51AgQ8SRRjL._SX350_BO1,204,203,200_[1]
みやざき中央新聞に、最近本も出版された銀座のママ「白坂亜紀」さんの講演録が掲載されていましたので、少し紹介します。
講演テーマは「一流ママの心得帳」です。

 〜「Mちゃん」のおもてなし〜
私のお店に「Mちゃん」というできる女の子がいます。ある時、Mちゃんの大事なお客様が「しばらく海外に出張するからお店に行けない」とおっしゃいました。彼女は「外国なんか行っちゃったら寂しい」とちょっと嘘泣きしながら(笑)、「どちらへ行かれるんですか? お帰りはいつですか?」と情報収集します。

「1か月もアメリカに行っちゃうんですか? そんなに会えなかったら寂しすぎて死んじゃうかも」と言いながらも「お帰りの飛行機はJALですか?」と聞いていました。
そして1か月が経ちました。Mちゃんはお客様が何日、何時の飛行機に乗って帰ってくるかわかっています。今はネットで調べると運行状況まで詳しく出てきますよね。
mig[1]
飛行機が到着する頃を見計らってMちゃんはお客様にメールを送ります。「アメリカ出張お疲れ様、お帰りなさい。Mより」。
やっと日本に帰ってきたお客様が「たくさんメールが溜まっているだろうな」と思って開くと、そこに銀座のMちゃんから「お帰りなさい」というメールがあるのです。
この方はよほど嬉しかったのですね。成田から銀座に直行してくださいました。(笑)

私たちホステスは、あの手この手でお客様の心を掴むという仕事をしています。Mちゃんのお客様も決してこの方一人だけではありません。たくさんいます。彼女はそれぞれのおもてなしをしているのです。
yjimage[10]
「今だけ、あなただけ、いかに特別感のあるおもてなしをできるかどうか」これがお客様の心を掴む秘訣だと思います。
私たちホステスは一見男性に媚びるような仕事をしているように見えるかも知れません。でもその実、私たちはお客様と対等なのです。
なぜか?

銀座は接待の場でもあります。私たちが一生懸命お客様に尽くして、癒して、元気にして差し上げる。接待を盛り上げ、お客様の仕事が成功する一助となるのです。
「第二秘書室」と呼んでくださる会社も多いぐらい、私たちはビジネスのお手伝いをしています。
2e7d1082-l[1]
私たちが一生懸命もてなし、お客様が仕事で成功して出世する。そしてまた銀座に来て私たちのためにお金を使ってくださる。こういう「お互い様」の意識があるのですね。
私たちは媚びることなく、お客様のほうも「水商売の女」とバカにすることなく、うまくバランスを取って成り立っているのが「夜の銀座」なのです。