2005年04月

2005年04月30日

目標設定

皆さん、ご自分の歯が何本あるか、ご存知でしょうか?

通常、乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずがはいると32本)あります。
左右対称の歯はほぼ同じ形をしていますが、そのほかは全て形がことなります。

つまり、一本でも歯を失うと、その歯と同じ形の歯は、もうありません。
そして、その歯が担っていた役割は、他の歯で代用されます。比較的代用が容易な歯とそうでない歯がありますが、どんなに修復しても元通りというわけにはいきません。
さらに、その歯を失った原因がそのままであれば、やがて代用している歯も失われる傾向にあります。

8020運動(80歳になったときに20本歯がある状態)が始まって随分とたちます。
若い方には、80歳になったときのことは想像しにくいでしょうから、ご自分の5年後、10年後にどれくらい歯をしっかりした状態にしたいか、目標を持っていただけると、お手入れにも熱が入るのではないでしょうか?

そして、その目標設定のお手伝いを、私たちはしたいと考えております。



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2005年04月29日

お薦め本

5fe0f800.JPG一般の方向けの歯科の本は、たくさん出ていますが、お口の健康を真剣に考えている方に
は、この花田先生の本をお薦めしています。
きっと「そうだったのか!」「知らなかった!」ということが、たくさんあると思います。

病気との闘いは、相手を知ってこそ勝てます。
是非、ご自分の身を守る知識を持っていただきたいと思います。

恥ずかしながら、私も、この本を読んで「そうだったのか!」がありました。


2005年04月28日

子どものハブラシ

1歳半健診、3歳児健診でいつも感じるのですが、せっかく仕上げ磨きをしているのに、効果が上がっていない方が意外に多いようです。
もともと、そういった健診においでになる保護者の方は、おおむね熱心な方が多いので、仕上げ磨き実施率も、ほぼ100%に近いものがあります。

いつも私がお話するポイントは以下の2点です。
まず、子どもさん本人用のハブラシと、仕上げ磨き用のハブラシを別にすること。そして、磨く順番を決めることです。

仕上げ磨きが必要な年齢のお子さんは、おおむね毛束を噛んでしまい、そういったハブラシでは、歯垢は落とせません。
まず、本人用は、習慣付けが主目的なので、比較的安全なブラシを使うほうが望ましいです。
握りやすいようグリップが太く、のどを突いたりしないよう短めで、ヘッドの大きいものを私はお勧めしております。
反対に仕上げ磨き用は、細かく動かせるよう、グリップは細め、すみずみまで届かせられるよう長め、ヘッドは小さめです。

つぎに、歯の生え具合で、むし歯になりやすい場所はほぼ決まっています。
まじめな方ほど端から順番に磨いていらっしゃるようですが、子どもが飽きないよう、短時間に効率よく磨くためには、その悪くなりやすいところから順番にみがく方が良いのではないかと考えております。

何より大切なことは、磨く習慣をつけること(本人磨きも仕上げ磨きも)です。
親御さんの姿勢が、お子さんのお口の健康を左右すると言っても過言ではないでしょう。

ちなみに、うちにお見えになる方達の仕上げ磨き実施率も高いと私は思っているのですが。


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2005年04月27日

ハブラシの話  その2

592136e4.JPGどのハブラシを選べば良いか、当診療室での選び方をお話します。

まず硬さですが、うちでは、ハグキを傷めないよう、やわらかめをお薦めしております。患者さんに、使用中のハブラシを持ってきていただくと、硬めを使ってらっしゃる方が本当に多いです。もちろん、硬めでも大丈夫な方もいらっしゃいますが、こちらから見て歯みがきの状況を改善する必要がある方ほど硬めを使っている傾向があるように感じています。

つぎに大きさですが、ハブラシの毛束がご自分の親指の太さと同じくらいか、あるいは小さいくらいが目安です。(写真参照)
また、幅はなるべく狭いほうが隅々まで届かせやすいと思います。
使いやすいかどうかは、フィーリングや好みもありますので、「これっ!」という決定版はありませんが(だからこそいろいろあるのでしょうが)、まずはそんな目で見て選んでいただければと思います。
実際使ってみていただいて、歯垢が落とせているか、ハグキを傷めてしまっていないか経過をみていきながら選んでいきます。

そして、ご自分に合ったハブラシをみつけたら、ぜひまとめ買いしてください。
どんなに合ったハブラシでも、ひらいてしまっては、その性能を発揮できません。

歯周病の患者さんで、どんどん良くなってきた方が、あるときガタッと悪くなるという経験を何度かしております。よくよく話を聞いてみると、ハブラシを変えてしまっていることが原因。使用中のものがそろそろ交換時期だと気づいていても、ついつい買いそびれてしまい、近所で適当に買ってきたものを使用してしまったということがあります。
お勧めブラシに戻してもらったところ、ハグキの状態も戻ってホッとしました。


2005年04月26日

ハブラシの話

eb4bc15e.JPG東急ハンズやロフトに行くと、歯医者の私でさえ迷ってしまうほど色々なハブラシが売られています。しかも、箱に入ったままですから、実際のところ、硬さや、毛束の具合などはまったくわかりません。
一般の方は、どういった基準で購入なさるのか、時々見ていることがありますが、みなさん以前使った経験があるものや、パッケージのデザインで選んでいるようです。

ところで、当診療室では患者さんのお口の写真を撮り、それをお見せしております。そういったときに、磨き残しのお話をすると、皆さん「磨き方が下手なんですね」「やり方が悪いんでしょうか?」とおっしゃいます。
また、「正しい磨き方を教えてほしい」と言われることも度々です。

当診療室では、まず磨き方よりも、御自分のお口に合ったハブラシを使っていただくことから始めております。意外にハブラシに対しては気にしない方が多く、残念に思います。
道具を使う行為は、その道具の良し悪しに相当結果が左右されます。

当診療室では、院長以下スタッフ全員で、いろいろなハブラシを試して見て、お薦めできると思われるものだけを展示しております。
また、見て、触って選んでいただけるようにしております。

治療費に比べれば、ハブラシ代など安いものではないでしょうか?
しかも、それが健康を左右するのです。

是非、ご自分がお使いのハブラシに、こだわっていただきたいと思います。



2005年04月25日

なぜ「歯」を磨く?

