超がつくほど今更の話なんですが、王宮に侵入した時にノヴが敵と遭遇してやむなく殺害。この際に死体を念能力で転移し、血のついた自分の靴はその場に脱ぎ捨てて先へ進んでるんです。
 んで、なんで靴を死体と一緒に処分しなかったのか。ずっと気になってましたが、王位継承戦を読んでやっと意味がわかりました。

 まず靴を見つけたときのウェルフィンの推理。
「ならばタラゲッティを連れ去ったのに靴だけ残したことになる。周囲に血痕はない。この場で何かに包まれて移動したとなると予め道具を準備してたってことだ。兵士誘拐が任務?ならばその狙いは?」

 これこそノヴが狙った思考誘導だと思います。もしも靴を履いたまま前進すれば兵士誘拐の線はなくなり、何かを仕掛けた可能性を疑われます。靴は脱ぐしかない。しかし靴と死体両方を消すと血痕だけ残りウェルフィンは「転移系の念能力」を疑った可能性が高いです。というのも王位継承戦編でフィンクスが指摘したのが以下。

「もしかしたらアジトの中に入る事自体が目的だったのかもな」
「空間移動する能力の発動条件の一つに“マーキング”ってのがある。実際に訪れた場所でないと移動(ジャンプ)出来ないってしばりだ」

 フィンクスは敵が建物内に入って気づいたら消えてたと聞かされてすぐに念のマーキングを疑ってます。ノヴはこれが怖かったから偽の手がかりで捜査を撹乱し、空間移動に考えが及んでも「靴を隠蔽できるならしないはずがない」と少しでも思い込ませたかったのでしょう。

 冨樫先生~、こんなの初見じゃわからんです~。