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「なんでリフティングするんですか?」

先日の東京スポーツレクリエーション専門学校サッカーコーチコースの実技授業で、ペルー国籍の生徒から質問がありました。


僕は、

「プロサッカー選手でリフティング出来ない人いる?」って言いました(笑)

日本での間違った情報で、プロサッカー選手の中にはリフティングが出来ない選手がいるという話があります。

それは絶対にありません!

プロの中にもリフティングが下手な選手はいますが、リフティングが出来ない選手はいません!




生徒が言うには、「試合中、リフティングしないじゃないですか?」

試合中でリフティングする場面なんてほぼありません。

なのに、リフティング練習をする意味とは?


質問した彼の国、ペルーでも、僕が経験したブラジルでもほとんどリフティング練習はしません。

でも、抜群に上手い選手がいて、リフティングだってやればめちゃめちゃ上手い。

日本ではリフティングは上手いけど、サッカーは下手という人がいる。

それってサッカーに対する捉え方、考え方が根本的に違うからです。

サッカーを中心に考えれば日本で言うリフティングが上手いは、リフティングだって本当は上手くないんです。

リフティングが上手いのにサッカーは下手なのは実はボールを自分のものに出来てないんです。

サッカーは、ボール1個をゴール2個、11対11でその瞬間瞬間でボールを自分のものにして判断していかなければいけません。

それが50メートル先にボールがあったとしてもボール、ゴールを中心に味方、敵の状況を見ながら次々のプレーを判断していかねばなりません。

そして、自分がボールを持った時にはボールを取られるようなボールテクニックではいけません。


これがサッカーの技術です。


こういう考え方の下に、全てのボールコントロールトレーニングが行われるべきで、リフティングもまたボールを自分のものにするためのトレーニングの一つということです。

指導する人間は最低限このような考え方を持ってリフティングというトレーニングもやっていかねばなりません。

だからリフティングについても両足のインステップリフティングを何千回やっても意味はありません。

利き足のリフティングも千回に設定してるのもそのためで、何千回をやってもその動作を覚えるだけで、いろんな利き足の使い方を覚えるために各部のリフティング、軸足を鍛えるためにチョンチョンリフティングなど、またテニスボールリフティングもあらゆる感覚を鍛えるためにやるのです。

リフティングが上手くなるためではありません。

あらゆる感覚向上、試合でボールを持てる、取られない技術を身につけ、自ら判断できる能力を身につけるためのトレーニングとして考えてやらねばなりません。


特に日本ではサッカーに対する想像力が強豪国より圧倒的に低いのでボールコントロールの質や精度の徹底が一番です。

そのためにリフティングというトレーニングは絶対に必要です。

もちろん正しいやり方で!



最後に、ブラジル人選手などがリフティングトレーニングをしなくてもなぜリフティングが上手いかについてです。

彼らは子供の頃から誰かにサッカーを教えてもらうわけでもなくサッカーをやります。

その中でボールを絶対に取られちゃいけないことを当たり前にわかっています。

誰かにサッカーを教えてもらわなければ、日本でいちいち言われる逆足を使おうとは考えません。

好きな足、利き足で自由にボールを触り、ボールを持てる、取られない、そのために利き足が一番重要だと感覚的に覚えていきます。

そうやって手のように利き足を使っていくことにより、ボールコントロールの幅も広がり、リフティングもまた自然に上手くなっていくのです。



ここは日本ですから、強豪国の真似ややり方は出来ません。

だからこそ、リフティングというトレーニングも絶対に必要で、もちろんブラジルもクラブチームに所属した時にはリフティングトレーニングのメニューもありますから。

重要なのは何のために何をするかです。

日本では指導者がそこを深くまで理解していなければなりません。

※リフティングついて書きましたがリフティングだけやればいいということではありません。正しいリフティングのやり方をやる、やりきれば必ず効果はあります。また、ドリブルやトラップ、キックなどあらゆるボールコントロールトレーニングもまた絶対に必要です。