2005年08月17日

夜と夜の夜  (8/18追記あり 8/19本文加筆)

その日俺は口あけから飲んでいた。
もちろんいつもの店、いつもの席。
バーテンダーが代わったばかりで、今度来た俺より若いバーテンダーは、その昔野球で甲子園に出た事があるらしい。
客はまだ誰もいなくて、妙に白々しい空気だけがカウンターの上で静かに立ちすくんでいる。
いつもここにあったはずの親密で濃い空気は今はいったいどこに身を潜めているんだろう。そんな事をぼんやりと頭の隅に浮かべながら新しいバーテンダーの、俺にとっては妙に爽やか過ぎるつまらない思い出話を聞いていた。
思い出話?
そんな物がもうおまえには出来るのか?
それはもう思い出なのか?
おまえの人生はすべて思い出作りのためだけにあるんじゃないのか?
テキト−に相槌を打ちながら心の中ではそう毒づいていた。
ビールがまずい。

重いドアを開けておっさんが入って来たのは俺がビールを飲み終え、メーカーズマークのソーダ割りも三杯目に差し掛かった頃だった。
すでにカウンターに二組、テーブルにも二組の客がいた。
Joeさんはまだ姿を現さない。

おっさんはバーテンダーにマティーニを注文した。
おそらく目の前のバーテンダーがここに来る前にいたという、名前だけはちょっと知られた店がどの程度のものなのか試しているんだろうと俺は思った。
おっさんの太い三本の指がドライに仕立てられたマティーニのショートグラスをつまむ。

話は1990年のドラガン・ストイコビッチとディエゴ・マラドーナから1994年ワールドカップでのロベルト・バッジョの話、そして同じく1994年1月16日に日本で起こったジーコの唾吐き事件へ。
そういったPKにまつわる話をとりとめもなく酒の肴にしていった。
どんな絶望も時が経てば、やがては世界中のバーで尽きることのない極上のオードブルとなるのだ。

「でも…」とおっさんは言った。
「審判に盗まれた試合っていうのは、それが好カードであればあるほど切なくなるもんですよねぇ」
「ああ、審判ね、日本の審判はひどいよね、ほんっと!」
「まぁでも2002年の韓国がやった試合ほどではないでしょう。
ポルトガル戦で笛を吹いたアルゼンチンのオズバルド・サンチェス、イタリア戦ではエクアドルのバイロン・アルデマル・モレノ・ルアレス、スペイン戦ではエジプトのジャマル・ジャンドゥル。どれもひどかった」
「あれはひどいっていうか、買収されてたんでしょ?」
「そんなことは誰にもわかりませんよ、当事者以外にはね。仮にFIFAが知っていたとしても尻尾なんか絶対に掴ませませんし」
そう言っておっさんはオリーブを齧りながら刺さっている小さなゴールドの剣を抜いた。

「ワタシ思うんですよ、もしかしたら世界中で一番心臓が強い人間はサッカーの審判じゃないかってね」
「いや、心臓が強いんじゃなくて鈍感なだけかも!」
俺がそう返すとおっさんはオリーブから抜いたピックを見つめながら二ヤリと笑った。
もちろん唇の端2ミリで、だ。

「そうですねぇ、確かにある面で鈍感じゃなきゃ勤まらない仕事ですよね。たとえば世界中のサッカーが選手と観客と審判だけで成り立っていたなら間違いなくサッカーの審判はいなくなっているでしょう。『辞めろ!』と叫ぶ人間だけがいて他の誰も守ってはくれないでしょうからね。問題は…」とおっさんは言葉を切った。
「審判がいなきゃサッカーというものが成り立たないってことです」
「そっかぁ、まさかプロ同士の試合やワールドカップをセルフジャッジでやるわけにはいかないもんなァ」
「それにピッチ上の事はビデオや機械に判定させておいて、審判は審判室でモニターチェックだけしてるわけにもいきませんしね。もしそうなったらそれはもうサッカーじゃなくなる。
早い話、サッカーというものが予めミスを含んだ性質を持っている以上、審判のミスをも含んだものになるのは当然なんだと言う事を、もしかしたらワタシたちは納得づくでいなければならないのかも知れません。
考えて見ればサッカーが世界中にこれほど広がったのは、イングランドの大学がルールを統一し、FAを作ったからなわけで、競技としてのサッカーはまずはルールありき、だとも言えますねぇ」

