ふじもと歯科診療室BLOG

東京都稲城市の歯科医師の日記 

2007年06月

まだまだ、改善

先日、あるランキングサイトで、
“歯科医院に行くと苦手だと思ってしまうことランキング”
という、記事を見つけました。
それによると、

1位・2位・3位は男女同じで、

第1位 診療室から聞こえてくる機械音
第2位 何度も通わされること
第3位 待ち時間

第4位 男性は 室内のにおい
    女性は 大きく口を開けなければいけないこと

だそうです。


なるほど〜、と思い診療中に待合室で座ってみていると、けっこう音って聴こえます。

それに、他人が処置されているときの音って、恐さを増幅させるところがありますね。

これから対策します。

第2位〜4位も、鋭意、対策中ですが、これまた難しい・・・。

「超」二極化

昨日は、保育園の歯科健診でした。

小学校に引き続き、しばらく続いた健診日も、ようやく最終日です(と、いいながら、欠席児童を後日診にいきますが・・・)。

初めて知ったのですが、幼稚園や小学校などと違って、保育園は、児童の入れ替わりが激しいんですね。
園医を始めて3年目になりますが、私の健診が初めてという子どもも多く、改めて保育園の特殊性を感じました。

ところで今年、特に印象に残ったのが、「超」が付くほどの二極化。

ムシバのある児童は、たくさん。
ない子は、まったく。

終了してから、園長先生に歯科講話を頼まれたので、早いうちに実施したいのですが、ムシバの多い子、少ない子、どちらに焦点を当てるべきか・・・。

抜け始めてわかる・・・・

c3d684e5.jpg40代も半ばをすぎると、様々な体の変化がありますが、私の場合、ここ最近とみに変化が著しい髪の問題。

遺伝の影響が大きいとは言われているので、覚悟はしていましたが、いざ顕著にでてくると、いろいろとあがきたくなるものです(^^;。

ずいぶん前に、「抜け始めてわかる〜」と、いうCMがありましたが、ホントそうですね。
歯と違って、明確な予防法がないのも困ったところ。

今のところ、床屋さんでは、ヘッドマッサージをお願いし、自宅では育毛効果が高いと言われるシャンプー&その他グッズで対策していますが、これも専門家からみたら、ムダなあがきかもしれません。

歯周病でグラグラになった歯を、薬用ハミガキなどで一生懸命みがいた挙句、来院なさる方がいらっしゃいますが、それと同じことでしょうか?

いずれにしても、なくなり始めてから対策を取るようでは、歯と一緒で遅いのかもしれませんが・・・。

やっぱり自費は違いますね

ちょっと前の話ですが、10年ほど前にうちで働いていたスタッフが先日、定期健診にきました。

うちに勤めていた頃、前歯の治療をしたのですが、当時学生だったので、保険でなおしたのですが、そこが変色してきています。
そのことを指摘すると、「そうなんですよ、気になってはいたんですよね。この際、自費でキレイにしたいんですが・・・」ということで、全部やり変えました。

新しい歯が出来てきて、鏡を見せたところ「わぁ〜、キレイですね!やっぱり自費は違いますね〜」と、満足そう。
そう言ってもらえると、私もホントうれしいのですが、確かに、保険のモノよりも格段にキレイになります。

そして、私としては、やはり自費診療の方がキレイに、しかもピッタリ入るので、なるべくならば自費診療をおすすめしたい。
価格を除けば、自費診療が保険診療に劣るところはないわけですから。
しかし、やはり値段がネックになって踏み切れない方も多くいらっしゃいます。

でも、日割りで計算してみると、決して高いものではないことが、おわかりいただけると思うのですが・・・。

大事なことと、印象に残ること

5c70ef4b.jpgちょっと、今回は専門用語連発ですが・・・・。

クラウンのマージンとか(被せものがピッタリかどうか)、根充の芸術性とか(根の治療がキレイにできたかどうか)、臼歯部レ充の咬合面形態とか(詰め物が、自然に見えるかどうか)、滅菌とか、たとえ患者さんには分からなくとも、私なりの譲れないこだわりはこだわりとして人知れず(できれば知ってもらうよう努力しつつ)頑張りたいと思っています。

ただ、凝れば凝るほど採算は合わなくなってきますし、どこまで自分のコダワリを維持しようかという思いは、結局のところ自分の良心に恥じないというレベルに落ち着きそうです。

ただ、私の場合、安易な方向に流れやすいので、自分に対する戒めに「どこかで、誰かが見ている」と思うようにしています。
しかし先日、写真の標語(と、言っていいんでしょうか?)を見つけて、これもありかな?と思うようになりました。

対して、こういったコダワリも大事でしょうが、それと同時に受付の対応とか、トイレがきれいとか、待合室の居心地が良いとか、診療室が歯医者臭くないとか、そういう方面の努力もバカにしたもんじゃないといえるでしょう。
それにそういったところの方が、誰にでもわかりやすく、印象にも残ります。

いわゆる、大事なことと、印象に残ることは別なのです。

そして、おそらくこの両者が一体となったときに、いわゆる「オーラ」がでるのでは?

