2005年07月

2005年07月22日

社長から小使いまで

昨日の休診日も、なにかと雑用が多く、あっというまに一日が終わってしまいました。

個人開業では、院長とは言っても、その仕事は文字通り「社長から小使いまで」様々です。
しかし、ここでグチをこぼしたいわけではありません。

以前所属していた勉強会で、そのリーダーだった先生に言われたことがあります。
「臨床能力というと、患者さんに対し、いかに正確な診断を下し、いかに的確な処置をおこない、いかに予後(結果)の良い状態を作り出すかが問われる問題だと思っているでしょう。しかし、本当の臨床能力とは、それだけでなく、いかに患者さんが通院したいと思ってくれる状況を作り出すかということに加え、健全な労務環境、税務環境、を整えるといった全ての能力が問われるのです。」

開業して12年になりますが、年々この言葉が重みを増してきます。
開業医とは、こういった総合力が問われる職業で、そのことがますます仕事にやりがいを持たせてくれます。

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2005年07月21日

これって、なに? その5

886ca503.JPG以前も登場した、血圧モニターです。
うちでは、観血処置(抜歯やハグキの手術など)の時に、必ず使用しています。
体調や、精神状態で、処置中に気分や具合が悪くなるのを未然に防ぐために使用しています。

皆さん、血圧や、心拍数はすぐ解るのですが、「右側の数字って、なに?」と、よく訊かれます。

このモニターの右上は、酸素飽和濃度、右下はRPPとよばれる数値を表しています。
酸素飽和濃度は、血液中にきちんと酸素が取り込まれているのかを監視します。
RPPとは、心拍数に収縮期血圧を掛けた数値で、心筋の運動量を表すものです。
特に、RPPは、緊張状態で数値が大きく変動し、これが140(表示上)を超えると、歯科治療は、中止すべきとされています。

もしかすると、これが一番多く訊かれている事かも知れません。


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2005年07月20日

第10回 定例会

8d1e6d33.JPG昨日は、現場定例会でした。

今回の打ち合わせは、あまり時間もなかったので、要点のみを大急ぎで行いました。
なにしろ連休明けとあって、午前中は急患ラッシュ。お昼休みは、ほとんどありません。

打ち合わせは、主に2階の床材の再検討と、壁の色調の確認でした。

以前に、どちらも決めてはいたのですが、設計士さんが実際の現場でサンプルを置いてみると、イメージと違うようで、再度検討することになりました。

ここ2〜3回の定例会でつくづく感じますが、やはりプロは凄い。

私が、「こうなってたら、もっといいのにな」と、思ったことが、ことごとくなされているのです。
素人が図面からは、なかなか解らないところに、ちゃんと「良い仕事」が隠れています。

自分の仕事も、こうあらねば、と感じます。

あとは、スケジュール通りに竣工してくれることを願うばかりです


2005年07月19日

これって、なに? その4

339a18a5.JPG写真は、プロフィージェットという器械です。

歯の表面にこびりついた、タバコのヤニや、お茶の茶渋など、いわゆるステインと呼ばれる歯の表面の汚れを取るものです。

細かい重曹の粉末と水を吹きかけることにより、歯の表面を綺麗にします。
粉が飛び散るので、唇がちょっと痛かったり、顔が粉っぽくなる、後で喉が乾くといった欠点はありますが、歯の表面はツルツルになり、その爽快感が私は大好きなので、スタッフにクリーニングをお願いするときは、これを使用することが多いです。

これで綺麗にした上に、さらに汚れがつきにくいよう、表面の研磨とフッソコーティングをうちでは実施しております。

汚れの付き具合によって時間は異なりますが、約40分ほどかけるこのクリーニング。
毎月、決まったリピーターの方がいらっしゃる、うちの定番メニューです。


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2005年07月18日

恐るべし、伊藤園

今日、関東地方は、梅雨明け宣言がでたようですね。
新築現場を抱える身としては、あまり雨が降ってほしくないので、ほっとしました。

しかし、一昨日から、東京は、とても暑い日が続いてます。

ところで、医院移転の写真をご覧になっている方は、すでにお気づきと思いますが、いつも現場に伊藤園の自販機が写っています。

いつ書こうかと、ずっと思っていたのですが、いつのまにか現場に設置されていました。
一応、私が地主なんですが、私が知らない間に現場に断って設置したようです。

職人さんたちの需要を見込んでのことでしょうが、このような小さな現場でも、目ざとく見つけ、設置するとは、「恐るべし!」です。

私としては、職人さん達の職場環境が少しでも良くなれば、それで良いのですが・・・。

写真は、一昨日撮ったもので、ついに窓ガラスが入りました。
これから、本格的に内装工事にはいるのでしょう。

はじっこに、写っています・・・・・。
ガラス

自分は、どうなの?

