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2018年、FBIに関わる皆様のおかげでFBIも20歳となりました。

そこでトーナメント発足20年という節目の年に、これまでFBIの歴史に名を記した選手たちを招待した特別試合を行います。

「プラでは足漕ぎだけで檜原湖半周近くした」とか「霞ヶ浦の2.5mに沈んだ冷蔵庫から魚を獲ってきた」など個性的な選手たちがたくさんいたFBI。そんなFBIを盛り上げたレジェンドたちを招待いたします。
長年お世話になりFBIの聖地と言っても過言ではない「檜原湖 ママキャンプ場」で皆様と再会できることを楽しみにしています。
大会には招待選手のみのエントリーとなりますが、同日に同じ場所で釣りを楽しんでいただくのはOKですので、招待選手以外のFBIメンバーの皆様も是非ともご参加ください!!


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~F.B.I. 20th Birthday Cerebration FBIレジェンドマッチ~

日時:2018年7月29日(日) 6:00 受付、7:00スタート、14:00帰着
場所:檜原湖 ママキャンプ場
招待選手:フローターマスター、クラシックチャンプ獲得選手、特別招待枠選手(大会記録保持者等)
ルール:FBIルールを適用します
※フローター、釣り道具など不足している道具があれば事務局より貸与しますので事前に申告ください。

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【FBI20周年特別寄稿 ~20周年を迎えて~】


FBIトーナメントが始まり20年。この機会にこれまで辿ってきたFBIの歴史を振り返っていきたいと思います。



~バス釣りの歴史とFBI~
1925年、日本人実業家・赤星鉄馬氏によって米カリフォルニアから神奈川県芦ノ湖にブラックバス約90匹が放流。1985年には日本国内で初のバスプロトーナメントが開始。釣りのゲーム性の高さからバスフィッシングの人気は過熱し社会現象に。そんな折、FBI初代代表 王惠龍氏の呼びかけでフローター仲間があつまり、魚種やジャンルにとらわれず「釣りを最高に楽しむ方法」を模索し、1994年に誰でも参加できるオープン団体としてのフローター大会がスタート。



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1998年牛久沼。オール艇はまだ少ない。



1999年からは年間得点制を導入し、全国の湖を廻る本格的なトレイルが始まりました。このとき代表の王氏が目指したFBIの将来像「人力でなしうる国内最高峰のバストーナメント」にメンバーは共感しました。
当時のプロトーナメントにはまだ全国ツアーによる年間ポイント制は採用されておらず(現在はトップカテゴリーのみ)、当時としては珍しいフォーマットでした。これは全国の様々なフィールドでバス釣りをしてみたいという要望を単に「大会」という形で行っていたものでしたが、少人数の団体だからこそできたフォーマットでもありました。
未開拓のフィールドを攻略する面白さがコアなメンバーのハートをガッチリ掴みました。これが功を奏し、当時のプロトーナメントに出場していた選手が多く参加しました。また、アマチュアトーナメントとはいえプラクティスでは現地に1週間泊まり込んで練習する猛者などもおり、参加する選手は完全に本気モード。フローターのメリットを生かしたステルス性高い接近戦は、当時のボート釣りではキャッチするのが難しい魚をも捉えることが可能で、フローターならではの創意工夫を凝らした新たな釣法が数多く生まれました。実際、同時期同場所開催のプロトーナメントの結果よりも優勝ウエイトが高いトーナメントが数多くあり、プロトーナメントに勝るとも劣らないハイレベルな戦いが繰り広げられていたように思います。



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2000年池原ダム。大会後の写真と清掃活動の様子。

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2000年檜原湖

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2001年 初日は七色ダム・二日目が池原ダムの2Dayトーナメント

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王氏の車。湖周辺ではこのスタイルで移動。八郎潟にて。

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2000年琵琶湖(北湖)大会。強風と大きなうねりに悩まされた。

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2002年夷隅川クラシック。こんな場所でもポンツーンならばエントリーが可能。

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2002年秋元湖。人影ない湖の美しい景色に飲み込まれる。
こういった湖畔で過ごすことも大会の魅力の一つ。


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2003年真野ダム。まだスロープもなく、ウェイインされたのはラージマウスのみだった。





