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今日のカフェチェーンの店長セミナーで、「ダークサイド・スキル」の講義をしました。ベストセラーのビジネス書を参考にしています。
少し紹介すると、

会社は“人”で動いています。いくらスキルやロジックに秀でていても、人を動かす力がなければ、会社を動かすことはできないのが現実。逆に本気で会社を動かそうとする人は、しっかりと「調整・根回し・段取り」をやっているものです。
社内政治のようでネガティブなイメージを持つかもしれないけど、そうした泥臭いことをやらなければ、結局、何も事は成せない。組織をよりよい方向に導くための「ダークサイド・スキル」なのです。
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会社を動かし、方向転換させていくためには、人に影響力を与え、ときには意のままに操るような泥臭いヒューマンスキルが必要だと著者はいう。本書では7つの「ダークサイド・スキル」を紹介している。
 
その1は、「思うように上司を操れ」というもの。会社や自部門にとってあまりよくない情報は、ついつい隠ぺいしがちだが、冷静に戦局を見通し、このままではダメだと判断したなら、きちんと伝えるべきである。
非難されやすい会議の席で報告しなくても、ときには社長にこっそり耳打ちするくらいのしたたかさが求められてくる。
 
その2は、「KYな奴を優先しろ」である。とかく日本の組織は「あうんの呼吸」で事を進めようとする。そのほうがコミュニケーションは楽だが、その結果、同質化が進んでしまい、新しい発想や多様な意見が出てこなくなってしまうのだ。現場を預かるミドルに求められることは、多様性をうながすことを意識し、むしろ周囲に同調せずにKYな発言をする人を優先するくらいの心がまえを持ちたい。
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その3の「『使える奴』を手なずけろ」は、何か事を成そうとする際に、どうやって役に立つ人を集めてチームを作るかということ。そのためには普段から周りの人をよく観察し、頭の中で仮想チームをシミュレーションしておくといいだろう。
また、日頃からランチや飲みに行くなど積極的にコミュニケーションをとって情報網を築いておくことが、有事の際に生きてくるのだ。
 
その4の「堂々と嫌われろ」は、意思決定の場面を指す。部下を持つと、みんなから好かれようとして顔色をうかがってしまうものだが、そうすると意思決定が遅れたり、問題を先送りにしがちだ。改革を推進しようとするリーダーがその責任を果たすには、ときには「あの人嫌い」と言われても、「それがどうした」と開き直るくらいの根性と信念が求められてくる。
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その5の「煩悩に溺れず、欲に溺れろ」は、仏教的にいうと「小欲を捨て、大欲に立つ」ということ。論理的に考えても答えが出ないとき、最後に物を言うのは自分の価値観だ。そこに企業理念を掛け合わせて、この先進む道を選ぶといい。ダークサイド・スキルは、自分の価値観や煩悩に基づいているものであり、それが強みにもなるし弱みにもなりうる。

その6の「踏み絵から逃げるな」は、トラブルが発生した際に、自分の信念が試される場面を指す。たとえばお客とモメてクレームがあったとき、すぐに謝ったほうが丸く収まりそうなものだが、自分の信念や会社の方針と違うとなった場合、ときには一歩も退かず自分を貫くことも必要だ。なぜなら普段の言動から外れたことをしてしまうと、部下の信頼が一瞬にして崩壊してしまうからである。部下たちはあなたの行動をつぶさに観察しているのだ。
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その7は、「部下に使われて、使いこなせ」というもの。部下は上司に「自分のことをちゃんと見てほしい」と思っている。そのためにも自分の時間の七割を部下に使うくらいの心がけでちょうどいいという。普段から時間を割いて部下の声を聞くようにしていれば、いざというときに自分の手足となって働いてくれるものなのだ。一見、部下のために時間を使っているようで、実は自分の目的を達成するために時間を使っているともいえるだろう。

「ダークサイド」というと、人の裏をかく政治力のようなイメージを持つかもしれないが、人間に対する深い理解を持ち、合理と情理をわかっていなければ使いこなすことはできない。このスキルを持ったミドルリーダーが会社のそこかしこで最強のチームを作ることが、「古くて大きな会社」に改革をもたらし、会社全体を強くするカギを握っているのだ。