「でもさぁ、そう言うことをわかってたとしても納得いかないジャッジが多すぎでしょ!特にJリーグっていくら何でもひど過ぎない?」
「納得いかない事、多いですねぇ。でも納得いこうがいくまいが、こうやって酒の肴にするくらいしかワタシたちには出来ませんし…納得はしていないけど了承するしかないってやつですね。本当はやれる事があるはずなんですけど…」
「クラブなら問題のジャッジの部分のビデオを添えて文句も言えるんだろうけど俺達にはねぇ…」
「いえ、クラブだって大して変わりゃしませんよ。今言ったビデオを添えて文句ってやつですけど、あんなのにはほとんどなあんにも意味はありませんから」
「へ?なんで?」
「だって、文句って言ったってあれは単なる質問書です。しかもそれを受け取るJリーグには本来その質問に答える義務はありませんしね。世界中で日本だけらしいですよ、クラブがそうやってレフェリングについてリーグにあーだこーだ言うのって。日本の場合はこの間の鳥栖の時のように一応回答はしているみたいですけど」
「あ、Jリーグの試合の審判員ってJリーグに所属してるんだ?協会だって聞いた事があるんだけど」
「いえ、所属っていうんじゃないらしいですね、その辺の関係ってかなりわかりにくいんですけど。
まぁ簡単に説明すると財団法人日本サッカー協会というのがまずありますね。
協会は評議員会、理事会、常務理事会という三つのトップ機関がありまして、その下に11の部署から成る事務局というのがあります」

そう言っておっさんはバーテンダーからボールペンを借りてコースターの裏に簡単な図を書き出した。
「その11の部署の中に審判部というのがあって、それとは別に15の委員会っていうものもあって、その中に審判委員会というのもあります。
それで、Jリーグの試合や協会が絡んだ試合にはその委員会が審判の割り当てをするという形を取っています」

おっさんは俺に説明するというよりは、自分の頭の中を整理するように15の委員会の名前をコースターに書き記していった。
このおっさんはいったいサッカーについて今までどんな事を考えて来た人なんだろう?

「ですからたとえばJの試合で審判やレフェリングについてワタシたちが何か文句…あ、文句は受け付けないんでした、意見、ですね(笑)、意見がある時はJリーグに電話しても普通は協会にまわされてしまいます。まぁ電話を取った人によるみたいですけど。それで協会の代表番号に電話すると今度はとても優秀な電話受付嬢が出て、大体はそこで撃沈されてしまいますね、直通番号を知らないと」おっさんは喉の奥で笑った。
「へえ、協会が担当してるってのはJリーグが審判と癒着するのはまずいって事で組織上そうなってるって事?」
「さぁ、それはどうなんでしょうねぇ。ただわからないのはJリーグにも審判委員会ってのがあるって事なんです」
「えっ!?」
「ね、わからないでしょう?」そう言っておっさんはバーテンダーに今度はいつもの酒をオーダーした。
「まぁ、協会っていうのはJリーグだけじゃなくて日本のあらゆるサッカーの元締めですから、Jだけに特化したものがJリーグの中にあるっていうのは当然と言えば当然だとも言えますけどね、それにしたってわかりにくい」
バーテンダーはJoeさんから聞いているのか、躊躇せずにおっさん専用のカットしてあるストレートグラスを棚から出し、エズラ15年を注いだ。
あ、もしかしたらおっさんはバーテンダーが代わってからすでにもうこの店に来てるのか!?

「しかも協会の審判委員長もJリーグの審判委員長も高田静夫さんが兼任しているんです。
さっきあなたが言ったクラブからの質問書に関しては、Jリーグの運営部という所が窓口となって、通称“Jリーグ対応セクション”と呼ばれているところに回されます」
「Jリーグ対応セクション?」オウム返しするしか俺には口に出来る言葉がない。
「はい、正式にそういう部署があるわけではなくて、Jリーグ対応セクションとJリーグの職員も協会の職員も呼んでいるだけなんですけどね。
で、そのJリーグ対応セクションの現在の構成員は協会の審判部の部長をやっている小川佳実さんて方と、両方の審判委員会の委員長である高田静夫さん、Jリーグ技術委員長の藤口光紀さん、チーフインストラクターのレスリーモットラムさん…」
「モットラム!」思わず俺は叫んでしまった。
別に特別な意味はない。はずなんだけれど。

「はい、モットラムです、それとJリーグの運営部に所属するマネージャー、通常この五名です」
「う〜ん・・・」俺には言うべき言葉がない。何を言っていいのかわからない。酒もかなりまわって来たような気がする。
「高田さんのデスクは協会にあります。でもJリーグの審判委員長も兼ねています。
考えてみればJリーグチェアマンの鈴木さんだって協会の副会長を兼任していますし、そういうJと協会の役職を兼任している人は他にもいるわけですから、特段高田さんが兼任してるのが不思議ってわけでもないんですけどね。
ただ不思議じゃないにしてもよく考えるとそれはとてもおかしな事ですよねぇ。
Jリーグと代表の日程で綱引きしなきゃならない関係なんですけど…。
仕事場も同じJFAハウスの9階と10・11階ですし。やっぱり協会の方が上にあるってのが面白いですよね。あの広いワンフロア−の窓からの眺めは最高にいいんですよ、これがまた」おっさんはそう言ってストレートグラスを舐める。
「なんだかよくわからないや・・・」
「そうです、よくわかんないんですよ、組織ってやつは…」

