2009年02月
2009年02月28日
転医の理由
昨年秋くらいから、新患の方の中に、他院で治療中という方が明らかに増えてきました。いわゆる「転医」(中途で通院先を変える)ですね。
もちろん、以前からそういう患者さんはいらしゃいましたが、ここ最近はあきらかに増加傾向ですし、またその理由も変化しているように感じます。
以前は、前医に対する怒り・不信感などがその原因であることが多かったのですが、その反対に前医の親切さが仇になっているケースが増えてきているように感じます。
「とても良い先生だったのだけれども・・・・」と、話が始まるんですね。
お口の中を見ても、決して悪い治療ではありません(と、私がエラそうに評価するべきではないのかもしれませんが)。
よくよくお話を伺ってみると、コミュニケーション不足が原因のよう。
患者さんに良く説明はなされているんだけれども、情報提供だけで、患者さんが判断できる材料がない。もしくは、患者さんが意見を言えない。
先日投稿した「Position power」も手伝ってか、どこかで患者さんを追いつめているような印象を受けます。
私自身も、「こう言う状態でこう治療します」と一方的にお話し勝ち。
そういう時に、表情に不満・不安が出る方には気持ちを伺ったりできますが、無表情の方の場合、私の方も気づかずに一方通行で終わっている可能性があります。
コミュニケーションとは、あくまでも双方向。
それを忘れてはいけませんね。
自戒を込めて。
2009年02月27日
求められるもの
昨日は、稲城市立病院運営協議会と、稲城市介護保険運営委員会がバッティング。どちらかというと、病院の方が密接に関係しますし、介護保険は決めなければいけない事がすでにだいたい終わっているので、市立病院運営委員会に出席してきました。
昨年1年間の病院の経営収支、事業内容。
それに、今後3年間の経営計画、事業計画などのお話でしたが、やはり公立病院の経営はキビシいものがあります。
もちろん、私のような個人開業医の経営も、ここ数年は以前に比べてキビシさが増していますが、より公共性や利便性を求められる公立病院ならではの対応について、協議してきました。
半年ほど前のテレビでも紹介されていましたが、かつては数少ない黒字公立病院として表彰されたこともある稲城市立病院ですが、昨年は赤字。
そして、それをいかに黒字に持って行くかの対応策が院長から説明がありました。
非常に感銘を受けたのは、どんな病気で来院する方が多いのかを把握し、それにたいしてどんな手を打っているのかがとても明快ということ。
単純に、患者さん一人当たりの単価や、数だけを追うのではなく、公立病院としてどんなことが求められているのかをキチンと把握してのお話は、とても説得力がありました。
歯科という、単科では思い浮かばないこの発想。
うちは総合病院ではありませんが、この発想は応用できます。
会議に出席しながら、ちょっとした勉強をさせてもらいました。
2009年02月26日
繰り返しの大切さ
昨年出席したセミナーで「凡事徹底」という課題が出ました。毎日、大げさなものでなくても良いから、必ずすることを決めて続けましょうというもの。
私の場合、このブログもそうです。
そして、その他いくつかの中に、通勤の車の中ではセミナーCDを聴く事を決めています。
時々、気分が乗らず、ラジオか音楽を聴きたくなることもあるのですが、「決めた事、決めた事」と自分に言い聞かせて続けています。
ただ、そんなに沢山CDを持っているわけではないので、どうしても同じものを繰り返し聴く事になります。
いい加減、聞き飽きたと思う事もあるのですが、それでも不思議なことに、何か新しい発見があります。
昨日も、おそらく50回以上は聴いているであろうCDを聴いていて、「えっ?!」と思うようなことがありました。
先日、「振り返り」という投稿をしましたが(2月9日)、繰り返しも振り返りの一つなのかもしれません。
そう考えると、患者さんにも何回でも同じ話をしても良いのかもしれませんね。
基本的に、治療終了時に定期健診の大切さをお話するのですが、あまりしつこくお話してもいけないかもと遠慮している時期もありました。
しかし、私がなぜ今のスタイルの診療をしたいと思って開業したのかということに立ち戻ると、健診は必須アイテムです。
一回二回の話で理解していただけなければ、理解していただくまでお話しようと、考えを変えたのが5年ほど前。
もちろん、定期健診のことだけでなく、お口の健康が人生に及ぼす影響についても、アツく語っています(^^;
そうすると、何回目かに「そうですよね〜」と観念(?)したかのようなお返事をいただけることもありますし、患者さんの目の色が変わる瞬間を感じることもあります。
繰り返し。
嫌われない程度にしつこく続けて行こうと思っています。
2009年02月25日
流行廃り
昨日、同じ勉強会に所属していた仲間から、今年はその勉強会が中止になったという話を聴きました。私は、過去4年ほど参加していたのですが、今年は申し込みませんでした。
内容が、自分の求めているものと路線が違ってきたというのが大きな理由です。
もともと友人の誘いで参加し、違和感を感じながらも続けてきました。
違和感を感じるからこそ、自分にないものを得られるだろうと考えたからです。
実際、このブログもその勉強会の宿題でした。
おそらく、宿題で出なければ、いまだにブログなどやっていなかったでしょう。
また、その会のお陰で初めてとも言えるほど、多くの歯科医師の友人ができました(学生時代から友人が少ないので)。
今までにも、いくつかのスタディーグループや勉強会に参加してきましたが、勢いがある時、落ちて行く時、様々です。
特に、トップのカリスマ性が失われる、もしくはカリスマ的なトップが抜けるとガタガタになります。
ずーっと続いているのは、総武臨床研究会だけかしら?
