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5月発売の新刊本「すごいFC!」に登場していただく肉汁餃子のダンダダンの井石社長に取材して、原稿が出来上がりましたので一部紹介します。

株式会社NATTY SWANKY(代表取締役 井石裕二)は、餃子を看板メニューとする居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」として現在110店舗(直営84店FC 26店)をチェーン展開している。
創業は2001年、2017年には外食アワードを受賞、2018年に「働きがいのある会社ランキング2018」でベストカンパニー受賞(その後4年連続受賞)し、2019年3月東証マザーズに上場した。

経営理念は「街に永く愛される、粋で鯔背な店づくり〜期待以上が当り前、それが我等の心意気〜」(社名のNATTY SWANKYは粋でいなせという意味)である。10年、20年、30年と続く地元に愛される店づくりを目指している。

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井石社長は高校生のとき、当時ラーメン店を経営していた田中副社長のラーメンが大好きで店の常連客として通っていた。そんなある日、ふたりは居酒屋でばったり出会い、意気投合の末「一緒に飲食店をやろう」ということになり2001年有限会社NATTY SWANKYを立ち上げる。

若者向けのダイニングバーとラーメン屋を数店舗経営したが、10年間は苦戦が続く。飲食店経営は、参入障壁は低いが成功の確率は極めて厳しい業界である。
若者向けより、もっと老若男女を問わず幅広く利用していただける飲食店は何かと考え続けた。
井石社長は餃子が大好きだったが、餃子は専門店が少なく、中華料理屋かラーメン屋のサイドメニューでしかなかった。餃子とビールは抜群に相性がよい。だが餃子とビールでゆっくり飲める店は意外とない。そこにビジネスチャンスがあるはずだ!

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そして日本一の餃子をつくるために1年以上かけ、2011年「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」(現在の店名は肉汁餃子のダンダダン)1号店を調布市にオープンさせた
店頭には「餃子とビールは文化です」と、見れば誰もが納得する看板を設置した。その8坪の小さな店はなんと月商650万円の爆発的な大ヒットとなる。飲食店は坪売上30万以上なら繁盛店、坪売上80万円は驚異的なことだ。
飲食店の業態としてあるようでなかった「餃子居酒屋」の誕生である。

肉汁餃子ダンダダンの強み

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私はフランチャイズの専門コンサルタントであるが、人材育成コンサルタントとしても全国にクライアント先がある。ダンダダンが4店舗当時、「今後FC展開も含め急成長が予測されるため人材育成が急務」と依頼があり、店長育成セミナーを数年間サポートさせていただいた。そういう経緯があるので、ダンダダンの強みは十分理解しているつもりである。

ダンダダンの強みは5つある。
肉汁焼き餃子の「圧倒的」商品力
看板商品である「肉汁焼餃子」は全席注文率ほぼ100%で、年間約2000万個を販売する超コアメニューである
(フード構成比28%)。

幅広い客層をカバーする集客力
来店全年齢層に偏りがない。幅広い客層がターゲットである。女性も餃子が好きだが、女性が餃子を食べるシーンはこれまで少なかった。女性にもビールやハイボールと餃子は人気なのだが、ラーメン屋だとラーメンを食べて餃子へいく間に満腹になってしまう。

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ファサード(店の正面外観デザイン)のインパクト
私はダンダダンのファサードはインパクトがあり、それが売上にもつながっていると見ている。ファサードは「何屋か」はっきりとわかることが重要だ。餃子居酒屋はまだ珍しい新業態だが、ダンダダンの前に立つとそれが何か鮮明にわかる。
あるFCオーナーは「たまたま永福町の駅あたりを歩いていて衝撃的にオーラのある店だと感じて加盟した」と語っていた。

た人いらずのオペレーションでテイクアウトの売上構成比も高い
メニューが絞り込まれているため未経験者でも2週間でキッチン業務を習得できる。また、コロナの禍中で営業時間が20時までと制限されたときは、テイクアウトとデリバリーが売上の30%を超える店も多かった。

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ジ亀ぁΤ莎ぁ声かけの教育(基本の徹底)
ダンダダンでは、お客さまに対する声出しとホールとキッチンの間の声かけを徹底教育し、元気と活気ある雰囲気を創出している。たとえば、スタッフの入店時(営業中)は客席に向かって一礼し、大きな声で「おはようございます!(語尾を上げる)」と挨拶。

ユニホームに着替えたらホールとキッチンそれぞれに対し「今日も1日よろしくお願いします!」と気合を入れて挨拶する。「基本の徹底」の大切さである。
私は常々「気」は日本人の命だと思っている。活気・勇気・負けん気・気迫・気骨・陽気・意気・雰囲気等々、日本語には気のつく言葉が実に多い。居酒屋は「気」がとても大切な空間だ。ダンダダンにはそれが満ちあふれている。