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新刊本の取材で鹿野社長(友人)にインタビューして、原稿を書き上げました。
「ステーキライスの店」の成功、その一部を紹介します。

ステーキ丼のUber Eatsで売上前年比200%
ステーキライスの店センタービーフ 横浜関内本店

ステーキライスの店センタービーフは、株式会社RingBell(鹿野和敏代表)が経営する洋風ステーキ丼専門店である。鹿野社長は株式会社物語コーポレーションの出身で、私が同社の店長セミナーにてサポートさせていただいたことから、ご縁が生まれた。

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海上自衛隊勤務を経て飲食業界に入ったという、ちょっとユニークな職歴を持つ鹿野社長。
物語コーポレーションでの仕事は本当に楽しかったそうだ。特に刺激を受けたのはアメリカ視察セミナーで、将来の夢が膨らんだとのこと。2019年2月に40歳で独立し、横浜関内にステーキライスの店センタービーフをオープンした。

横浜は洋食マーケットが大きいことから、洋風ステーキ丼業態を選んだ。初めての出店なので、8坪でカウンター10席だけのコンパクトな店にした。家賃は20万円。
900万円の改装費は全額借り入れた。内装費を減らすため、壁紙の張り替えなどは自分でやった。開店前は不安でいっぱいだった。奥様からは、一年間やってみて生活費を得られないようだったら廃業してほしいと言われたそうだ。

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オープンした月の月商は240万円。見事に黒字である。私はオープン2日目に伺ったのだが、奥様が1歳の子供をおんぶして、通行人に「よろしくお願いします」と言いながら一生懸命チラシを配っている姿に胸を打たれた。そう思ったのは私だけではないようだ。

横浜関内は家族経営の小売店が多く、夫婦で商売をやることの大変さがわかるせいだろうか、鹿野社長は何人もの人から「彼女はあなたの奥さんですか? あの人の姿を見て来きました」と言われたそうだ。やはり飲食店の原点はパパストアなのだ。
 
現在は、月刊「飲食店経営」の実力店長シリーズで取材させていただいた平山店長及びスタッフらと共に店を運営するまでになったが、経費を切り詰めるため、使用後のトマト缶に付着したソースとキャベツの芯を細かく切って雑炊として煮込んだ「ファイト飯」を賄い料理にして、みんなで食べて凌いだ時期もあるという。

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Uber Eats(宅配)の売上が55%(260万円)

看板メニューはビーフステーキライス。Sサイズ980円、M1290円、L1590円。この3品で70%を占める、圧倒的な看板商品だ。選べるトッピングのベスト3は、マッシュポテト、生たまご、ちょいカレー。ランチとディナーは5:5の割合で、客層は学生、ビジネスマン、高齢者と幅広く、女性1人のお客様も多い。「吉野家は1人で入るのは勇気がいるけど、センタービーフなら1人でも大丈夫」という若い女性の声も聞く。

店が小さいので売上向上を図ってテイクアウトも行ったが、オープンして4カ月後の6月から販路拡大のためUber Eatsでの宅配をスタートしたところ、いきなり1週間で30万円を売り上げた。Uber Eatsの担当者から「準備は大丈夫でしたか? 横浜関内ではマクドナルドに次いで2番目の売上ですよ」という連絡が入った。

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その後、Uber Eatsの売上は月を追うごとに上昇し、2020年1月には月100万円を超え、5月には何と260万円に! 50万円以上の売上でも上位クラスなので、この数字は驚異的だ。この時期に宅配の売上が急上昇したのは、もちろんコロナ禍が影響している。このためテイクアウト容器が不足し、鹿野社長が包材を買いに走ったこともあった。

現在は店内飲食25%、テイクアウト20%、宅配55%という比率だ。オープン当時240万円だった売上は480万円(200%)に増え、坪売上60万円の超繁盛店となった