最近、そんなことを考えています。

答えられない質問  その1

恐らく、毎日のように訊かれているにもかかわらず、明確に答えられない質問があります。

「そのムシバってヒドイんですか?」

ムシバがあることを伝えたり、ムシバ治療を始めようとするときに、ほとんどの方に訊かれます。

「ヒドイ」がどの程度のこと言っているのか・・・・?

明らかに初期ムシバではないと診断される(といっても、難しいのは、皆さんご存知のとおり)段階で「ヒドイ」という感覚を持つ歯科医師もいれば、穴があいている状態でそう思うか、もしくはいわゆる神経ギリギリのところの状態をそう思うか、その主観により、表現も変ります。

「前の先生のところでは、ひどいムシバがあると言われたのですが・・・」と言われることもしばしばですが、私の感覚からは「そうでもないと思うんですけど・・・」と、いうこともあります(当然、その逆もあります)。

こういった曖昧な表現が、実は非常に多いんですよね。

もしかしたら、すこしでも安心したいがため、「そんなことありませんよ」という言葉を期待してあえて使われているのかもしれませんが・・・・。

初期ムシバへの対応 その4

さて、ながながと続いた「初期ムシバ」シリーズも最終回。

結局のところ、初期ムシバを「初期ムシバ」と診断するか、「ムシバ(即治療が必要)」と診断するかは、その歯科医師の考えでほとんど決定されると言っても過言ではないと考えています。

ちょっと前に、ネットで見つけたこんな記事があります(ちょっと長いですが)

『東京医科歯科大教授で歯科総合診療部長の俣木志朗さんは「初期虫歯は見た目では判別が難しく、虫歯の定義にもあいまいな点がある」と言う。

 虫歯は、表面のエナメル質の軟化から始まる。白濁や茶、黒などの着色があっても、単に汚れの場合もある。唾液(だえき)や歯垢(しこう)があると見えにくく、奥歯の溝に沿って細く深く進んだ虫歯は見逃しやすい。学校検診など照明が不十分だと、なおさら診断の水準は下がる。

 そこで、鋭利な探針(たんしん)を用いて歯の硬さを確かめる「触診」が行われる。しかし、感触からの判断は、歯科医の経験に左右されるため、個人差が出ると言われる。また、探針は強く押すと、歯を傷つける危険が指摘される。このため日本学校歯科医会は2003年から、学校検診では視診を主とするよう指導、一般に使われていない。

 適切な歯磨きなどで経過を見る要観察歯(CO(シーオー))と、場合によっては治療が必要な初期虫歯(C1)の鑑別に「明確な線引きがない」(俣木さん)という問題もある。

 こうした中で、「レーザー診断」を導入する歯科医もいる。健康な歯質と虫歯菌により軟化した歯質のレーザー光線への反応の違いを数値化し診断の参考にする機器だ。利用する愛知学院大教授の千田彰さんは「歯垢や着色などの諸条件に左右されるので、これで診断するのではなく、一つの目安」と説明する。

 視診、触診、レーザー検査に加えて、エックス線写真も使われる虫歯診断。ほかにも重要な要素がある。虫歯菌や歯を修復してくれる唾液の性質や量、歯磨きや食事の習慣など、口内の状態には個人差が大きい。俣木さんは「総合的に危険度を見極めなければなりません」と語る。

 質問の長坂さんの場合、集団検診では着色など虫歯の疑いのある5本が「虫歯」とされ、実家近くの歯科では、治療が必要な1本だけが指摘された可能性が高そうだ。東京医科歯科大教授で虫歯学が専門の田上順次さんは「集団検診は歯に注意を促すための参考です。診療所を受診する際は、削る必要があるのか、適切な予防管理で修復可能なのか、よく聞いてみて下さい」とアドバイスしている。

 初期虫歯と再石灰化(さいせっかいか) 口内の細菌が、食べカスを取り入れて出す酸で、歯の表層が軟化し始める状態が虫歯の始まり。この段階なら、唾液の働きでカルシウムとリンが付着して歯を修復する「再石灰化」で、歯が元に戻る可能性がある。

(2006年1月24日 読売新聞)』
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060124ik02.htm?from=os2

結局のところ、急速に進行しないのであれば、削らないのが一番。しかし、その状態はお口の中の環境で決まります。

初期ムシバと診断されたところで安心しないで、念入りなハミガキといった日常のお手入れと、歯科医院での予防処置を受けなければ、やがては処置が必要になるということです。

初期ムシバへの対応 その3

通常、ムシバの治療というと、早期発見・早期治療をオススメするのに、どうして初期ムシバと診断されると、すぐに処置をせず、なるべく経過観察でみていこうとするのでしょう?

