November 22, 2005

免税事業者は消費税を請求できない?4

先ほど起業間もない知人から消費税のことで問い合わせの電話がかかってきました。

見積書に消費税額を計算して出したところ、お客様からクレームがあったそうです。

起業したての個人事業主である彼は消費税が課税される事業者ではないはずだから、消費税分の5%は要するにただの便乗値上げで、これは税法違反だ!というような内容だったようです。

これは消費税の「益税」といわれる問題で、色々論争にもなりました。

確かに納める予定のない消費税ですから、それは不当値上げだと言いたい気持ちは分からないでもないのですが、ちょっと確かめてみましょう。

そもそも消費税とは、
 売上の5%相当額としてお客様からお預かりする消費税(仮受消費税)から、
 仕入・経費等々で支払っている消費税(仮払消費税)を引いた残り
 
自社が消費者から預かっている消費税として納付するものです。

簡単に言えば
 1000円(+消費税50円)のものを500円(+消費税25円)で仕入れた場合、納付する消費税額は 差額の25円です。

実際には、この1000円の商品を売るために運賃・包装資材費等々諸々の様々な経費がかかっていて、これらを買う時にもそれぞれ消費税を支払っていることを考えると、この差額は限りなく0円に近づいていきます。

取引件数が増えれば、1件あたりではホンの数円しかないこの差額もそれなりの金額になりますが、そもそも免税事業者は売上そのものの金額が少ないわけですから、益税益税と騒ぎ立てるほど利益になっているわけではないのです。

逆に もしも真っ正直に売上の消費税を請求しなかったとしたら、何かを仕入れたり買ったりする度にどんどん損をしていく、「損税」になってしまうんですよね。

つまり、免税事業者であるような小さな会社の「益税」なんてたかが知れてるんですから、それほど目くじらを立てて大騒ぎしないで下さいよと、私は言いたい。

消費税が云々という理屈をこねるより、「もうちょっとまけてちょうだい」と素直に言った方がお互い気持ちがいいですよね。

 

ただ、クレームをつけられた側としたら、これは結構辛いもんです。

あんまり真正面に上記のような理屈を言ってしまうとお客様を失いかねないし、かといって言いなりになって消費税分全額を値引きしてしまうと、数年間は5%値引きが当たり前になってしまう・・・

このあたりは多少の営業トークが必要な部分ですね。

 

ちなみに、一般には免税事業者でも一応消費税を明記して請求しているところは少なくない・・・というよりほとんどそうしておられると思います。
税理士ではないので厳密なところはわかりませんが、税務調査などでその点が問題になって追徴がきた・・・という噂はあまり聞いたことがないですね。

税務上の問題というよりは、お客様に以下に納得していただくか・・ということなんでしょうね。

誰か 必殺テクニックをご存知だったら、ぜひ教えてくださいね!



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この記事へのコメント

1. Posted by kurofune(どざえもん)   November 23, 2005 12:40
5 大変今回の件は勉強になりました。
私も見積もりに
(ex)
5250円(5000円に5%)とか書いたりしたので、悪かった部分があるのですが、全てメールのみのやり取りだったんですよね。

内税込みの(5000円)とかにすればよかったかなって反省もあります。

ただ、経理の知識があまりないので、内税にして1円とかの差額の計算が難しいそうなので内税いやなんですよねぇ。

負けてとか言ってくた方が全然うれしいですよねぇ。
2. Posted by ぷく   December 03, 2005 08:09
4 どざえもんさん、コメントありがとうございます。
今は「内税・総額表示」というのが税法上の義務となっているので、できるだけ内税表示にしておかれる方が良いですよ。
その方が面倒(トラブルも含めて)も少ないですしネ。

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