
串カツあらた様の店長セミナーでした。
居酒屋チェーンは、他のクライアント先もそうですが、まだ40%〜60%で厳しい状況が続いています。
郊外店舗は戻りつつありますが、駅前・繁華街はまだまだです。
GoToイートで、少しでも復活してほしいですね。
さて、今日はマーケティングの講義をしましたので、競争の基本戦略とイケアの成功事例を少し紹介します。
競争の基本戦略 (マイケル・F・ポーター)
1.コストリーダーシップ戦略・・・・・・他社よりも一円でも安いコストで製品を作るという戦略で規模の経済性が働くと、企業は低コストで製品を生み出すことが可能となる。
いかに低コストを実現するかが「コストリーダーシップ戦略」である。(多大な資金力が必要)

2.差別化戦略・・・・・・・・・・・・・・・・自社の製品やサービスを差別化して他社にはない製品なりサービスなりを実現させることが「差別化戦略」である。他社にはない特異性を創出する。
3.集中戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・特定のセグメントに集中して、企業資源の投資を行う集中戦略である。集中戦略は特定の市場なり、製品なりに特化するというもの。成功した場合、狙った特定のセグメントの市場を根こそぎ奪えることにある。
イケアの成功事例(世界最大の家具チェーン)・・・市場機会の発見

第二次世界大戦後にスウェーデンの若者だったカンプランドは、多くの若い家族が
価格が高いために、スウェーデン製の家具を買えず苦労していることに気づいた。
高価格の原因は、製品の高い品質と競争がないことをいいことに高いマージンを
取っている家具小売業者にあった。
カンプランドは低価格で良質の家具を提供する方法を考え付いた。彼がコスト削減
のためにとった戦略は、次の5つの方法の組合せから成り立っていた。

1・大量購入・注文によって大幅なディスカウントを達成する。
2・家具を組み立て式にする。(以前よりも安い輸送費で製品を出荷できる)
3・顧客はショールームの家具を見て、希望の商品を選ぶ。そして倉庫からセルフサービスで個々の商4・品を見つけ、支払いを済ませて車で持ち帰る。(配送料がかからない)
5・顧客は自分で家具を組み立てる。そうすることでメーカーと店は、さらにコストを削減出来る。
6・代表的なスウェーデンの家具小売業が、少量の商品を高いマージンで販売しているのに対し、イケアの各店は低いマージンで大量に売りさばく。その結果、イケアは競合よりかなり安い価格で販売しながら、大きな利益を生み出している。
※マーケティングとは、機会を発見し開発し、利益を得るための技能である。