~FBIの過去~
昔からバス釣りをしている人は昔のバスフィッシングの環境を懐かしむことがよくあります。まだシーズナルパターンや釣法が十分に確立されておらず、それぞれが道具や釣り方に工夫を凝らしていた時代…。フィールドがフレッシュなこともあり、様々な釣り方で本当によく釣れました。当然大会においても、水面だけで魚を探す選手、見える魚だけを狙う選手、野生感で魚を探す選手、理論派の選手、混み入ったカバーをあり得ない釣り方で狙う選手などそれぞれの個性を生かして釣りをするスタイルをもつ選手がFBIの上位陣に名を連ね、大会の軸になっていきました。そんな選手らが織りなす大会結果は毎回新鮮で「そんな釣り方があったのか!!」という驚きと感動がありました。
そんな工夫を自分だけの『技』として磨き上げ、「他の人が真似できない、または知らない何か(場所・釣法)」を掴むことが上位入賞の鍵だったように思います。
バスフィッシングがブームになった頃、本場アメリカのバスフィッシングへの憧れが強い時代でしたが、王氏がアメリカで育ったこともあり、ライブ感あるアメリカののルアーやテクニックの情報が自然に耳に入りました。そのおかげで当時、まだ日本ではあまり知られていないルアーやメソッドを一足早く経験することができました。
さらにフライに傾倒していた王氏は魚種を問わず様々な魚を狙っていたこともあり、様々な魚種を通して釣りの奥深さを知ることができたのもFBIの魅力だったかもしれません。当時、バスボートによるプロトーナメントはもちろん、バスに対する様々なアプローチを経験した王氏が「日本の環境で最も釣りを楽しめる方法」としてたどり着いた答えがポンツーンボートによる釣りでした。



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様々なフローターを使い分ける伊藤氏。
これで檜原湖半周できる。
船外機でかき回したような泡が残る伊藤氏の強烈なフィンワークは参加者の度肝を抜いた。


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川村氏が得意としていたカバーへの超接近戦。八郎潟大会にて。
この頃はバンクにまばらなアシ原が多く点在しており、中に侵入するとあたかも迷路のようだった。


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藤井氏が得意とするサイトフィッシング。2003年真野ダム


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横山氏のオリジナルポンツーン。フレームから浮力体まで自作。


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2003年 神戸氏のGPS魚探。選手の装備が徐々に大型化していく。
プラでのエレキ・船外機使用。ライブウェルの搭載、
ロッドを8本積みする選手も出てきた。


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フライを選択するのも大会戦略の一つ。
これで檜原・秋元湖の神経質なラージを仕留めるなど唯一無二の技を持つ吉川氏。
写真はフライでキャッチした50アップのラージ。






ブームが過渡期に入るとバスメディアも充実し、個々の『技』は一般にも広められ、現在では常識となっているパターンフィッシングが徐々に確立されていきました。湖の性質とその季節に合わせたバスの動きを捉ることができると、まさに教科書通りに魚からの反応があり、戦略を組み立てる面白さもバスフィッシングの魅力になりました。当然、興味は他の生物にも向けられ、多くの生き物が湖と周辺環境と深く関わり合っていることを知り、それらを探究した時代でもありました。その場所の地形や水の良し悪しだけではなく、水門の開閉はもちろん、周辺地域の農業やダム湖の水位コントロールなどの人為的な要因も戦略に組み込む必要もあり、「情報収集」が大会の鍵となっていたようにも思います。この時代に試合で良い結果を出すためには、誰も知らないであろうポイントや技は少なくなっている前提で「場所の特性と魚の動き(季節感)に合わせた何か」を的確に捉えることが重要視されたように思います。










~FBIの転換期~
2007年、FBIにとって最大の転機を迎えます。FBI代表 王惠龍氏 急逝。
アメリカ育ちの王氏は日本でプロショップを営み、トーナメントを開催していましたが、その王氏がいなくなることでFBI解散の危機に直面します。初代代表の王氏、北海道に釣りに行くために八戸に向かう大型フェリーに乗り、その中での急逝でした。苫小牧行きのフェリーは急遽八戸港に立ち寄り、警察からの第一報がFBIメンバーの元に入り、すぐに数名のメンバーが八戸に駆けつけました。彼が眠っている傍の大きな花輪には『王様』と大きく書かれており、また、大型客船で最後を遂げた王様は、誰よりも大きなフローターやバスボートに乗ることにこだわりを持っていた王氏らしい最後だったと思います。

