img_e3f29d52d873922b5b948f3ab5a8ef6714565
岐阜県にある株式会社タニサケは、ゴキブリ駆除剤「ゴキブリキャップ」のメーカーです。
松岡浩会長の講演録「無上意の世界へ」を紹介します。

「成長は素直さに比例する」といいます。講演を聴く時、人の話を聞く時、頭のいい人ほど疑いを持って聞きますが、そういう人に成長はありません。すんなり聞き入れる素直さを持つ人が成長します。

何かを頼まれたら「はいっ!」と返事をして、その期待に応えることを習慣にしましょう。
「どうせ無理」は禁句です。「はいっ!」と返事をすればいいんです。そこから次の仕事があなたを迎えにやってきます。私は家内に何を言われても「はいっ!」と返事をします。毎日おだやかに過ごしたいからです(笑)。

71p4Xzv-05L._AC_UF10001000_QL80_
それから、常に「一流」を意識してください。まず一流の方は、人の話を聞く時に腕は組みません。
他にも気配り、掃除、ごみ拾いも欠かしません。薄紙1枚1枚を毎日積み重ねていくことで少しずつ一流に近づいていきます。

長く生きていると「あいつだけは許せない」と思う相手が1人はいるものです。こっちは怒りでイライラして眠れないのに、当の相手はぐっすり寝ていたりするんですよね。こんな悔しいことってないでしょ。だから許し難きことも許して肩の荷を下ろすことです。

「海より広いものは空であり、空より広いものは人の心である」という名言もあります。

最後は「無上意」、つまり「これ以上ない」という実践のお話です。

PAK160218480I9A9257
水は99度まで上がり、あと1度上がると水蒸気に変わり、蒸気機関車を動かすほどの力になります。皆さんの今の生き方は「99%」ではありませんか? あと1%上げて無上意の世界に入りませんか、というお誘いで、最後にこの話をご紹介します。

「……泣き叫ぶ赤ちゃんを乗せてバスは新宿駅に向かっていました。バスが次のバス停に着いたとき、後方から『待ってください、降ります』と若い女の人の声が聞こえてきました。子どもの泣き声がだんだん近づいてくることで、泣いている赤ちゃんを抱いている女性だなと分かりました。

女性がお金を払おうとしますと、運転手さんは『目的地はここですか』と聞きました。
その女性は『新宿駅まで行きたいのですが、子どもが泣くのでここで降ります』と言いました。

img_eaaf94be8ea549f398d3cae463476552185969
すると運転手さんは『ここから新宿駅まで歩いていくのは大変です。目的地まで乗っていってください』と言いました。

そしてマイクのスイッチを入れ、『皆さん、この若いお母さんは、赤ちゃんが泣いて皆さんにご迷惑がかかるのでここで降りると言っています。子どもは小さいときは泣きます。赤ちゃんは泣くのが仕事です。どうぞ皆さん、少しの時間、赤ちゃんとお母さんを一緒に乗せていってくださいませんか』と言いました。

ほんの数秒後に1人の乗客の拍手につられてバスの乗客全員の拍手が返事となったのです。
若いお母さんは何度も何度も頭を下げていました」
とある新聞の投稿です。これが「無上意の世界」です。自分の中の無上意を探し求めて歩いていこうではありませんか。
(日本講演新聞12月16日号より)