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昨日のテレビで、月刊食堂の編集長が注目のちゃんぽんチェーン「じげもんちゃんぽん」を紹介していました。私も社長取材して原稿を書き上げましたので、一部を掲載します。

野菜たっぷりのちゃんぽんで注目を集める「じげもんちゃんぽん」は、株式会社大高商事が経営するちゃんぽん専門店だ。じげもんとは狠聾気劉瓩魄嫐する長崎の方言である。現在35店舗(直営7店、ライセンス店26店、プロデュース店2店)で、コロナ禍においても順調に展開してきた。

じげもんちゃんぽんが立ち上がるまで

高階社長は長崎県大村市生まれ。3歳から極真空手に通って黒帯にまでなり、中学校では野球部、高校(進学校)では応援団長を務めていたという。

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大学受験に失敗し、上京して新聞配達をしながら浪人生活を送ったが、2度目の受験にも失敗したため、キャバクラを運営する会社に就職した。両親には内緒だった。1日16〜17時間も働き、当時で月に約50万円を稼いでいた。だが高校時代の友人が一流大学から一流企業へと進み、輝いているのを見るうち、自分を変えたいと思うようになった。
 
そして渡米を決意し、短期留学に踏み切った。留学先のサンフランシスコで舞台を見て感動したことから、役者になりたいと思った。帰国後、役者のオーディションを受けて劇団に所属し、TVドラマやCMにも出演した。楽しかったが、プロとして食べていくのは難しい。生活のため飲食店でアルバイトをする日々だった。

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決断の早い高階青年は、役者に見切りをつけて不動産会社に就職。27歳の時だ。1年でトップ営業となり、その後一部上場企業で営業課長を務めるまでになった。
 
34歳のとき脱サラを決意。APカンパニーのブランドの一つ「じとっこ組合」のFC店を立川で始めた。不動産時代の2人の部下もついてきてくれた。順調に推移し、3店舗になり、学習塾経営(FC)も始めた。だがオリジナルの自社ブランドを立ち上げたいという思いが強くなり、蟹料理の専門店(大型店)をオープン。しかしこれは失敗した。オリジナルブランドはそれほど簡単ではないのだ。
 
オリジナルブランドへの想いは、一時的にUターンした際に感じた故郷の活気のなさに端を発していた。シャッター街が多く、衰退した雰囲気が漂っていたのだ。地元のいいものを広めて、生まれ育った地に貢献できればと思った。これが、地元のもの=じげもんを使ったブランド開発(長崎郷土料理の居酒屋「じげもんとん」と「じげもんちゃんぽん」)に繋がったのである。
 そして2017年、2等立地の武蔵境で、15坪25席のじげもんちゃんぽん1号店(武蔵境店)をオープン。これが成功した。

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じげもんちゃんぽんFCの5つの強み

1.『野菜』にコミット(ラーメンとの差別化)
 麺業態でありながら『野菜』にコミットすることで、多種多様なラーメン店との差別化を図った。健康志向が進む時代のニーズにも合致し、「野菜日和」をキャッチフレーズに、女性を中心として幅広い客層から支持されている。

2.圧倒的な商品力
 純白鶏豚骨ちゃんぽん(白)、焦がしにんにくの漆黒ちゃんぽん(黒)、紅辛ちゃんぽん(赤)という、白・黒・赤の3種で商品構成されている。パリパリ麺の皿うどんも人気だ。
 また季節メニューやキャンペーンメニューも豊富で、トマトクリーム、チーズ×カレー、海鮮、あさり、味噌、激紅など、毎月のように新メニューも開発されている。

3.テイクアウト・デリバリーに強い
 じげもんちゃんぽんは、時間が経っても伸びにくい「自家製多加麺」を使用。セパレート型の器に盛り付けられ、電子レンジで温めるだけで美味しく食べられる。コロナがほぼ収束した現在でも、デリバリー売上比率20%以上の店が多い。

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4.簡素化されたオペレーション
 じげもんちゃんぽんのベースとなる「純白鶏豚骨スープ」をPB化。店舗ごとの味のブレを防ぎ、誰でも簡単に調理ができるスープを開発。店舗では解凍・希釈するだけ。仕込み時間の短縮にもつながっている。
 また店舗スタッフの教育にも便利なのが、調理工程を撮影した「動画マニュアル」だ。教育担当者が店舗にいなくても調理工程の確認ができるので、新人でも早く上達できる。このためアルバイトスタッフのみの営業も可能となる。

5.低投資・複数業態での開業可能
 ラーメン店やその他の飲食店からの居抜きでも開業が可能で、低投資でスタートできる。居抜き物件の場合なら1000万円、スケルトンでも2000万円程度だ。 
 またランチのみちゃんぽんを提供する「二毛作業態」や、1店舗で2業態を営業する「ハイブリッド業態」もある。
 出店立地は、路面店舗、商業施設内店舗、フードコート店舗が中心だが、今後は郊外店舗も増やしていきたいとのこと。

 店舗面積は15〜25坪で、平均月商は400万円〜600万円。投資回収は3年程度。
 2024年1月、GOSSO株式会社 (代表取締役 藤田健)が大高商事の全株式を取得し、資本提携した。まだ伝わりきれていないちゃんぽんのおいしさを、日本だけでなく世界中に広めていきたいという、両社の想いが一致しての提携である。
 今後の目標は100店舗展開。海外出店を増やしていきたいという。これからがますます楽しみな、じげもんちゃんぽんである。