月刊誌(飲食店経営)の社長取材とか、中国の経営者に日本の上場企業のトップのセミナーを受けていただくことが多いのですが、その経営者の共通点に「熱意・情熱・執念」があります。
ロングセラー「自己を伸ばす」(デール・カーネギー)の赤線を引いた箇所にも「熱意とは内的興奮」と書かれています。少し紹介します。
★正面から立ち向かう!
私たちの人生は、私たちの考え方次第で形づくられていくものだ。
成功というものには様々な要素があるが、その中で特に大事なもの、それは熱意だと思う。
★熱意とは内的興奮
熱意をもった人とは、神を内に持った人ということになる。つまり、それは内なる輝き。1人の人間の内部の奥深いところに秘められた熱心な、精神的な資質ーーーなのである。
個人にせよ、グループにせよ、熱意を盛り立てていくことによって、積極的な行動、成功、あるいは幸福という形で成果がもたらされる。
★熱意とは人間の奥底から湧き出るもの
成功する人と、失敗する人との間の実際の技量や能力、あるいは知力などの差異はそれほど大きくはない。しかし、2人の人がほとんど同列に並んでいる場合、熱意の高い人の方が有利な立場にあるといえる。そして、能力はそれほどなくても熱意の強い人が、能力は第1級でも熱意を欠いた人に勝つというケースはよくあることだ。
長続きする熱意を起こす1つの方法は、1つの目標を設定し、それに向かって努力して、達成した時には、もう一度別の目標を設定して、これに向かって努力を続けることである。
★よい聞き手になる
よい人間関係を築くための信条は、「よい聞き手であれ。人が、それぞれ自分のことを語るように仕向けよ」というものである。
たいてい人は、自分の言うことを人に聞いてもらいたいと考えているものだ。何か問題を抱えている人は、誰かに打ち明けることによって、その問題による重圧感が少しでも軽くなる、と心理学者やカウンセラーなどが言っている。
★今日だけをしっかり生きよう!
「今日という船室の中では、今日だけをしっかり生きよう」これは、有名な外科医ウイリアム・オスラーの言葉だ。彼は人生を客船に例え、次のように言う。
今日という船室の中では、今日だけをしっかり生きるのだという考え方で、(あなたの人生の)機械を制御することを学びなさい。それが航海の安全を保証する1番確かな道だ。
過ぎ去った昨日は、もう死んでいる。未来のことを、あれこれ悩む者についてまわるのは、時間の浪費や心の苦しみや神経の痛みばかりだ。
前も後ろも遮断機を閉めて、今日という船室の中では、今日という日をしっかり生きる習慣をつける準備をしようではないか。
オスラーは明日のために備えるべきではないと言っているのではない。明日に備える最良の道は、今日の仕事を今日やることであり、それに専念すべきだと言っているのだ。
★悩みを克服する3ステップ
ステップ1・・・最悪の場合はどんなことになるのかを考えてみる。
ステップ2・・・避けられないものなら、それを受け入れる準備をする。
ステップ3・・・次に、最悪の状況を少しでも良くするように冷静に対処する。
苦しみは人生の一部である。だから問題に対処する方法を学び、避けられないことは受け入れなさいと、カーネギーは忠告する。