August 05, 2006

ソラノトビカタ

気づいたら、あっという間に8月になっていて、いまの自分を言い表すとしたら、
なんとも宙ぶらりんで ふわふわしてて、着地点がうまいこと見つけられない、そんな感じ。

いま あらためて聴くラジオドラマ「ああサクラバシ」は、切なさ10.5倍だし、
3年前のちょうどいまごろ、シャボン玉のプロモーションで出演したラジオ番組で、
芸能界に入る前に娘。のなかで誰が一番カッコいいと思ってたのは誰ですか、という問いに
「私、カッコいいというか、あのー、のんつぁんのファンだったんです。辻希美ちゃん」
と辻の名前を挙げていた紺野に、そういえばミラコーだったな、となんだか嬉しくなったり、
OH-SO-RO! の“「梨華ちゃん」と呼ぼうドッキリ企画”はやっぱりハンパなかったなと、
娘DOKYUや恋サル、ハロモニ。で卒業メッセージを画面を通して見ているにも関わらず、
懐かしむように軌跡を辿っていたりすることもあってか、どうにも実感が湧かないでいる。


みつきほどまえ、SSAで見えた様に感じた、ふたつのツバサ。そんな背景もあってか、
ハロモニ。コントでのゼベット爺さんとピノキオの姿を見返していて思い浮かんだのが、
ダイダロスとイカロスだった。なぜだかわからないけど 思い浮かんだ。

ミノタウロスを閉じ込める迷宮を設計した名工ダイダロスと、その息子イカロス。
ダイダロスがミノス王の怒りをかい、二人は塔に閉じ込められ、
その塔を抜け出すために、鳥の羽を集めて、翼をつくった。
大きい羽は糸で、小さい羽は蝋で、繋ぎとめられた翼を。

その翼を背中につけ、二人は脱出したとき、父ダイダロスは、息子のイカロスに言う。

 「イカロスよ、空の中くらいの高さを飛ぶのだよ。   
  あまり低く飛ぶと波しぶきで濡れ重くなり、  
  あまり高く飛ぶと、太陽の熱で溶けてしまうから。」

けれど、イカロスは夢中になり、父の忠告を忘れ、高く、高く飛んでしまい、
太陽に近づくと、羽をとめた蝋が溶けてしまった。
そして、羽は舞い散り、イカロスは翼を失い、海の藻屑と消える。

このはなし、有頂天になってはいけない、みたいに否定的な教訓として語られる事が多い。
また、最後のくだりは、太陽の神ヘリオスは、
神聖なる神の場所へ近寄ろうとするイカロスに腹を立て太陽の熱を強めた、とされている。

だけど、自分はイカロスを肯定的に解釈していたりする。
上を、さらに上を、と目指す方がカッコいいじゃん!と思うから。

イカロスだって気づいてたんじゃないかな。太陽に近づくと翼が壊れるってことを。
それでも、飛ぶという自由を全身で感じたかったんだ。
程よい感じで そこそこの楽しさを味わって終わるより、一瞬の輝きを得たかったんだ。
憧れの太陽に一歩でも近づきたかったんだ。 どこまで飛べるのか試したかったんだ、きっと。

めいいっぱい。

がんばりすぎはよくないよ、って はたから見てると思ってしまうこともあるけれど、
がんばりすぎなきゃいけないんだ、そんな叫びが透けて見えると、グイッと心を持ってかれる。

ダイダロスとイカロス、ふたりへと かけてあげるとするならば、と思い浮かんだのは、

「目指す先にあるものへ 孤独なんかじゃない いざ進め ふたりの熱い奴ら!」

という声。それはそのまま、あの娘たちにもかけてあげたい声だったりする。
娘。に紺野あさ美がいなくなった日、 娘。に紺野あさ美がいなくなった瞬間ではなかったけど
見ることが出来た昼のステージ、その最後に手を繋ぎながら花道を一歩一歩大事にしながら
涙まじりながらも満面の笑みで声援に応えていた姿が印象的だった ふたりに。

娘。に紺野あさ美がいなくなった日から、娘。に小川麻琴がいなくなる日まで、
やっぱり宙ぶらりんで ふわふわしてて、着地点がうまいこと見つけられないんだけど、
ダイダロスがイカロスへと空の飛び方を教えたときの情景が重ね合わさるかのように、
先に飛び立った紺野を見送ったカタチとなった小川麻琴の空の飛び方は どんな感じなのかな、
といまはただぼんやりと、リボンの騎士という舞台から飛び立つ姿を思い巡らせてたりする。

好きな先輩に見守られながら、好きな先輩を歌った盟友に見守られながら、
そして、好きな先輩として見守られながら 飛び立つ姿を。



この記事へのトラックバックURL