ま、ちょっと特殊な勉強会なのですが、あまり肩肘張っていない、ユル〜イ会だから良いのかもしれません。
しかし、今までもお客さん(カッコ良くいえばオブザーバー)として参加した勉強会もありますが、歴史があるところはやはり何かがあります。
「継続は力なり」とは良く言ったものです。
何事も流行り廃りでなく、継続できるようにしなければ・・・・・。
2009年02月24日
医院の文化
一昨日は、私自身セミナー出席してきましたが、スタッフもそれぞれいくつかのセミナーに出席してきました。毎週毎週、セミナー出席しているわけではありませんが、うちは比較的スタッフ全員がセミナーに出席することが多い歯科医院かもしれません。
ところで、一昨日のセミナー時に来月のあるセミナーの告知がありました。
うちは、スタッフ全員とともにすでに申し込んでいたので、その旨お話したところ、隣席の方から全員が出席するコツを訊かれました。
その方も、熱心に勉強しているのですが、なかなかスタッフが勉強会やセミナーに出席してくれないことが悩みなんだそう。
たしかに、貴重な休日である日曜日にまでセミナーに行くというのは、ある意味大変かもしれません。
しかしうちの場合、いつの間にかスタッフが快く参加してくれるようになっていました。
私自身は、セミナー出席は映画を見に行くのと同じくらいの「娯楽」になっていますから、全然苦になりませんが、そうでない人には「やらされ感」が強いものなのでしょう。
コツと訊かれても、なんだかいつの間にやらという感じなので、明快な回答はできませんでしたが、セミナー出席が当たり前という雰囲気が作れれば、と思います。
要するに、医院の文化として勉強するのが当たり前になれば、問題にはならないのでしょうね。
そういった文化作りも、歯科医師としての「臨床能力」の一つなのかもしれません。
2009年02月23日
Position power
日曜日の昨日は、またまた午前中セミナー&午後お稽古のスケジュール。このパターン。あと2ヶ月ほど続きそうです。
さて、今回のセミナーは、勉強になったというよりも、心にぐっさりと突き刺さったというような内容でした。
普段、解っているつもりでもしらないうちにやってしまっているということに、あらためて気づかされました。
position powerとは、いろいろな意味に取れるのでしょうが、私で言えば患者さんに対し強い立場にいる人間の影響力と表現すれば良いでしょうか?
もしくは、スタッフに対し、院長という権力者。
そもそも立場そのものが、相手に対し威圧感を与えている状態。
患者さんの立場で言えば、多少のことは遠慮してしまう。
スタッフについては、例えば院内ミーティングなどで院長が意見を言うと、それに反対する意見は出にくくなります(院長が思っている以上に)。
そういう、プレッシャーを相手にかけていることに気づいていない。
解っているようで、その解り方が足りていない。
う〜ん。
私も解っていたつもりでしたが、「つもり」でした。
だからと言って、下手にでれば良いというわけではありません。
このさじ加減。一生のテーマですね。
2009年02月22日
気温と湿度
人間が快適だと感じる温湿度は、気温20〜23℃、湿度40〜60%といわれています。もちろん、生活を営む自然環境にも左右されます。
四季のある日本では、夏季で26〜27℃で湿度40〜60%、冬季で20〜22℃、40〜60%とというデータがあります。
ですから、診療室の御湿度もなるべくこの数値内に納まるように気を使っています。
ただ、やっかいなのが湿度。
普段、「湿度が高い」「湿度が低い」と言っているのは『相対湿度』のこと。
同じ50%の湿度だとしても、気温が高ければ空気中に含まれる水分量は、低温状態よりも多くなります。
(ちなみに、50%湿度の空気中の水分量は0℃と20℃を比較すると4倍も違ってきます)
冬の暖房に加湿が必要となる理由は、空気中に含まれる水分量が少ない状態で温度だけ上げてしまうからというわけです。
ですから、加湿器は、気温が低い状態で使っても結露を招くだけ(水分飽和状態になりますから)。
しかも結露はカビをよびますから、院内感染につながりかねません。
加湿器のスイッチは、室内温度が十分上がってから。
そしてできれば加温型(超音波ではないヤツですね)が望ましいそうです。
とは言っても、うちの診療室は常に乾燥気味。
湿度が高い方が、インフルエンザや風邪の感染を防ぐとは言われていますが、結露からくるカビとどちらを警戒するかというと、やはりカビ。
そうなると、どうしても乾き気味に・・・・。
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2009年02月21日
子育て支援

昨日は、診療後に地域振興プラザにおいて、稲城歯科医会と福祉部健康課共催の講演会を行いました。
演者は、昭和大学歯学部小児育成歯科教室教授の井上 美津子先生。
歯科医会からの出席率は、なんと100%!