その後すぐメンバーの緊急収集がなされ、FBIの存続について話し合いがなされた結果、この組織を続けていくことで満場一致しました。新代表 安藤氏の下、新生FBIが発足。あらたなメンバー収集に向けて、僅かながらメディア活動を始めました。この時期に数多くのメディアにFBIメンバーが掲載され、業界的にも徐々に認知されてきたように思います。「フローターに大型魚探やライブウェルを積んで、プラではエンジンやエレキを付けて大会をしている変な団体があるらしいぞ」という周囲からの反応を頻繁に耳にしました。この時期、新たなメンバーや乗り物による釣果の差が出ないようにノンオール艇・オール艇の定義の見直しが何度もなされ、「6フィート以上の双胴船はすべてオール艇」
「オール艇は1時間遅れのスタート」としたのもこの時期でした。


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新代表の安藤氏。選手として第一線を走っていたが、運営に携わることで第一線から止むなく退いた。


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FBIの大会の日はなぜか天候が荒れる。このことを選手は当然のように受け入れていた。








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月刊誌Basser表紙。(※釣り人社ホームページ 全表紙アーカイブより引用)
ポンツーンをタイに持ち込み、ジャイアントスネークヘッドを狙う記事が紹介された。


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檜原湖での取材。フローターの改造は大きな反響があった。
下はハワイにフローターを持ち込みピーコックバスを狙う記事。





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「バス釣り裏技ブック」より。右下の写真は今井氏の丸型フローター二連結(笑)。
















~FBIの成長期~

2010年に代表が藤井氏に代わり、さらなる発展を目指します。メディア展開の効果もあり、フローター団体としては日本で最もメジャーな団体となりました。FBIの実績が周囲に認められるようにもなり、初代代表王氏の「人力で成し得る国内最高峰のバストーナメント」という目標も概ね達成したといっても過言ではない団体に成長しました。自分たちの団体に誇りが持てるよう「カッコイイ団体」になるべく、フローターを用いた様々な魚種への挑戦、海外でのフローター釣行、怪魚ハンティングなど新たな挑戦を試みながら、川村氏による写真クオリティの向上、井上氏による大会動画の公開、SNSでの情報アップなどを積極的に行いました。海外を意識した情報提供も功を奏して、アメリカ、スペイン、アフリカ、韓国など、海外の団体やメーカーからのアプローチもあり、海外スポンサーを得ることもできました。

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年間トロフィーも一新された。
上が旧トロフィー、下が新トロフィー。


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水中撮影の動画などにもトライ。
大会動画はオフィシャルページ(http://floater-bassers-intl.com/)の
「Official Video」からご覧いただけます。







この時期になるとFBIに参加を続けるメンバーがすっかり定着しましたが、常連も新規参加者も平等な条件で、バスをゼロから探すプロセスを楽しめるよう毎年新たなフィールドがツアーに組み込みこまれ、ハードルアー戦などの新たな大会フォーマットも導入されました。FBIでは創設期からフライの使用や25㎝以上のブルーギルもウェイインも認められるなど比較的緩いレギュレーションでしたが、カヌーやゴムボート、SUPの参加も視野に入れて大会レギュレーションの見直しが重ねられた時期でもあります。

そしてバスフィッシングにとって大きな危機を迎えます。「外来生物法の施行」。自治体によっては環境省が定めた「生体移設禁止」を拡大解釈し、釣った魚を殺傷する条例なども制定されました。
そういった背景もあり、毎試合、地元漁協や自治体との調整を行いながらの連戦。釣った魚を殺傷することを避けようとすると、大会ができるフィールドは著しく減少しました。FBIではある程度の釣果が望める時期とフィールド、またノンオール艇に有利なスタートエリアを選ぶようにしていたこともあって運営に苦心した時でもありました。一方で、スポンサーの方々にも支えていただき、参加賞のグレードを上げるなど初参加の人が楽しめる団体を目指し、多くのメンバーを獲得できた時期でもあります。このあと、この新たなメンバーたちが新生FBIを支えていくことになります。

これまでFBIでは、ポンツーンボートの高い安全性のおかげで大きな事故もありませんでしたが、近年の傾向としてプラクティスでの動力使用は当たり前になってきています。法律上、2馬力エンジンは免許不要ではありますが、これまでFBIではエンジン使用する選手に
自主的に船舶免許の保持することを推奨してきました。ここ3年ほど、毎年夏になるとライフセーバーの竹谷氏を講師に「フローター講習会」を行ったり、大会開催の風速規定を厳密に定めるなど、安全に楽しめる環境づくりを始めています。