その理由は、削って修復したところは、いずれまたダメになってやり直しが必要になる可能性が高いからです。

もし、削って詰めたところが、本来の歯よりも丈夫になるのであれば、歯科医師は皆、躊躇せずムシバを削ると思います。
しかし、過去のさまざまなデータを見ると、一番丈夫なのは、自分の歯のようで。

ですから、削らずにすめば、おそらくその方が、将来歯を失う可能性が低くなるというわけです。

そこで、ハッキリと削る必要があると認められた歯以外は、なるべく削らず、ムシバの進行抑制をはかりながら、経過を見ていくということになるわけです。

ただ、初期ムシバとして処置をしなかった場合、その後の定期健診と予防処置が前提条件となります。

つまり、初期ムシバと診断され、経過観察という道を選ぶ場合、必然的に定期健診と積極的な予防処置が前提になるわけです。


初期ムシバで経過観察していく場合、原則として一ヶ月おき、さらに来院のたびにフッ素ジェルで磨くことにより、少しでも削らずにすむよう状態を維持するというのが、うちのスタイルです。


初期ムシバへの対応  その2

4908d38c.jpgところで、いったいいつ治療を必要とするかも、初期ムシバの対応について、意見の分かれるところでしょう。

人、それぞれですが、まずハミガキがきちんとできているかどうか、保護者の方が、お口の健康に関心を持ってくれているか否か?

さらに、キチンと通院した既往があったり、予防処置などに通院してもらっている人であれば、そうそうすぐに進行するとは考えにくいので、経過観察になることが多いですし、その間隔も比較的あけても大丈夫と思われます。

しかし、ハミガキができていない、治療歯もしくはムシバが多いといった場合には、例え初期ムシバでも即治療となることもあるわけです。
グズグズと様子をみているうちに進行してしまう可能性が高いですし、そもそも定期健診にキチンと来てくれるかどうかもわからず、大穴になってから来院されるくらいならば、早めの処置の方が結果が良いと期待されるからです。

つまり、単純にムシバの程度でだけで治療開始時期がきまるわけでなく、それまでの経緯や、お口の健康に対する関心度なども考慮にいれるわけです。

ですから、先述した、ダイアグノーデントの数値も、あくまでも目安であって、絶対とは考えておりません。

ただ、定期的な観察と言っても、客観的な評価が必要ですから、ムシバの程度を数値で表してくれるダイアグノーデントは重宝しています。

初期ムシバへの対応 その1

最近はずいぶんと一般的になってきた「初期ムシバ」という言葉ですが、なかなかその対応については難しいところがあります。

まず、どこまでが初期ムシバなのかという問題があります。
そして、どの段階になったら削る必要があるのでしょうか?

私自身、毎日のように初期ムシバという言葉を使っていますが、果たしてその定義は?と思い、グーグルなどで検索してみましたが、どうもスッキリした文章に出会えません。
文献を調べても、確かにエナメル質がどうたらこうたらといった定義はあるようですが、実際の現場では抜歯して検査して見ない限り、そんな細かいところまでは判定できません。

また、私の持っている(多少古いですが)歯学辞典によると、
「組織の破壊は穿掘性に深部に進行するので早期発見は難しい。診断には、視診・触診・透過光線による診査、X線診査などが併用される・・・・(略)」
と、その難しさが強調されています。

ちなみにうちでは、表面が荒れておらず、ダイアグノーデントという器械による測定値が30以下を初期ムシバとしています(これについては、異論もあるでしょうし、後述します)。

ところが、この基準で観ても、見かけは真っ黒という歯も多くあります。

保護者の方に、「初期ムシバですから、定期的に健診して診ていきましょう」と、お話しても怪訝そうにされることもあります。

また、学校検診では、やはり真っ黒であれば、通常初期ムシバではなくムシバとして治療勧告書が出されます。


livedoor プロフィール

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Profile
藤本 卓
東京都稲城市の歯医者、藤本 卓(たく)です。
出身地を訊かれると、とっても困る小学校5つ、中学校4つを渡り歩いた自称「転校王」。
「ここにきて良かった」と患者さんに言っていただけることを目標に、日々診療に取り組んでおります。
趣味は、仕事と読書と酒&パイプ。

好きな言葉が「真理は常に少数派とともにあり」の天邪鬼。

昭和38年1月 生まれ
昭和62年3月 東京歯科大学卒業
平成5年10月 稲城市にて開業
平成17年9月 現在地へ移転

日本歯周病学会会員
日本ヘルスケア歯科研究会会員
日本障害者歯科学会会員
日本臨床歯周療法集談会会員
総武臨床研究会会員
口腔感染症懇話会会員
南多摩予防歯科研究会会長
八南歯科医師会稲城支部支部長
稲城歯科医会会長

ふじもと歯科診療室
東京都稲城市東長沼3103-12
(京王稲城駅徒歩1分)

電話 042−378−7105
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