日本講演新聞に「明るいシステム倶楽部」の芦田理事長の「職場は明るくなければならない」」が掲載されていましたので紹介します。
私は大阪で20年前に「明るいシステム倶楽部」を立ち上げました。
きっかけは、以前勤めていた会社の雰囲気が、気づけばどんよりと暗くなっていたことでした。
頑張れば頑張るほど、同期同士がライバルになり、競争の風潮が強まり、会社全体の空気が重たくなっていったのです。
そんな時、お付き合いのある保険の営業マンが『日本一明るい経済新聞』を持ってきてくれました。このような営業マンは、普通、飴やガムを持ってきてくれるのですが、新聞だったのです（笑）。
これがとても面白くて、その発行人・竹原信夫編集長の講演にも足を運ぶようになり、いつしか追っかけのようになっていました（笑）。
やがて、「会社が暗いのを嘆くのではなく、明るい会社を増やすお手伝いをしよう」と決意し、「明るいシステム倶楽部」を設立したというわけです。
そして、どうすれば会社が明るくなるかを考え、つくったのが「明るい認証」です。
認証の条件は、
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�◆嵬世襪ぅ蝓璽澄璽轡奪廚�あるか」
��「明るい活動をしているか」
�ぁ嵬世襪し兮海了迭櫃韻�あるか」の４項目です。
特に４つ目の「継続の仕掛け」がいちばん難しいのです。だからこそ私どもが寄り添って、一緒に考えていきます。
記念すべき第１号は、大阪の株式会社ケー・エス・ディーさんです。以前は、営業が「行ってきます」と言っても、誰も返事をしてくれなかったそうです。
当時はバブル崩壊のあおりを受けて日本は大不況でした。IT関連会社のケー・エス・ディーさんの雰囲気も暗く、どんよりしていたそうです。例えば、営業の社員はこそこそ出掛けて、こそこそ帰ってくるような状況だったのです。
社長の想いとしては、営業先で明るく対応してほしいのですが、会社の中でそのような状態だと難しいと思いました。
そこで始めたのが「鐘太鼓運動」です。まず、営業の社員が会社を出る時に太鼓を叩きます。そうしたら内勤の社員がみんなで「行ってらっしゃい！」と送り出すのです。営業は明るく「行ってきます！」と出掛けることができます。
帰社時には鐘を鳴らして「ただいまー！」と元気よく声を出すと、社内から「おかえりー！」と返事が返ってきます。
最初は戸惑いがあったようですが、「継続は力なり」で、続けることで習慣化し、社内の空気が見事に明るく元気になりました。
この雰囲気を発信して求人を募集したところ、予定以上の応募があり、社長は「辞める人もいるだろう」と全員採用。今では派遣業にも事業を広げています。
明るい会社は、そこで働く社員を明るくします。社員が明るければ社員の家族も地域も元気になります。
これまで57社が私どもの「明るい認証」を受けました。
言葉の使い方で職場の人間関係が良くも悪くもなります。これからも「明るい仕掛けづくり」を提案し、明るい会社を増やしていきます。
【あしだ まさひろ】1940年生まれ。都市開発事業の設計、工事管理の人材派遣会社の役員として経営に関わる中で「社風の改革」に関心を持つ。2003年退任後「明るい仕組みづくり」のリサーチ活動を始める。2006年３月、特定非営利活動法人明るいシステム倶楽部を設立、理事長就任。
