今日のカフェチェーンの店長セミナーの質問で、自信過剰のできるスタッフの指導法の質問がありましたので、私の昨年発売した「これからの飲食店経営者・店長の教科書」の２章に掲載した原稿を紹介します。
できるスタッフの指導法
人が人を動かすというのは大変難しいことだ。店長は何人もの部下社員や何十人ものアルバイトスタッフを動かしていかなければならない。若い店長が、自分の母親ほどの年齢の人を指導するケースも少なくない。
指導のしかたを誤ると、仕事のできるスタッフは調子に乗って天狗になってしまう場合がある。私も20代の店長時代にアルバイトリーダーをほめすぎて少々自惚れさせ、他のスタッフとの間に不和を生じさせるに至った経験がある。
できるスタッフを指導するには、３つのポイントがある。
�．好�ルのハードルを上げる
これまでより難しい課題や責任ある仕事（発注業務やワークスケジュール作成、新人教育など）を任せて、更なる成長を図る。
��適切なアドバイスをする
適切なアドバイスとは、そのスタッフが気付かない視点からのアドバイスのこと。例えば、常連客の変化（髪型・服装・好きなメニュー・記念日・商談結果など）に気づかせ、どう対応するか（一言メッセージの伝え方など）をアドバイス。
�Ｌ簑蟾堝阿�あればすぐに指導
スタッフが辞める理由の１つは、「ベテランスタッフの態度の悪さ」だという。できるスタッフが上から目線で新人や中堅スタッフに指示をしている場合は、店長としてすぐに指導する必要がある。
できないスタッフの指導法
できないスタッフや新人スタッフに対してどのようにして指導していくか、これも店長セミナーでよく出る質問である。できないスタッフの場合、過去のミスがトラウマになっていることもある。小さな成功体験を積むことで、解決につながるケースが多い。
�‐�さな成功体験で自信を持たせる
大きな進歩や快挙を成し遂げなくても、ちょっとしたことでお客様にほめられたり、店長に認められたりするだけで、自信につながることが多い。店長は小さな成功にも目を留めて、ほめるようにしよう。
�⊂�しの進歩や前向きな発言をしたらすぐに褒める
出勤時の挨拶の声が大きくなった、少し笑顔が出るようになった、手が空いたときに掃除をしていた…等々、いつもより少しでも進歩が見られたら、すぐにほめて自信をつけさせよう。
�８亀い�ない時はすぐに面談する
あるチェーン店の店長は、出勤時に元気がないように見えるスタッフがいたら、すぐに面談をしている。そのままシフトインしてお客様の前に出ても、良いサービスができないと思うからだ。
スタッフが不安そうな顔やネガティブな発言をしたら、店長は速やかに面談しよう。