いや、俺がわからないと思っているのと、おっさんがわからないと言ってる事はおそらく違うと思う。
俺はおっさんの話を聞いてそういう事を知っても何をどう考えていいのか、それすらわからないんだから。
知っているのは高田静夫と言う、サポーターにはすこぶる評判の悪かった審判員がそんなに偉かったんだという事と、何だか憎たらしいあのデカくて猫背のモットラムがまだ日本にいて、やっぱりそんなに偉かったんだって事だけだ。
しかし、その事を俺は口には出さない。
第一、サポーターに評判がいい審判員なんて俺は知らない。
日本にはピエルルイジ・コッリーナはいない。

「高田静夫って人は1986年のFIFAワールドカップ・メキシコ大会のスペイン対アルジェリア戦で、日本人として初めてワールドカップの主審として笛を吹いた人ですね。
あの“マラドーナのための大会”と呼ばれたメキシコ大会です。
線審としてはもっと前の1970年メキシコ大会に丸山義行さんが出場していますけど」
「あぁ、86年って言うと神の手ゴールと5人抜きの試合があったやつだよね」
「ええ、イングランドキーパーのピーター・シルトンを入れれば6人抜きですけどね。
この大会でのブラジルとフランスの準々決勝は面白かった。
今日の初めの話じゃないですけど、ジーコとプラティニがPKに失敗した試合です。
まぁそれは置いとくとして、高田さんはスペイン対アルジェリア戦でイエローを二枚、それぞれのチームに出したのみで、レッドは出していません。試合は3−0でスペインが勝っています。
Jリーグが開幕してからは当然Jリーグでも笛を吹きましたが1994年に現役審判員を引退して翌年にJリーグ審判委員会へ入り、そして98年に現職の日本サッカー協会審判委員長に就任しました」

「ふ〜ん、じゃあ初めてのワールドカップで変な笛吹いたってわけでもないんだ」
「カードが多いから審判がおかしいって事にはなりませんけどね、まぁ試合が面白くなくなるのだけは確かですよね、カード乱発ってのは。そこもまた問題なんです」
「そこって…カード乱発?」
「いえ、それももちろんそうですけど、観客は面白い試合を求めてるって事ですよ」
「そりゃそうでしょ!つまんない試合を高い金出して見たいバカはいな…」
言葉尻がゲップと共に消えた。
ソーダ割りの炭酸が腹に貯まって来たようだ。
俺は思い切っておっさんと同じ物をオーダーしてみようと思ったがやめた。
おっさんの隣りで同じ酒を飲む自信がなぜか俺にはまだない。
俺は今までと同じメーカーズマークのゴールドをオンザロックで注文した。
サッカーボールのようなグラスいっぱいの丸い氷。

「日本の審判員に求められているのは、“的確なジャッジとフェアプレーの推進。つまりプレーヤーが安全にかつ自分の持つ能力を充分発揮できるようにゲームをコントロールすることである。プレーヤーにも観客にも納得のいく良い審判をしなければならない”という事になっています。
これはワタシが持っている何冊かの審判員の教則本に書かれている言葉なんですがね。どれも高田静夫さん監修の本です」
「はぁ、観客に納得のいく、ねぇ」
「観客は常に“観客的”であって“客観的”ではないわけです」
「観客…客観…あぁ、うまい事言うな、おっさん!」思わず俺はおっさんの肩を叩いてしまった。
おっさんは気にしてない素振りで話を続ける。
「ではその試合で客観的な人間とは誰なのか?あるいは客観的でなければならない人物とは誰なのか?それは4審を含めた審判4名とマッチコミッショナー、そしてインスペクターの最低6名です」

インスペクター?デイブ…?…ダメだ、やっぱりかなり酒がまわって来てるんだ・・・。

「インスペクターっていうのはその試合を担当した審判の評価をしたりアドバイスをしたりする人で、上級者が担当します。
今はJ1J2JFLの他にLリーグやサテライトリーグにもこのインスペクターが派遣されているようですね。
審判員というのは試合が終わったあと、選手達と同じように控え室に戻ってシャワーを浴びて着替えます。そのあと、審判員4名とインスペクター、時にはこれにマッチコミッショナーも加わって終わったばかりの試合についてミーティングを行います」

おっさん、ダメだ俺…。

「審判にもいろんな審判法というのがあってたとえば有名なものに対角線審判法というのがあります。これは後にFIFA会長にまで上りつめたスタンレー・ラウスという、審判出身者の人が生み出したものでして、彼はイエローカードやレッドカードなども採用した人です。アベランジェの前の会長ですね」

おっさん、俺今日は飲み過ぎたのかなァ、ついていけないや…。

「で、その審判法は守られていたかとか、ジェスチャーはどうだったのかとか、レフェリングについてポイントを絞ったり、あるいは全体としてどうだったかとか、いろんなアドバイスをする事になっています」

