2011年01月
2011年01月31日
記憶に残る/残らない

少し前に読了した本。
相変わらずの内田節ですが、なぜか妙に心に残る一冊。
最近、残る本と残らない本の違いについてよく考えるのですが・・・。
自分の考え/発想とまったく違う場合。
もしくは、漠然としている自分の考え/発想がキレイに整理され文章化されている場合。
に、とても印象に残るように感じます。
ちなみにこの本は、上記2つの両方がちりばめられた内容。
個人的には、内田氏の本は面白いのと面白くない差がハッキリしているのですが、この本は面白くそして記憶に残る一冊でした。
fdo964 at 06:37|Permalink│Comments(0)
2011年01月30日
断ずるということ

診断という言葉は、日常当たり前のように使っていますが、おそらく日常もっともエネルギーを要するところではないかと思います。
判断ではなく、決断に近いそのニュアンスには、必ず実行を伴います。
考えて判断することは比較的容易ですが、決断して実行するというのは、将来に対する確信と意志の強さ/自信が求められます。
先日、ある若手の歯科医師と話をしていて、「こういうケースではどうする?」という話をした時、「こうします」という返事はすぐに返ってくるのですが、「本当に?」と、念押しするともう一度考え込み、全然違う答えになってくることがあり、改めて診断という作業に求められる力を考えさせられました。
2011年01月29日
紹介すれば良いというものでもなく

昨日、ある患者さんから「先生に話ししたいことがあるので、時間を取って欲しい」との電話がありました。
ちょっと難しい病気だったので、昨年秋に、とある口腔外科を紹介した方。
病状については、紹介先の先生から連絡は受けていたのですが、改まってそういう電話があると、何があったのかと心配になります。
昼休みに応対したのですが、お話の内容は「お礼」でした。
紹介先の担当医は私の同級生なのですが、その対応と処置がとても良く、良い先生を紹介してくれたという話だったわけです。
うちでは現在、4カ所にご紹介することができるような体制にしていますが、どこをご紹介するかは、その処置内容や患者さんの雰囲気で決めるようにしています。
処置内容は当然として、担当医との相性などをなんとなく感じるところがあるので、独断で決めています。
勤務医だったころ、友人の奥さんをある口腔外科に紹介したところ、私がお願いしたのではない担当医に配当され、処置内容が悪く、困ったことがありました。
そんな経験から、紹介はどこでも(誰でも)良いというわけではなく、できるだけ良い関係が築けそうなところ、そして先生を選ぶようにしています。
ただ単純にご紹介しているわけではないんですよ。
2011年01月28日
2011年01月27日
ブログで鍛えられること

最近、異業種の人と話す機会が多いのですが、そんな時に結構話題になるのが、HPやブログ/ツイッターのこと。
今や、どんな業種でもネットで調べるということが常識のようになっていますので、「ない」ということがなにか特別のような様相です。
何度も書いていますが、私がブログを始めたのは、ある勉強会の宿題だったから。
「30分もあれば設定できますよ」と言われたのに、5時間もかかった設定(^^;から始まり、毎日続けています。
そもそも宿題になった理由は、「説明上手になるため」。
その効果があったのかどうかは解りませんが、それだけでなくブログのネタを探すことで様々な気付きも得られ、続けて良かったと思うことが多いと思っています。
2011年01月26日
X線撮影の間隔は?

いままで以上に情報量が多いのと、すぐに見ることができるというお手軽さ。
それに、被爆量が圧倒的に少ないというメリットから、レントゲン撮影の頻度が増えています。
特に、定期健診の方々については、被爆という問題から、いままで撮影には「かなり」消極的だったのですが、新しい装置の被爆量ではほとんど問題にならない程度なので、安心です。
さて、そうなってくると、今まで以上にびっくりすることが。
それは、目視だけでは解らなかったところがどんどん暴かれて行くと言う現実。
昨日も、ある定期健診の方のX線写真を撮ったところ、意外なところにムシバが・・・・(^^;
撮っていなければ、絶対にわからなかったであろうことを考えると、やはりある一定期間での撮影は必要と痛感します。
保険診療の規則上では、半年経過すれば認められます。
そして、今までのうちの定期健診の撮影頻度は3年に一回程度(特に自覚症状や変化が認められない場合)。
そろそろ、こういったところも見直さなければなりませんね。
2011年01月25日
残骸

新しい器材を導入すれば、当然ながらそれまで使っていたものは不要になります。
そういった「入れ替え」の器材ではなく、いつのまにか使わなくなった器材というのも、診療室のあちこちに転がっています。
導入した当初は、「これは、良い!」と思ったから買ったわけで、その使用頻度も多いのですが、自分のスタイルに合わなかったり、期待した効果がなかったりすると、だんだんと棚の奥の方へ・・・(^^;
また、それだけでなく、予想外のことがあっても同じようなことが。
例えば、カルテの棚などは、もういったいいくつ目か?と、思うほど。
開業当初は、どれくらいの患者さんに来ていただけるのか皆目見当もつかなかったので仕方がありませんが、入り切らなくなったカルテの収納のために、以前の診療室では都合3つのカルテ棚を作りました。
移転してから、まず受付裏の棚があっという間に一杯に。
予想はしていたので、2階へ上がる階段途中にカルテ棚を購入しましたが、それももう2つで、その余裕もあまりありません。
なにかあった時のためにと、少し余裕をもたせおいたスペースを使うしかなさそうです。
最初から、必要とされるものがしっかりわかっていれば、こうった無駄もなく、残骸もでないのですが、なかなかそううまくはいかないものですね
2011年01月24日
2011年01月23日
理解度がスピードに反映

いわゆる「歯医者の腕前」の評価のひとつにスピードがあります。
いかに早く正確な診断を下せるか?
どれだけ手際良く処置を進められるか?
説明は、余計なことを言わず、簡潔でも明瞭か?
そして、これらはそれぞれ独立したものではなく、全てリンクしています。
例えば、ムシバを削るということ。
削るべきか経過観察すべきか?から始まり、削るのであれば、道具は何?どの部分から?どういう角度で?回転数は?注水量は?麻酔は使う、使わない?
そして、患部を除去しながら最終的なデザインを考え、噛み合わせを考慮し、材質の強度から切削範囲を決め、どの段階で患者さんにうがいをしてもらうか?という自分のリズムと患者さんのリズムを整えながら処置を進めます。
以前所属していた勉強会の主宰の先生が「処置は診断の連続です」と言っていましたが、まさにそう。
その診断は、自分の歯科処置にたいする理解度/習熟度/ポリシーなどで培われています。
速ければ良いという訳ではありませんが、速さはとても大切。
時々、自分でモタモタしてるな〜と感じるときには、後で猛反省です(^^;


