今はどんな仕事を?
・アフロサムライのスタッフです。月末にサウンドトラックを出すので、そのアルバムカバーの最終確認といくつかの曲を聞いてます。面白くなりそうです。
・これがオリジナルのカートゥンだとは知らなかった。普通は日本が製作してるけど、どうしてカートゥンにしようと?
・僕はGONZOで6年ほど働いてました。彼らは日本市場だけでなく世界市場でも通じるような作品を作ろうとして、日本のアニメーションと西洋の技術者や企業をコラボさせるために僕を雇ったんです。最初の年、プロデューサのオフィスの壁にアフロサムライというおもちゃがあって、それは2千か3千以下しか製作されてなかったんです。タイトルに惹かれました。「それは何?作者に会ってみたい」といって、それがプロジェクトの始まりでした。作品と作者に会ってみて、誰かが「ああ、そういうショートマンガもあるね」と言った。マンガ自体も3千か4千しか発行されてなく、中身も6ページしかなかったんです。
・マンガを作ったのは誰?
・"nou nou hau"というショートコミックを集めた雑誌の中の一作品でした。
・そこからどうしたの?
・作者の岡崎氏を紹介してもらうよう頼みました。カップルミーティングをしてから6か月後、ようやくを彼を「殻」から引きずり出し、一緒に働くことに同意してもらいました。日本のクリエイタはとてもシャイで非ハリウッド的ですからね。彼らの提案することや作ろうとするものはいつも極めて奇抜で、たいてい市場には向いてませんでした。でも、この作者に会ったときは彼がクールな考えを持っているとわかりました。だから聞いてみたんです。「岡崎、アフロサムライのストーリーは持ってますか?」「もちろん」彼は時系列順に書いた紙を見せてくれてました。「これは何年くらいの話ですか?」「わからない。千年位かな」彼は本当にクールで変わった考えを持ち、長い付き合いになりました。でもこの後、最初にしたことは短い試験版を製作することで、これをGDHがプロデュースして売り出すことに。
・試験版はどのくらいの長さだった?
・三分です。我々が何を出来るのかを見てもらうために。
・そのときの試験版は今のものとどれくらい似てる?
・かなり。今の基盤が出来上がってたと思います。
・ということは、これは日本がプロデュースしたカートゥンなのかな?
・ええ、映像全体は日本で作られ、プロデュースされました。でも、海外の大勢にも助けを借りてます。
・すごく市場受けする名前だからすぐに軌道に乗ったのでは?
・イエスでありノーです。試験版を配布した後はかなりのオファーが来ました。どこも面白そうで、決めるのにかなりの時間がかかりました。まるで高校のホットガールになったみたいでしたよ。
・私が知ることじゃないよ。
・僕だって知りません。でもまあ、身繕いがうまくいったのかな(笑)。映画会社、実写映画のプロデューサ、ビデオゲーム会社、出版社、小売り業者、いろんなところからオファーがあって、みんな興味があったようです。最終的にSpikeTVとサミュエルに決めました。
・どうして他の媒体が興味を持ったんだろう?
・まずはタイトルでしょう。実は最初に漫画と西洋スタイルの融合計画が決まったとき、僕はあまり50-50で文化を混ぜるのが好きじゃなかったんです。ある文化の正当な何かにちょっと他のものを影響させる方が好みでした。アフロサムライはどうみても日本の物語なのに、アメリカの視聴者に受けそうなフリースタイル要素と西洋の影響がありました。
・西洋化して滅茶苦茶にならないようにするのは難しかった?
・極めて難しかったです。何度も試みて失敗しました。スタッフを集めることにさえ。誰にでもエゴや自分の意見があり、アジア映画や黒人が主役の作品に情熱を持つ人では方向性を決める前からいろんなクレイジーなことが起きます。
・東洋的すぎてボツにした漫画の要素もあった?
・はい、確かに。岡崎氏はフルストーリーを描いてくれて、アメリカ版ではかなりが基盤になってますが、彼はやはり画家であって脚本家ではなかったんです。彼の漫画はどんどん良くなってますが、その内容はまだ最初に語ったことの一つなんです。
・この物語がどれくらい続いてほしい?
・わかりません。千年の物語にはいい要素がたくさんあり、今と同じ調子で作っていたら2シーズン3シーズンと出るでしょう。でも、それが起きるかどうかのファクタが多すぎます。実写やビデオゲームで語られる別の話もありますが、どちらもまだ開発中です。
・全ての話はお互いに同じようなものなの?
・スパイダーマンと比較してください。コミックも映画もゲームもそれぞれ別物だけど、アイデアは同じです。我々は長い間、「この話って全部同じでないといけないのか?違ってないといけないのか?」と悩みました。そして思ったんです。「待てよ、スパイダーマンの映画で私は悩むか?あっちは50年も粗末な糸出し玩具を出してるが、映画の中では自然じゃないか」皆、同意しました。
・どうしてSpikeTVを選んだの?
・彼らはそのままのアフロサムライを気に入ったからです。「これは面白い。こんな感じやあんな感じで作ってみたい」とは言わず、「面白い。作ってみたい」とだけ言いました。もしも「君のアイデアの15%は気に入った。だから50%を変えて、こういう要素も追加したらよくなるよ」なんて言われたら、その作品は崩壊しますよ。
・よく起きたことは?
・「こういう物がほしかったんだよ。気に入った。でも、君が見せるまでこういう物がほしかったとは思わなかったけどね」とか言われる場合ですね。
・本作に関してのあなたの役割はなんだろう?
・原作を見つけたラッキーな男だから、初めからこの計画に関わってたといえるでしょうか。公式には共同プロデューサですが、話の全段階に関わってます。創作における日米の主な連絡役で、なにしろ会話がもともと日本語なので翻訳しないとひどいジャングリッシュ(イングリッシュ+ジャパニーズ)ができます。あるキャラが「君のために究極の目標はナンバー1になって世界でも強い神みたいな感じに」と言おうものなら、「ああ、こりゃあ説得しないといけないな」というわけです。他にも、作中の人々が悪い連中だという視聴者の期待をいつも維持したり。というのも、我々は3話完結の揺れ動くサムライ物語を作りたいわけでなく、つねにキャラたちに戦っていてほしかったんです。いかにして父を失ったかをアフロに長々と語らせるのではなく、彼を単に悪い奴にしたかった。
・配色が面白いですが、これは難しかった?
・作者が白黒時代のサムライ映画のファンだったので、かなり難しかったです。彼が作るのは何でも灰色と黒でした。一話に100万ドルかかっており、もし白黒を単にそのまま維持したらアメリカの視聴者を感動させることはできないでしょう。だからそれを活かしつつ、クールな単色風の配色で仕上げました。そこからさらに進化して「そうだ、映画みたいに照らしてみよう」と思って、回想シーンや夜のシーンではこれを使いました。でもフルカラーがいいシーンはそっちを使いました。
・声優に関してはドリームチームが手に入ったね。
・凄かったです。
・どうしてあんな事に?
・サミュエルに関しては奇跡でした。我々は試験版を完成して50枚のコピーを作り、「アフロサムライ、買ってくれ」という奇妙なラベルを貼って知る限りの人に送ったんです。ICMのエージェントにも送ったけど、別に彼はサミュエルのマネージャさえいなかったのに、なぜか彼に廊下でそれを見せたんです。「なあ、サム。これを見てみろよ」「おお、この役をやってみたいな」「これは自分のだからやれないぜ。お前のエージェントでもないし。でも、まだ配布してると思うぞ」「じゃあそいつらに言ってくれよ。俺がアフロサムライをやるって」みたいな感じで。彼のエージェントが私を呼んでそれを伝えました。私は「彼がアフロサムライを?そりゃクールだ」と思いました。作品はまだ計画の段階だったけど、SpikeTVは候補に挙がっており、いろんな声優に会ってみました。SpikeTVはすでに決まっているケリー・フーとロン・パールマンを見つける助けになりました。
・実写版には関わっている?
・いいえ。うちの会社のリーダーであるアーサー・スミスとシン・イシカワが任されています。私はアニメーションのマーケティングと商品化と商標管理の担当ですから。実は、実写映画化に関して4、5人のプロデュース集団を集めるときに、私もメンバーを選ぶための重役会議にいたのですが、今ではメンバーも決まっており私抜きに機能してます。
・どれくらいのエピソードが計画されてるの?
・今は5話のミニシリーズだけです。2シーズンや3シーズンが出るかどうかは今回の評価次第ですね。