その時、いつドアを開けたのか、Joeさんがカウンターの中に現れた。
それで俺の眠気が一気に覚めた。

「今日もサッカーの話?」とJoeさんが笑う。
「他に話したい事なんてないよ」と俺。

Joeさんが声をひそめておっさんに囁くように話し掛ける。
「どうでした?」
おっさんはそれに答えて「いや、いいんじゃないですか。何も変わってませんでしたから」と。
Joeさんがチラッと他の客の話し相手になっている新しいバーテンダーに目をやる。
ふたり共話に俺を加えようとしないのが憎らしい。
Joeさんは駐車禁止で警察に行って来た事に対して簡単に憤慨してから他の客の所に行ってしまった。

「えーと、どこまで話しましたっけねぇ?」
「う〜んと…忘れちゃった!」すっかり目を覚ました俺はあんまり興味のない審判組織とかの話を打ち切りたくてそう言った。

「それよりさぁ、審判ってお金いくらくらいもらってんだろうね」
「それは試合の手当てって事ですか?」
「いや、手当てでも他のお金でもさ」
「Jリーグに限って言えば審判資格の1級保持者しか出来ませんが、一試合につきJ1が12万円でJ2が6万円ですね」おっさんは何でも知っている。
「一試合12万ももらえるのかぁ!」俺は驚いてそう言った。
「12万もらえればレッズの試合でブーイングされても平気ですか?」とおっさんが微かに笑みを浮かべながら続ける。
「今日本にはプロと呼べる審判員が六名います。いわゆるSRって呼ばれている人達ですね、スペシャル・レフェリー」
「あぁ、ジャスティス岡田とかでしょ?全然ジャスティスじゃないけど」
「はい、そうですね、岡田正義もSRです。他には上川徹、吉田寿光、柏原丈二、西村雄一、家本政明の五名がいます」
「へぇ、サポーターに評判悪い奴ばっかりじゃん。じゃその6人は審判やって給料もらってるんだ?」
「はい、金額までは知りませんけどそういうことですね。ただし、この六名に関しましては試合ごとの手当ては出ません、協会とJリーグが負担する年俸制になっています。
プロ選手と同じようにプロ契約しているわけですからね。契約交渉は協会の審判部が行っています」
「やっぱりアレかな、文句ばっかり言われるからたくさん金もらえないとやる奴がいなくなるのかな?」
「ところがそうでもないらしいですよ。審判資格については都道府県協会が講習会や試験をやっているんですけど、地域によっちゃかなり待たされるところもあるようですから」
「へぇ、世の中には物好きがいるもんなんだなぁ。なぁにが面白くてやるんだろ!」
それには答えずおっさんは続けた。

「さっきの話なんですけど、観客は面白い試合を求めていますよねぇ。でも審判はそうじゃないでしょう。少なくとも日本の審判は違うと思います。結果として面白くなるには越した事がないんでしょうけれど、日本の審判の場合はあまりにも“法律遵守”精神を発揮し過ぎてて、その結果つまらなくなってしまう試合が多いとワタシなんかは思いますねぇ」
「それはやっぱり警察と同じで、法を犯した人間はただじゃおかねぇ!って事なのかなぁ?」
「まぁそんな感じですかねぇ。前にトルシエが“日本の選手は見晴らしのいい、車が一台も通らないような場所でも赤信号で止まっている”というような事を言いましたよね。まさしく日本の審判についても同じ事が言えるんじゃないでしょうか」
「じゃああんまり意味のない法律遵守はサッカーではしなくていいと?」
「いえ、選手がしなくていいんじゃなくて、審判の判断で取らなくていい場合が日本のサッカーではもっとあってもいいんじゃないかとワタシは思うんですよ。
誰だったか名前を忘れてしまいましたが、外国の有名な審判の言葉で“試合を見すぎてはいけない”というような事を言った人がいるんですよ。それはきっと“森を見ながら木を見る”って言葉の木ばかりを見すぎてはいけないって事だとワタシは理解してるんですけどね。そうすると森が見えなくなってしまいますから」
「ああ、なるほどねぇ、じゃあ目が良すぎるのも良し悪しって事かな?」
「いや、そりゃ目はいいに越した事はないでしょ」
ははっ、やっぱり的外れか…。

「しかしですね・・・何年前だったかアルビレックス新潟の反町監督も指摘してましたけど、いくら審判が公平、公正なレフェリングを心掛けていてもまわりがそうは見ないって試合がたまにあるでしょ」
「たとえばどんな?」
「そうですねぇ…審判員がどちらか一方のチームの都道府県の協会に所属する審判員ですとか…」
「あぁ、そういう事ってあるんだ?」
「いえ、おそらく協会で担当審判員を割り当てる時にはそういう事がないように考えているとは思うんですよ」
「Jで笛を吹ける審判員って今何人くらいいるもんなんだろ?」
「日本で今は103人ですね」スラッと出て来る。
「じゃあ何もそんな因縁のある人をわざわざ呼ばなくていいわけだ」
「はい。だからたまたまそういう人が当たったって事は何か事情があるわけですね、協会はそんな事は絶対言わないでしょうけど」
「事情ってどんな?」
「うーん、そうですねぇ…たとえば台風や地震とかで交通がストップしたりですとか、割り当てられていた審判員が急に何か退っぴきならない事情で会場に行けなくなったような場合ですかねぇ。そんな時はどうしても会場に近いところに住んでいる審判員に連絡を取らざるを得なくなってしまう。もちろんその前に何人かにあたってみてはいるんでしょうけど、ね」
「あぁ、なるほどねぇ、緊急にそうしなきゃ審判の手配がつかないって場合かぁ」
「はい、審判員がいないってわけにはいきませんものねぇ。でもやっぱりそれは不公平・不公正には違いないわけですよ」
「うん、そりゃまぁそうだなぁ」

