2014年07月

2014年07月31日

気になる傾向

ここ1年ほど、個人的に気になるひとつの傾向があります。

それは、10代後半〜20代前半の患者さんに爆発的に発生するムシバ。
それも、一見ハミガキもわるくなく、パッと見た感じはムシバがあるように見えないお口に発生するという特徴があります。

しかし、仔細に調べると、5〜6カ所ならまだしも10カ所以上にムシバが見つかることも珍しくありません。
文字通り、爆発的。

歯と歯の間にできる傾向があり、この場所のムシバはほとんど無症状に進行するという特徴がありますから、見た目に見えないことにもあり、本人はまったく気づきません。


生活パターンを問診すると、飲料に問題があるケースが多く、その改善は習慣化されている分、難しかったりします。

塾や部活も大切なのはよく解りますが、後で取り返しのつかない歯牙疾患。

せめて、ちょっと休みがあるときに歯医者でチェックという習慣さえあれば・・・。

fdo964 at 05:44|PermalinkComments(0)診療紹介 

2014年07月14日

研修を受けるということ

昨日の日曜日は、普段とはちょっと違った研修会を受講してきました。

歯科の技術的な内容なのですが、講師の先生は私よりも年下にも関わらず、この分野ですでに20年以上の研鑽を積んで来た方。

さすがに、よく解っていらっしゃる(当たり前ですが)。

その研修会のなかで、自分の過去の研修についてお話していましたが、すでに知っている事、一見、目新しいことがないような研修会でも、自分の思い込みや知らない間についてしまった「クセ」などに気付き、見直すために出席するそうです。

私も、そういうことが多々あります。


以前、歯科医師会の仕事で外部の方との会議の日程を決める際、私の研修会の日程があまりにキツキツでなかなか予定が立てられないということがありました。

その時、担当の方が「そんなに歯医者さんって、新しい技術を学ばなければいけないんですか?」と、と〜っても怪訝そうに訊いてきました。

「いや、研修って、新しい技術や知識だけでなく、既に知っていることでも掘り下げて勉強する必要があるんですよ」とお話したところ、よく解らないようでした。

大学を卒業しただけで、事足りるのでは?と思っていらっしゃったようです。



私の知り合いの歯科医師に、大学卒業以来、有料の研修会には一度も出席したことがないという猛者がいます。
時々私が研修会の話をしても、全然興味を示しません。

そんな彼の医院にも患者さんは来ているわけですから、ま、それなりにやってはいるんでしょうね。

でも、私自身は、そんな歯科医師にはなりたくありませんし、それでは仕事は面白くないと思っています。







fdo964 at 22:29|PermalinkComments(0)院外活動 

2014年07月10日

東京で開業しているということ

私は、親が歯科医師ではないので、開業場所の選択という点での制約はまったくありません。

むしろ、選択の幅が広過ぎて、どうすれば良いのか勤務医時代はずいぶんと悩みました。


当初、とある無歯科医師村への誘いもありましたが、あまりの高額報酬にその大変さが想像され、お断りしたこともあります。
また、地方での開業は、やはりその地になにかしら繋がりがないと難しいことも解り、大都市周辺にどうしても目がいってしまいます。


そして、現在地で開業してつくづく感じているのが、この場所を選択して良かったということ。
地域の気風も合いますし、勤務医時代とはまったく異なる自分のペースについてきて下さる患者さんにも恵まれていますし。

しかし、そういったことに加え、やはり紹介できる医療機関が多いというのは、大きいですね。

残念ながら稲城市内でのご紹介ということはできない(医療機関がない)のですが、それでも電車で1時間圏内にいくつか選択枝があるというのは、とてもこころ強いことです。

そもそも、同じ歯科でもその治療内容によって得手不得手はありますし、万能な人など居ません。
特定の分野でのエキスパートの存在は、とても大切です。


時々、歯科医院や病院が非常に少ない地域の人と話すことがありますが、大抵地域での評判が悪いんですね。
でも、その原因は不得手な分野でもやらなくてはならないというところから来ていると、私は思っています。

私自身、誰の助けも借りる事ができない状況で自分では手に負えない患者さんに来院されたら・・・、と思うとゾッとします。

患者さん側からみても、上手な先生にやってもらった方が良いですし、歯科医師過剰と言われながら、私自身は多少過剰気味の方が良いのでは?と思う今日この頃です。



fdo964 at 07:41|PermalinkComments(0)雑感