患者さんには、定期健診や、お口のクリーニングの大切さを説明していますが、ひるがえって自分はどうなのか?

むし歯も、歯周病もないのか、ちゃんとチェック&お手入れはなされているのか?

意外に、歯科医師でここら辺をしっかりやっている人って少ないのでは?と、思います。
かく言う私も、そうでした。

毎日、必ず長時間歯をみがいていますし、幸いにしてむし歯菌もほとんどいない、間食は、全くと言ってよいほどしないので、たかをくくっていました。

しかし、他人に勧めておいて、自分はしないでは、示しがつきません。
それに、もし私が歯を失ったら、失うものは歯だけでなく「信用」まで失ってしまいます。

そういったわけで、最近は頻繁にうちのスタッフにお手入れをお願いしています。

クリーニング後の爽快感を味わうと、その後の患者さんへのお話にも熱がはいります。

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2005年07月17日

これって、なに? その3

ebe98c15.JPG写真は、エルビウムヤグレーザーの機械です。
これで、三つ目の器材紹介ですが、いずれもレーザー機器です。

歯医者のイメージは、やはり「キーン」と削って詰めるというところがあるのか、こういった器材に患者さんの質問が集中します。

この機械は、様々に症状に対応できるようですが、私は主に歯茎の治療に使用しています。

以前、なかなか膿が止まらない歯周病の患者さんに使用したところ、ビックリするほど効果があり(その患者さんも実感なさっていましたが)、それ以来、似た症状の方に使うことが多いです。
ただし、万能機ではありませんので、残念ながら全ての方に効果が上がるわけではありません。

ただ、治療方法は、様々なオプションがあったほうが対処の幅が広がりますので、導入して良かったとは思っています。

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2005年07月16日

歯医者泣かせの歯

永久歯の場合、前から順番に、1,2,3番といった数字で、その歯を呼びますが、乳歯はA、B、C、D、Eと呼びます。

そして、この「D」という歯には、我々歯科医師は、なかなか泣かされることが、多いのです。
理由として、
歯の大きさの中に占める神経の部分の比率が、他の歯に比べて大きい。
その形態のせいで、ラバーダムクランプ(という、器具)がかかりにくい。
Eとの間が、みがきにくいので、もともと虫歯になりやすいうえ、初期の場合見つけにくいことがある。
などといったことが挙げられるでしょう。
特に、神経(歯髄)が大きいので、ちょっとでもむし歯が進行すると、歯髄炎をおこしてしまいますし、詰めるだけで済んだ場合でも、後日腫れた、痛くなったということが出やすいので、かなり気を遣います。

一旦悪くすると、生え変わりまで、なにかと症状が出てくる歯なのです。


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2005年07月15日

これって、なに?  その2

4e092a35.JPG以前にも登場しましたが、ダイアグノーデントという器械です。

むし歯診断機とでも言いましょうか、むし歯の程度を数値で表してくれます。

以前は、ちょっとでもむし歯が始まってしまうと、すぐに削った方が良いと思われている傾向がありましたが、カリオロジーという考えが入ってからは、初期むし歯は、むしろ経過観察の方が、問題を起こしにくいと思われています。

ただし、経過観察するには、状況を客観的に比較できる記録が必要です。
その際に、このダイアグノーデントは、有効ではと考え、使用しています。

また、ちょっと色がついているだけなのに、数値が大きいので、削ってみると、中で大きくむし歯が広がっていることもあり、見た目やレントゲンだけでなく、診断のオプションが増えることにより、より正確な治療に役立ちます。

こちらも毎日、重宝しています。


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2005年07月14日

これって、なに?

3727643d.JPGうちの診療室で、よく、患者さんに「これって何ですか?」と訊かれるものを紹介したいと思います(単なる自慢、か?)

写真は、アルゴンレーザーです。
これを導入するまでは、レーザー機器というものに、偏見を持っていましたが、なかなかスグレモノで、今はとても気に入ってます。

もともとは、歯のホワイトニング(歯の色を白くする)などに使用するのですが、うちでは、ほぼ100%、レジン充填(白い、樹脂の詰め物)に使用しています。
アルゴンレーザーの青い光が、レジンをカチカチに固めてくれます。

短時間に、熱も出ず、深いところまでしっかり固めてくれるので、小児患者さんの多い当院では、非常に重宝しています。
特に、うちでは、これのために200Vの電源まで工事しましたので、パワーも安定しており、故障もなく、導入以来7年間、これを使わない日はありません。

ただ、青い光をじっと見ると、目に悪いので、これが出てきたらあまり見つめないでくださいね。



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