「あと、さっきのSRですけどね」
「うん。スペシャル・レフェリーね」
「はい。その中の上川徹審判員ですけど、彼は元は藤田、今の湘南ベルマーレですね、そこでプレイしてた選手で、その後ベルマーレ平塚のクラブスタッフをやりながら名前を湘南に変える前の年までクラブスタッフとレフェリーを両立させていたと思います。
同じように家本政明審判員は当時京都パープルサンガのスタッフをやりながら最年少の23歳で1級審判員の資格を取り、J2で笛を吹いていましたね。審判員の間では随分と話題になったようです。
彼は確か去年まで京都に在籍していたんじゃなかったでしょうか。プロ主審のSRになったのは今年の1月14日ですけど。
さっきチラッと言った今年の6月11日のサガン鳥栖対ザスパ草津戦で笛を吹いていたのはこの人でした」
「ふーん、つまりプロクラブにスタッフとして所属しながらJリーグで笛を吹いていた、と」
「はい、もちろん自分の所属するクラブとは違うカテゴリーだけでだとは思いますけどね。まさか自分のとこのチームじゃないからって同じJ2ならJ2の別な試合で笛を吹くって事はなかったと思いますよ、これは調べたわけじゃないですけどね、当然そうでしょう」
「それにしたって、ねぇ、それはいいの?」
「いいのってワタシに聞かれましても…。実際にそうしてたんですからいいって事なんでしょうね。でもチームやサポーターにしてみれば、納得いかない笛を吹かれた時なんかはいろんな事を勘ぐりたくなるってのはあるでしょうねぇ。
もっと言いますとさっき言ったJリーグ対応セクションの藤口って人は古くからのサッカーファンならみんな知ってると思いますけど、三菱重工、つまり今のレッズになりますけど、そこにいた人ですから。もっともアルパイの事なんかを考えるとそれが何かに影響してるとは思えませんけどね」おっさんはそう言ってチェイサーを一口飲んだ。

俺も今までそこそこいろんな人とサッカーの話をして来たつもりだけど、審判の話をこれだけ聞かされたのは初めてだ。
この人はなんでこんな事まで知ってるんだろう?
何がそんなに面白いんだ?

「審判のレフェリングに何か問題があった時、該当チームのサポーターがいくら仲間同士で文句を言い合ったり、相手チームサポーターを罵っても、それは単なる憂さ晴らし以外に何の意味もありません。もちろんそれも充分にサッカーの楽しみのひとつではありますがね。
だけど問題なのはマスコミがそういった審判の問題についてほとんど言及しないという事と、Jリーグ、協会共に審判の事については情報を閉じてしまっているって事です」

「あ、そう言えば俺この間笑っちゃった事があったよ!フットサルの審判講習に県協会の審判員が講師で来たんだけどさ、終わってまったく別件でその人に話を聞こうと名刺を出して連絡先を聞こうとしたのさ」
「はいはい、そうしたら?」
「そしたらさ、その人『私は審判員ですから協会所属のチームの方と話をするのはちょっと…』だってさ!なんじゃそりゃって思ったよ!」
「ははは、言ってる事の意図は想像つきますけど、それってまったくのナンセンスですよねぇ」
「だったらさっきのベルマーレやサンガにいた審判員はどうなるんだって話じゃないですか」
「まったくその通りです。結局その人とはどうしたんですか?」
「どうしたも何もこっちは名刺出して競技についてじゃなく、まったく別件で話を聞きたいんだって言ってるのに向こうは名刺すら出さずにただ拒否する一方だから、そりゃ俺だって自分の名刺を返してもらって『ああ、そうですか』って言うしかないよ」
「まぁ、ねぇ…どういう事なんだか…」おっさんはそう言って何かを考えている風だ。

