IMG_1497 
東京出張でのホテルで、実力店長の原稿を書き上げましたので、少し紹介します。
月刊飲食店経営・来月号(2月号)は、お好み焼本舗鹿児島宇宿店の肥後真子店長です。

お好み焼本舗鹿児島宇宿店は、株式会社食物語が経営するお好み焼専門店。物語コーポレーションのFC企業である。食物語は焼肉きんぐを中心に8店舗を経営している。経営理念は「従業員満足度向上を常に考える会社」だ。
IMG_1514
今月は、売上、QSCA、衛生管理(95点以上)、クレームゼロなどの実績を認められて2018年度FC優秀店長賞を受賞した、鹿児島宇宿店の肥後真子店長にお話を伺った。

1.優れたQSCオペレーションと、店長の客席挨拶
肥後店長の店長方針は、「とびっきりの笑顔と心からの元気」。お客様のアンケート用紙への記入結果は、5段階評価で5(非常に満足)が85%、4(満足)が10%。3(普通)が5%である。(評判、高いですね!)
 
特に気を付けているのは、お迎えの際の笑顔と元気な挨拶。来店時に好印象を持っていただきたいからだ。第一印象が大切なのだ! 店長が認識している常連客は300人を超える。「いつもありがとうございます」と笑顔で迎えられたら、お客様は嬉しくなる。
IMG_1505 
私が立派だと思ったのは、店長が全てのテーブルへ挨拶に伺うことだ。「ご来店いただきありがとうございます。ご要望やお気づきの点がございましたら、私にお申し付けください」とにこやかにお声がけする。
毎日毎日、全てのお客様にこうやって挨拶している。徹底してきちんと応対する店長の姿を、美しいと思った。

初期段階での小さな不満は、これでほぼ解決できる。この姿勢を貫いているから、本部へのクレームはゼロである。

2.コミュニケーション充実(会話は仕事)
肥後店長は仕事中ずっと話し続けている。全てのお客様との会話はもちろん、全スタッフにも営業中たえず声掛けしている。30秒も黙っていることはないという。(スゴイですね!)仕事の話だけではない。プライベートな話もいっぱいして、たくさんコミュニケートしている。おかげで定着率は90%以上だ。「会話は仕事です」と店長は言う。
myt1_h800[1] 
肥後店長は、物語コーポレーションでの私の店長セミナーも毎年受講してくれている。数年前のセミナーで、スタッフのワークスケジュール表に、モチベーションが上がる一言コメントを記入するよう話したときもすぐ実施し、今も毎日全員へのコメントを書き続けている。

記入には30分以上かかるが、スタッフはきちんと受け止めてくれて、高い意識を持って働いてくれるという。これが実践できている店長は5%にも満たない。肥後店長のすぐやる実行力と継続力はすばらしい。