「歯を磨いてくださいね」。
歯医者に行くと、必ず言われることだと思います。私も毎日のように言っています。
しかし、考えてみると、これほど患者さん(またはお客さん)にたいしてケアを要求する医療科目は、歯科くらいではないでしょうか。

ところで、国立保健科学院の花田先生は、歯のような硬い組織(硬組織といいます)は、皮膚のような軟組織のように動かない。免疫物質が分泌されない。軟組織のように上皮(表面)がはがれない。という特徴から、人為的なケアをしないかぎりバクテリアの塊ができてしまうとおっしゃっています。
もともと人間の体は、外界に触れるところと、そうでないところは、発生のときから作られ方が異なっているようです。もっと簡単に言うと、日常的に空気に触れるところかそうでないかによって構造が異なっているわけです。
空気に触れるところは、常に外からの感染の危険に晒されていますので、防御機構がしっかりしています。

動けば、バイキンはくっつきにくい。免疫物質がでれば、くっついたバイキンもやっつけられる。表面がはがれれば、生き残ったバイキンも自然に体外へ排出される。
これらのことが、歯には期待できないのです。

口磨きでなく、歯磨きという言葉もここからきているのではないでしょうか?


2005年04月24日

歯周病は治る?

当診療室では、歯周病の治療にも力をいれています。
ところで、歯周病の治療というのは、むし歯治療とは、様相がかなり異なってきます。

むし歯治療もそうですが、歯周病治療は、最初の診査が非常に重要です。うちでは、約1時間ほどかけて、お口の診査を行い、その結果を患者さんに説明しております。
その際、「歯周病って治るんですか?」と訊かれることが本当に多いです。

この「治る」という言葉には、二通りの「治る」があります。
ひとつは「再生」、もうひとつは「修復」といわれるものです。

例えば、誤って指を切断してしまったとします。切り口からにょきにょき指が生えてきて元通りになる、これが再生です。一方、切り口を、まわりから皮膚が覆って痛まなくなる状態、これを修復といいます。どちらも「治った」と言いますね。

通常、歯周病の治ったは、この修復を指します。再生がもっとも望ましいのですが、なかなかそうはいきません。(再生治療を目指すやり方もありますが、まだまだ難しいものがあります)

いわゆる、元通りという意味の再生が期待しにくい以上、初期の段階での治療が本当に大切です。

ちなみにむし歯は、修復も再生も期待できません。(ですから、人工物で補うわけです)


2005年04月23日

診療室移転計画 その3

8991bf17.JPG新診療室建築の途中経過です。
昨日のお昼休みに見に行ってきました。
毎日、お昼は10分ほどしか休めないので、ダッシュです。

建物の基礎ってこんな風になってるんですね。
ちょっと驚きです。

鉄筋にコンクリを流し込んで、後は上にどんどん作っていくのかと思っていました。
なんだか、我々の治療でいうと、根の治療のようです。

治療の経過を建築に例えることが多かったのですが、まったく認識不足でした。
これを機会に、上手な例えを考えます。

2005年04月22日

パワーアップ

106cb16f.JPG院内感染対策。
どこの医療機関でも、頭を悩ませる問題です。

別に当診療室でなにか問題がおきたことがある訳ではありませんが、一度でも問題が起これば、それは医療機関として致命的なものです。
しかし、コスト、手間、道具の疲弊、故障の増加など、様々な問題があります。

当診療室では、今までタービン(キーンと歯を削る道具)を、ガスで滅菌していました。
これだと、器械は、ほとんど痛みません。しかし、一回一回に時間が非常にかかってしまっていました。
そこで、昨日より新しくステリマスターという器械を導入。これだと滅菌に要する時間がいままでの五分の一ですみます。
さらに、この期に、いままでちょっと気になっていたシステムも入れ替え、院内感染対策をさらにパワーアップしました。

当診療室は、患者さんに安心していただける医療を提供できるよう、常に進化しております。


2005年04月21日

価値観

子どものむし歯予防の重要性は、誰もが認めるところだと思います。
しかし、熱心に取り組む方がいらっしゃる一方で、ほとんど関心をはらわない方もいらっしゃいます。

「わかってはいるんですけど、なかなか・・・・」といった保護者の答えを聞くたびに、どうやったら歯の健康に価値観を持っていただけるか、頭をしぼります。

毎年、小学校で歯科検診を行なっていますが、順番をまっている子どもさんの間で、必ずむし歯自慢が始まります。「俺、絶対むし歯あるよ」「穴あいてる歯があるんだよね」「ちょっと前まで痛かったけど、今は平気」などといった会話が耳に入ります。
しかし、そういった自慢をしている子どもも、目の前でむし歯ゼロの子がいると「スゲー」と言いながら、うらやましそうに見ています。

「できれば、むし歯はないほうが良い」くらいではなく、「むし歯があると恥ずかしい」くらいの気持ちを持っていただけるようになると、むし歯自慢もなくなりますし、本当にむし歯は減っていくのではないかと思っています。

そういった価値観の構築も、我々歯科医の仕事のひとつではないでしょうか?