「それでそのおっさんの言う問題を解決するにはどうすればいいのさ?」
「それにはテレビ、スポーツ新聞、専門誌紙が審判に問題があった時、それについていろんな立場の人に討論させて、なおかつその媒体の見解を出すのが適当だとワタシは思います。つまりタブーじゃなくするって事ですね。
そうする事によってJリーグ、協会共問題についての対応をオープンにしていく、と。
堂々としてればいいんですよ、悪い事をしていないんなら。該当審判員も討論に加わってね」
「そりゃ無理だ!日本って加害者は隠すのが美徳だもん!加害者には話をさせないってのが日本のスタンダードでしょ!」
「ははは、加害者ねぇ、加害者じゃないはずなんですけど…」
「でもホントにそろそろ何とかしないとまずくない?」
「そうですねぇ、まずいでしょうね。選手と同じようにイタリアだとかイングランド、スペインなんかに出て行って、そこで審判資格を取って来る人なんかが現れたらまた違うんでしょうけれど…。
選手の次は指導者、審判、クラブスタッフがサッカーネイションで勉強と経験を積むべきなのかも知れません。
そういう人材がいりゃあモットラムなる人物をわざわざ来年の3月まで契約延長しなくて済むわけですから。
あとですね、ワタシ思うにサッカーの審判もラグビーのようにユニフォーム…レフェリースーツって言うんですけど、あれに広告入れればいいと思うんです。
確かサッカーでも最近そういう話が出てますよね?
お金の事は置いといて、そうすればあんまり変な笛ばかり吹いてる審判員に対してスポンサーは黙っちゃいませんし、審判委員会だって今までよりは積極的な対応を取らざるを得なくなります。お金の威力ってそういう事ですから。
ただそうなると、少なくともサポーターがあーだこーだ口汚く罵ったところでそれは何の意味も持たないんだって事をそのスポンサーは毅然と判断しなければならなくなります。
サポーターの組織されたクレームや不買運動によってレフェリングが変わるような事があってはいけませんからね。
でもそうなると何のための広告なんだかわからなくなってしまうという可能性もあります。
そういう事も考え合わせれば実現は難しいのかも知れません。
ただ、もしサポーターが日本のレフェリングにおけるこの状況を本当にひどいと思っているなら、ただワーワー言ってるだけでは何の意味もないという事を知るべきです。
もし何かの効果を得たいんだったらそれ相応の効果の得られるやり方をしなくちゃなりません。そのやり方がわからないんだったらそれを模索し続ける事です、しかも具体的にね」

もう随分この店で飲んでる。
かれこれ4時間半か…。
もうすぐ終電がなくなる時間。
俺は思い切っておっさんを違う店に誘ってみようと思った、その時−−−。

「ワタシはそろそろこれでいなくなりますが、どうぞごゆっくり。ところであのバーテンダー、どうですか?」
おっさんが唐突にそう言った。
俺は酔いの回った頭をバーテンダーに無理やり向けた。
バーテンダーがこちらに気づいて相変わらず爽やかな笑顔を向けている。
「あの爽やかさが気に入らない、ありゃ夜の番人になれる笑顔じゃないよ」
野球小僧には聞こえないようにそうおっさんに告げた。
「ははは、ま、そう言わずによろしくお願いしますよ。それじゃまた」

ヨロシク、オネガイ、シマスヨ・・・?

その言葉の意味を考えている間におっさんはJoeさんとバーテンダーに軽く手を挙げて出て行ってしまった。


俺は名前を忘れてしまった夜のように、カウンターの上に折り重なる名前を知らない親密な空気に同化して、ただただ夜に溶けてしまったようだった。







*8/18追記:本文中のカードについて。
イエロー、レッドのカードをFIFAとして採用したのはスタンレー・ラウスですが、考案したのはイングランド出身の審判員ケン・アストンです。
1966年ワールドカップ・イングランド大会(北朝鮮の信じられない躍進!)の準々決勝、イングランド対アルゼンチン戦の事。ドイツ人主審から退場を宣告されたにも関わらず言葉が通じない(ふり?)ために退場しないアルゼンチンキャプテンのアントニオ・ラティンのせいで一時試合が止まってしまいました。
大会の審判委員長としてそれを見ていたケン・アストンは片言のスペイン語でなんとかラティンを退場させたのですが、帰りの車の中で言葉が通じなくても伝える方法はないものかと思案していた時、信号を見て思いついたのがカード考案のきっかけとなり、1968年のメキシコオリンピックから採用されました。
当初はカードを提示された選手がそのカードを持って行ったりしたそうです。

またタイトルの『夜と夜の夜』は黒テントの『夜と夜の夜』(佐藤信作・演出)からお借りしました。


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読み物紹介【J's Judge】at 2005年08月18日 09:57
〜蹴球幻想〜「夜と夜の夜」 相手はJFAでもJでもなく、審判協会なのか。 いや、安易にそう単純化しようとするからこそ かえって目指すべきものが見えてないのか。 日本初のW杯出場審判である現JFA・J審判委員長(兼任)の 高田静夫氏がかなり高い地位で指揮している...
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J劇場 主役は審判【世間知らず】at 2005年08月22日 20:41
週末の試合については、審判に不満のある方は大勢いらっしゃることと想像します。 (その証拠といってはなんですが、昨日はたくさんの方が『家本』という言葉でここまで来られているようです) ファールしたら笛を吹くのは当たり前だし、ひどい行為ならカードを出すのも当た...
J劇場 主役は審判【世間知らず】at 2005年08月22日 20:48
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この記事へのコメント
二軒目は陽気なブルースが流れている店へ、
一緒に繰り出しませんか?