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本栖湖での安全講習会の様子。
講師はFBIメンバーでライフセーバーでもある竹谷氏。


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水辺の安全を啓蒙する「Water Safety Nippon」に団体登録。
※現在この団体は解散しています。






~FBIトーナメントの現在~
今やバスフィッシングは著しく進化を遂げ、パワーポール、サイドイメージ、高性能魚探・ライブトレース搭載GPSなどの普及により釣りの精度も高まっています。
現在のバストーナメントにおいては過去のデータが蓄積されていて、ある程度の常識化されたパターンフィッシングをベースに魚を探すプロセスが行われています。ゆえに選手は当然、過去のデータからそのフィールド・時期での最適解に近いアプローチを知っており、それに時間・天候の変化・フィッシングプレッシャー・選手との駆け引きなどから自分の戦略を組み立てていきます。一方で釣法は多様化しているものの、個々の湖とその季節毎にベーシックなパターンとして一般化されており、ある程度、実績のあるリグとルアーは、バス釣りの技術の差を埋め比較的安定した釣果をもたらすようになりました。
当然、大会の上位陣は過去の結果から実績の高いリグや釣法をベースに考えられた釣りが多く、意外性のある釣りが成り立ちにくい状況にもなっています。
それでも上位陣の釣りを紐解けば、教科書通りの釣りから一歩踏み込んだ考えから結果が生まれていることが見て取れます。「より深く踏み込んだ何か(天候の変化、バスの生態・僅かなタイミング・場所に適したリグおよびタックルバランス)を掴む」ことが現在のフロータートーナメントの形になっているのではないかと思います。


現在のFBIでは、かつての個性的な選手がフル参戦することが難しくなっており、あらたな選手が台頭する時代に入っています。バスフィッシングの黄金期を知らない若い世代が活躍する大会もあり、将来の希望も感じます。上位陣の顔ぶれが毎試合変わる様子は、まさに「FBI戦国時代」の幕開けと言っても過言ではありません。
「選手全員に優勝のチャンスがある」という現在、次世代の顔となるには最大のチャンスかもしれません。


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2017年檜原湖。ドローンでの撮影テスト。



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新体制での初フィールド小野川湖大会の様子

























選手は大会の1か月前くらいから大会準備に入る。
雪の残る時期にもプラクティスを行う(小野川湖)




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子供も大会に参加。2017年檜原湖。
女性・子供は参加費無料。大会の楽しみ方は自由。









~FBIの未来~
2017年に幹部および運営体制を一新。これまでの幹部はサポートに周り、実際の運営としては蔀氏、高久氏の両名に委ねられおります。かつてはポンツーンボートの入手は困難でしたが、今やインターネットでも買える時代。さらには今年、国内メーカーからFBI監修のポンツーンボートも発売されています。このボートはこれまでのノウハウを凝縮し、大掛かりな改造をすることなくトーナメントに使えるボートとして比較的手頃な価格で入手しやすくなりました。補修パーツなども充実しており、容易にフル装備のボートが準備できることもあっておそらく新規メンバーも増えていくのではないかと予想しています。


 そして未来。バスフィッシングを取り巻く環境はお世辞にも良いとは言えません。今後は、観光資源として釣りを推進する場所と、外来生物が居てはならない場所の二極化が進むと思われます。そのようななかで若い世代を中心にバス釣り人口が増えているという嬉しい話も耳にします。私たちが当時、初めて水に浮いた時の感動や、自然との一体感、胸躍らせて買ったおもちゃのようなルアーで魚と近くでファイトする喜びは、やはり現代においてもフローターに勝るものはないと信じています。

今後、トーナメントに勝つための釣りがどのように変化していくのかは正直なところ全くわかりません。しかしながら、バスフィッシングのみに留まらず、生涯長く楽しめるライフスタイルのひとつとしてフローターフィッシングは確立していくだろうと思っています。

そんなフローターライフを応援する団体としてFBIはこれからも活動を続けてまいります。




FBI誕生20年の今年。
それぞれの時代で活躍した選手を招待し、特別試合を行います。
運営としては何が出てくるかわからないパンドラの箱を開けるような気持ちです。
数々の伝説を残した選手たちとの再会を楽しみにしています。







F.B.I.代表 藤井将之