その他、市の歯科衛生士さんや会員の歯科医院に勤務する歯科衛生士さんなどで会場はイスがギリギリだったほど。
来年度(つまりこの4月)から、稲城市の歯科健診の方式が変わるので、それに対応すべく企画した今回の講演会は、単に健診に役立つだけでなく、普段の診療でも役立つことがたくさんありました。
演題が、「歯科の立場からの子育て支援とは」ということで、ムシ歯予防だけでなく、食育という視点からのお話が主でした。
ムシ歯予防などと違って、食育という分野はなかなか馴染みが薄く、今回とても勉強になりました。
我々、医療従事者だけでなく、もっと一般の方々にも知ってもらいたい内容がテンコ盛り。
今後、このブログでもその内容を具体的に紹介して行きたいと思います。
それにしても、当日の分厚い資料(60ページ以上!)や、健診ファイル(これも分厚い)をきれいにキチンとまとめてくれた健康課の皆さんにはあらためて感謝です。
また、当日の司会や受付、資料作成に参加してくれた歯科医会のメンバーにも助けられました。
周囲の人に恵まれていることに、こちらも改めて感謝の一日でした。
2009年02月19日
相手の期待を上まわる
先日、所要があって、まだ会った事もない人とメールで連絡を取りました。おそらく、私よりもずっと年下であろうその相手は、メールの返信スピード・内容ともに素晴らしく、自分のモタモタ振り・文章力のなさにちょっと恥ずかしい思いをしました。
以前から、人付き合いでは相手の期待を上まわることの大切さを意識しているつもりではいましたが、相手にこうも上まわられるとヤラレますね〜。
それと同時に、その人を育てている先輩のスゴさを再認識しました。
また昨日、友人と話をしていたところ、ある若手のバーマンの話になり、その彼の行動のスピードが話題になりました。
ともすれば社交辞令で済まされるような事を、すぐ行動に移すその実行力とスピードは相手の印象に残ります。
そういえば、一昨日の稲城歯科医会の理事会でも、理事の方々の行動力に圧倒されたりして。
とにかく、皆さん私がボケボケしているのに、どんどんと行動してくれて助かっています(私がボケボケしているから放っとけないのかも?)
人にはエラそうに言いながら、自分は全然できていないことに今更ながら気づかされた一週間でしたが、見方を変えれば周囲の人に恵まれている環境の再発見でもありました。
2009年02月18日
CTの威力
レントゲン上では問題なくても、どうも治療の結果が芳しくないという時があります。特に、根の治療をしたときなど。
今までであれば、経過を診ながら頭を振り絞って考えて診断・処置をしていましたが、最近は大学病院にCT撮影を依頼し、その画像を診て診断することが多くなってきました。
いわゆる「影絵」である通常のレントゲンと違い、立体的に病巣の状態を把握できるのですが、これが想像以上に効果が大きいんですね〜。
先日も、レントゲン上ではバッチリなはず(と、自分では思える)の根の治療後、1年ほどで腫れてきた方の撮影をお願いしたところ、レントゲンからでは想像できないような結果となりました。
おそらく、今までであれば、抜歯してたであろうその歯は、一見健康と思われる(実際に歯髄も生きていますし、ムシ歯もありません)両隣りの歯の根の治療をすればなんとかなりそうという状態。
もしかすると、過去に悩みに悩んだケースもCTがあれば簡単に解決できていたかも?
う〜ん、先日も投稿しましたが、やはり欲しい。
値段がネックですが・・・・(安くても2000万円!今後の値下がりに期待します)