Posted by 白髪老人 at 2005年08月18日 00:08
陽気なブルース、ですか?
どうも溶けてしまったようでそれは難しいかも…です、はい。
Posted by 作者 at 2005年08月18日 06:30
それより、あのォ・・・リクエストに答えたつもりなんですけどいかがなもんなんでしょうか・・・?感想などいただけると面白いのかなぁ、なんて思っちゃりなんかしちゃったりなんかして・・・。
Posted by 作者 at 2005年08月18日 14:21
興味深く読ませていただきました。
「おっさん」が語っている、どうすればいいのか、という部分も、とても面白かった。
>ワーワー言ってるだけでは何の意味もないという事を知るべきです。
この辺は考えさせられました。
TB送らせてもらいました。よろしくお願いします。
Posted by judgeman at 2005年08月18日 16:05
先日は少々酔っていて、わけのわからんことを書いて失礼をしました。
酒のせいで頭がまわらず(あくまでも酒ってことで)、理解できないので後で読みなおそうと思ったのですが、コメントが 0 だったので淋しく思い、変なコメントをいれてしまいました。


しかし自分は審判について全然知らない
ということを思い知らされました。

私は釜本が早大の時代からのサッカーファンですが、
当時はルールブックは頭に叩きこんでいたのですが、
選手の立場からしかみていずに審判にたいして
くそだのばかだのと、罵ったりしていました。
いやたしかに審判のミスもありますが、
ひいきのチームや選手にどうしても
えこひいきして観ておりました。
先ずは、もうちょっと公正に試合を見ないことには。

もう少し審判のことを知ってから文句を言うようにしよう。
いろいろ気付かせていただき、ありがとうございました。



Posted by 白髪老人 at 2005年08月19日 08:10
ガマさん、ですか。年季の入ったファンなんですねぇ。

ルールは変わりますから大変ですよね、ホント。
それでも17条はずっと変わらないっていうところがサッカーらしいと言うか好きなところなんですが。

今はオフサイドの新ルールがよく話題になっていますけど、あれはどうしてそうしたのかって意図はわかるものの、その内再変更になるんじゃないでしょうか?
オフサイドって言うのはボールを蹴った人間と、そことは違う場所にいる人間をひとりの人間が同時に見なければならないわけですから、本来の人間の身体機能に反してる事を判定基準にしてますよね。どんな名審判でもそこには必ず“想像力”が介在せざるを得ない。とても人間くさいです。
Posted by 作者 at 2005年08月19日 13:28
あと、新オフサイドだけじゃなくて他にもいろいろルール変更(と言うかルール解釈の変更)もあるんですけど、この間のイラン戦の後半開始すぐに川口がボールを持ったシーンがあって、イラン選手が近くにいるのにボールを一度バウンドさせてから蹴ってるんですけど、もしかしたら川口は昨年FIFAが発行した「競技規則に関する質問と回答」での“第12条 ファウルと不正行為”についての解釈の変更を知らない可能性があるのかなぁ、なんてチラッと思ったりしました。まぁ知ってて挑発的にやったんでしょうけれど。Jではすでに今年の2月26日から施行されていますから。
Posted by 作者 at 2005年08月19日 13:30
『J's Judge』と言うサイトがあったんですねぇ。
「円滑に見やすく、プレーしやすい環境を作る審判は讃えよう」とありますが、「試合に負けると『審判のせいで負けた』と言ってくるチームがあるが、それが本当だとしたら、私のおかげで勝ったチームもあったということになる。だが、審判を始めて20年になるが『あなたのおかげだ』と言ってきた人は誰もいない」とリーガを見てる人ならおそらく知っているであろうロペス“イエローカード”ニエト審判員が言っています。
讃える機会は果たして何回あるのでしょうか・・・。
Posted by 作者 at 2005年08月19日 13:45
罵倒される回数が減っても、褒められる回数は増えないと思います。なぜなら、サッカーを観戦する人にとって、観戦する対象はサッカーであり、応援するクラブだからです。
Posted by judgeman at 2005年08月19日 15:50
そうですね、そしてもっと言うなら人はもしかしてサッカーを見ながらその先にある何かを見ているのかも知れません。もちろんこれはメタファーとして言ってるだけに過ぎませんが。
サッカーのステークホルダーを考えた場合、6者と言われているものが対等かと言うと、そこにはやはりプライオリティが存在します。言い方を変えればヒエラルキーに近いとも感じ取れるものです。「応援するクラブ」を持っている者はそのロジックがどうであれ他チームと対戦し、勝敗を決するのがサッカーである以上、公平・公正性という点でその視座を確保出来ないでしょう。
これは否定という意味ではなくて、対象・被対象を考えた時の原理原則みたいなものなのではないでしょうか?
ちなみにサッカー観戦者でも観戦の対象が応援するクラブではない人達はたくさんいますし、選手22人がやってるサッカーだけとは限りません。それを含めてサッカーなんだろうなぁ、と私は思います。

