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奈良のベビーフェイスの社長から紹介されて、韓国料理「福茂千」(ふくもち)の店長取材でした。原稿が出来上がりましたので、少し紹介します。

「かしき屋福茂千は有限会社福茂千(谷川千佳子代表)が経営する、和食をベースにした新感覚の『韓国創作家庭料理』の店。
『辛すぎない辛味+甘味+旨味』が絶妙に混ざり合った、こだわりの味がクセになると評判だ。
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同社は奈良県生駒市郊外の住宅街で、3店舗を営業している。『福茂千』の名には、「幾千もの幸福が皆さまに茂りますように」という意味が込められている。『日本料理の深い旨味をベースとし、韓国料理の香りをちりばめた、“和”の新ジャンルを目指す』が店舗コンセプト。
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「命をつないでくれてありがとう」
福茂千を訪れるお客様にはそれぞれの背景があり、一人ひとりがここでしか味わえない、かけがえのない時間を過ごしている。そんなエピソードを二つご紹介しよう。

一つは、摂食障害(拒食症)のある20代の女性の話。か細い体のこの女性は体重が三十数キロしかなく、体力が失われる一方だった。唯一食べることができたのが、この店のサムゲタン。家族で何度も来店し、個室で食事を重ねるうちに少しずつ食べる量が増え、元気になっていったそうだ。ご両親からもたいへん感謝されたという。
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もう一つは、末期ガンの70代男性の話。余命数カ月とのことで、この方も食事をとるのが難しくなっていたが、やはりこの店の料理だけは食べることができて、何度も通ってくださった。
『命をつないでいただきました』というご本人の言葉が、店長はとても嬉しかったそうだ。その後来店が途絶えて心配に思っていたところ、ある日ご家族が訪れた。喪服姿だった。

その方のお葬式の日、わずかながら命をつないだ食事へのお礼を述べるため、ご家族はわざわざ店に立ち寄ったのだ。スタッフ一同、驚きのあまり言葉が出なかった。悲しい知らせと同時に感謝の気持ちを伝えられて、自分たちの店の役割というものを、みんなでしみじみと噛みしめた。」

飲食店にはいろいろなドラマがあります。お客様の健康に深く関わることもあれば、命の尊さに遭遇することもあります。飲食店で働く人たちは、すばらしい使命を担っているのです。
(この詳しい原稿は、飲食店経営10月号に掲載されます)