以上です。長い!思った以上に本文が長かった!途中で訳に困ったところもあるんですが、なんとなく意訳しました。間違ってたら申し訳ない。
「日本のクリエイタはシャイだ」というのはよく聞くことで、海外で漫画を展開するときも作者がインタヴューに出たり顔を公開しないので現地スタッフが困るという話もあります。小説なんかも海外の人は自分の顔写真を載せてるし、やはり海外では自分を積極的にアピールするのが普通で、目立つことを嫌う日本人は奇異に見える様子。でも芸能人じゃないのに顔写真を公開されるなんて嫌ですよね?いずれはこっちの考えが主流になるんじゃないかと思ってます。

fairypot at 19:47│Comments(2)

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1. アフロサムライ(エリックカルデロン氏)のインタヴュー記事  [ 日本視覚文化研究会 ]   2007年01月22日 22:30
 アフロサムライ(エリックカルデロン氏)のインタヴュー記事(お茶妖精)元々たった6ページの短編だったというから驚きです。そこからよくもここまで話を広げたもんです。日本の深夜系アニメはほとんどワンクールかツークールで終わるものばかりですが、アメリカでは基本....

この記事へのコメント

1. Posted by     2007年01月24日 12:17
読みにくいです

本文の横幅をもう少し長くしてほしいです
質問者と回答者の色の文字を変えるとか、
改行するとかして欲しかったです
2. Posted by お茶妖精   2007年01月25日 07:58
了解しました!横幅は私も変えようと思ってるんですが、設定の変更がちょっと面倒で。近いうちに直します。

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