Posted by 作者 at 2005年08月19日 16:33
それと、貴サイト『J's Judge』で「審判について(更新継続中)」との記事がありますが、あれはまさかここのサイトのまんま受け売りって事はありませんよね?ウラは取ってあるんですよね?
私はこのblogの作者ですからここで書いている事の責任は取りますが転載された事の責任は取りかねますので…。一応念のため。

【注意】このblogはバーチャルでフィクショナルなパーツにより構成されている。よってここで語られる如何なる記述も信じてはならない、人に話してはならない。

ま、あんまり意味ない注意ですけどね、ははは…。
Posted by 作者 at 2005年08月19日 16:56
>「応援するクラブ」を持っている者はそのロジックがどうであれ他チームと対戦し、
>勝敗を決するのがサッカーである以上、公平・公正性という点でその視座を確保出来
>ないでしょう。

同感ですね。
この点に関しては、個人が言い募る「公平性」はむしろ当てに出来ないと思います。できるならば、「多数の」「両サイド(あるいは多数サイド)」の意見を収集することで、「その場」に対する公平性を維持するのがいいのではないかと思います。

Posted by judgeman at 2005年08月19日 17:31
>ウラは取ってあるんですよね?

公表されている資料のほか、JFA、Jリーグ両方の審判委員会などへも問い合わせをしました。
まあ、過去の引き出しからのものもありますが。

>【注意】このblogはバーチャルでフィクショナルなパーツにより構成されている。よっ
>てここで語られる如何なる記述も信じてはならない、人に話してはならない。

そうですね
http://amazing-j.seesaa.net/article/6042087.html
ココの部分の記述は、ボクが自分の責任を持って書かなくちゃならないし、直前で紹介している以上、ここにある文章、文脈には配慮して書くべきでしょうね。すいませんでした。一つだけ付け加えると、こちらの文章に刺激・触発されて調べる、書き出す意欲が沸いたことは間違いありません。非常に興味の沸く内容、文章でした。責任の話ではなく、感謝しています。
Posted by judgeman at 2005年08月19日 17:32
今回の『夜と夜の夜』は“白髪老人”さんからの審判についてのリクエストにより書かれた物です。
とはいえ、リクエストがあって1日で書くくらいですから、以前から審判の事については疑問・興味がありまして自分なりに調べてた事もありましたし、サッカーが好きな人なら誰でもそうなんだと思います。
ただこのblogに関して言うと他のエントリーを読まれたらわかる通り、書かれてあるものが事実とは限りません。私が書いた実在の当事者(それが個人であれ協会であれJであれ)に対しては誠実な責任を持ちますが転載された場合はそれは私の文脈ではないから責任は持ちませんよ、と。そういう事ですね。
何にしても自分の書いたものでサッカーという、まだ私自身が把握できていないそのキャパシティを少しでも埋める事が出来るなら、あるいは埋めようとする意欲が湧いたなら、それは作者としては非常に嬉しいものではあります、はい。

Posted by 作者 at 2005年08月19日 17:58
>だから日本人としてワールドカップに出場したのはこの人が一番最初という事になります。
丸山義行さんの立場がない…。
Posted by コヴァヤシ at 2005年08月19日 21:22
ああ、ホントですね。修正しました。ありがとうございます。
こうやってUPした物を今までも何度も加筆や修正しています。
それは今回のような重大な間違いではなく、単に“てにをは”だったりもするんですが。
とにかくご指摘に感謝します。
Posted by 作者 at 2005年08月19日 22:02
はじめまして。
興味深く拝見しました。
「いい審判」「いいジャッジ」って何なんだろうって改めて考えさせられました。
Posted by ぱる at 2005年08月21日 00:55
メキシコ大会は、1970年と1986年に開催されて、
丸山さんは1970年出場、マラドーナの5人抜きは1986年大会でした。
Posted by elven12 at 2005年08月21日 02:06
ん!?
そう書いてるつもりですけどわかりにくかったのかな?
一言追加してわかりやすくしておきますね。
ありがとうございます。
Posted by 作者 at 2005年08月21日 08:39
>「いい審判」「いいジャッジ」って何なんだろうって改めて考えさせられました。

昨日の鹿島vs広島戦は岡田正義主審でしたが、またカード提示に疑問を残したようですね。見てないから私は何とも言えませんが。

「審判は石のような存在」なんて言われる事がありますが、ピッチに石が転がってちゃいけないわけで、かと言って審判が目立つ試合はいい試合とは言えず、たとえば日本の審判員が研修でアルゼンチンの試合で笛を吹いたら無事にスタジアムを出るのは至難の技だろうなと思ったり・・・。
Posted by 作者 at 2005年08月21日 10:18