2012年日本心理学会「公開シンポジウム」より。
最近は、耳を疑うような「児童虐待」の事件を報道で見聞きします。下記の文章は日本心理学会より「負の連鎖を断ち切れるかー児童虐待からの再生」。実際の事例や、資料のコピー禁止などを条件に、投稿の許可が出ましたので、皆様にお伝えしたいと思います。

この研修企画は、「親の不適切な扱い」によって子どもの心身が傷つき、脳に深刻なダメージを与える。その児童虐待からの「再生力」「回復力」について発表がありました。

まず、虐待が与える脳へのダメージについて。

「暴力」「養育放棄」「心理的虐待」により、「親から自分の存在を否定される」事は、成長段階において、他者への「攻撃性」「衝撃性」「多動」「PTSD(今、あたかも虐待が起こっているような、その場に自分の身を置いているような恐怖を味わっている状態)」が現れます。それは、発達障害の行動に類似しており、虐待を受ける事(体罰(ムチ、体をたたく)により、脳の容積が小さくなり(脳萎縮、視覚野の縮小→情動や知能の発達に悪影響を与える)、感情、意欲、集中力、注意力の低下に繋がります。

虐待は、虐待を受けた「時間」よりも、「質」的問題が大きいほど、悪影響を及ぼします(特に、男の子の場合、母からのネグレクトは深刻。脳萎縮が一番大きいそうです)虐待において何が起こったのか?

ダメージを受けた脳は、形を変えて過敏に反応。そして適応していきます。そこで、視覚の異常、過剰反応(顔の表情が認識できない、悪夢を見る)などの症状が現れます。

このように、不適切な親の扱いにより小さな幼い子どもの脳が傷ついていく。健全に生まれた子どもを自らの間違った接し方によって発達障害状態する様子は、子ども達があまりにも可愛そうで、悲しい事実だと思いました。

脳は8カ月から1歳にかけて、自分以外の他人の存在を知り、母親との間に「愛着形成」が見られます。その後、脳は「感受性期」に入り、「海馬」では記憶。「前頭前野」は学習や、抑制力(犯罪抑制力など)を習得します。小さな時の母性の関わりは非常に重要。その関わりは「安定した愛着関係」「信頼関係」の中で、「言葉の力」「高いモラル形成」へと繋がります。   

しかし、それがうまく得られなかった場合、即ち、①愛着形成の障害②ネグレクトなどの「虐待」③育児放棄 があると、「自尊感情の低さ」や「鬱病の発症」に繋がります。

しかし、「機能的再編成」は可能。

被虐待児に「サポートを求める特性があるか?」「遺伝的傾向」「感受性」「自尊心の高さの有無」等により治療効果に違いはありますが、治療方法として、

①自尊感情を高める治療②安定型の愛情を与える(愛着形成)③トラウマの治療(トラウマの処理「EMDR」)④社会的支援(専門機関に繋げチームプレーで支援する)

更に、上記支援と伴に大切な事は【3H

①「ほめる」「励ます」②見方を広げる ③視野を広げる

事が大切なのです。

その後、被虐待児が④「再生―負の連鎖を断ち切る」事が出来た時。

「幼いとき、心が痛かった。その思いを自分の子どもにはさせまい。」この抑制する力を育てることこそが大切で、負の連鎖を断ち切る事なのです。

ダメージを受けた脳は、「記憶が想起する度に起こる不安定化」が出現。そして、その「嫌悪体験を消去する試み」の研究がありますが、それを阻害するタンパク質の薬は、2012年時点で、人に使う事は出来ません。そこで、あらゆる心理療法を使い、「恐怖情報の再固定化」や、「ストレス軽減」。「信頼関係の再構築」と「オキシトシン(愛情ホルモン)」を駆使。虐待を受けた子ども達が補強教育を受ける事で「虐待からの再生」「自生的成長力」や「回復力」をいかにひきだすか?研究が行われています。

思春期、青年期は「第二の誕生期」。

大脳は、

①自律的な機能的脳器官である。

②意思力+価値意識で環境情報を制御できる器官へと進化する。

即ち、「自分を高めたい!」という意思の力で生物学的制約を克服。

被虐待児から、「時間をかければ覚えられる」という発言があった!この事は

初期の母子関係のみが人間を発達させる決定因ではなく、後からやり直しや修正がきくという希望をいだかせてくれる。人はいかに潜在的な可能性をもち、その開花のために何重ものガードに守られていることか。子どもは親だけでなく、同胞、仲間、さらに近隣の人々、教師、メディアを通して人々との出会いと社会的やり取りを通して人間化への道を歩みつづけるのである。(内田伸子先生 筑波大学 1999

再生への鍵 それは①愛着 ②メタ認知(より良い再生)


ここまでの文章で、読者の皆様は何を思いましたか?
「虐待の問題」、そしてその「対応」は、日頃から、社会全体として「育児への肯定的な関心を持つ」事が大切だと思います。それと伴に、「児童相談所」などの行政機関は、「適切な判断」と「早期介入」をためらわない。間違った介入をおそれるのではなく、介入後のあらゆる対処方法について、立案、模索し続ける事が大切だと思います。回復に向かう社会的支援「チームプレー」を常に意識をし、小さな命を犠牲にしない社会の実現。そのような願いをこめて投稿させて頂きました。


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