「歯を磨いてくださいね」。
歯医者に行くと、必ず言われることだと思います。私も毎日のように言っています。
しかし、考えてみると、これほど患者さん(またはお客さん)にたいしてケアを要求する医療科目は、歯科くらいではないでしょうか。

ところで、国立保健科学院の花田先生は、歯のような硬い組織(硬組織といいます)は、皮膚のような軟組織のように動かない。免疫物質が分泌されない。軟組織のように上皮(表面)がはがれない。という特徴から、人為的なケアをしないかぎりバクテリアの塊ができてしまうとおっしゃっています。
もともと人間の体は、外界に触れるところと、そうでないところは、発生のときから作られ方が異なっているようです。もっと簡単に言うと、日常的に空気に触れるところかそうでないかによって構造が異なっているわけです。
空気に触れるところは、常に外からの感染の危険に晒されていますので、防御機構がしっかりしています。

動けば、バイキンはくっつきにくい。免疫物質がでれば、くっついたバイキンもやっつけられる。表面がはがれれば、生き残ったバイキンも自然に体外へ排出される。
これらのことが、歯には期待できないのです。

口磨きでなく、歯磨きという言葉もここからきているのではないでしょうか?