2017年03月
2017年03月26日
時代の要請

「全身的評価ができる総合歯科医を目指して」という表題のこの講演会は、内容が勉強になっただけでなく、多くのことを考えさせられました。
私が学生時代の頃から「全身を考慮した歯科治療」ということは言われ続けています。
例えば、高血圧や糖尿病。その他、脳血管障害や心筋梗塞に代表される循環器に問題を抱える患者さんは歯科治療の際に考慮しなければならないことが多々あります。
しかし、近年になってその知識と理解の必要性が年々高まっています。
その理由は、多くの新薬が用いられることにより、病気だけでなく病態を理解する必要が増した、ということ。
そして、高齢化が進んでいる影響で圧倒的にそういう「様々な医療機関に罹っている人が増えた」という2点が大きいと個人的には感じています。
病態というのは、同じ病名がついていても人によってその症状が様々ということです。
風邪を例にすると、熱が出る人、喉が痛くなる人、鼻水・鼻詰まりが主症状の人など同じ風邪でも症状の出方が異なるということです。
そして、市販の風邪薬でさえもその症状によって選択される時代です。
講演の冒頭で昨年の歯科医師国家試験の出題問題が提示されましたが、私が受験したころには影も形もなかったような分野の出題。
国家試験の問題は、厚生労働省が「必要としている歯科医師」を選抜する面もありますから、これから世の中に必要とされている人材になるために必要な知識を問われているとも言えます。
果たして自分はそういった「時代の要請」に応えられるのか?
う〜ん・・・、頑張らなきゃ。
2017年03月17日
2017年03月16日
日本歯科産業学会

さて、先週の12日(日)に、とある研究会に出席してきました。
大阪での開催だったので迷ったのですが、とある年下の先生が出席するというのでそれに負けまいと気持ちを奮い立たせて出席してきました。
自分ではまだまだ若手と思っていたのですが、どうやらそれは大きな勘違いで、もはや中堅を通り越している現在。
自分よりもはるかに若い先生に教わることが本当に増えています。
なので、尊敬する若手が興味を持っている、もしくは勉強の必要性を感じていることにはできるだけ積極的に関わろうと足掻いています。
2017年03月02日
基礎

ということを言い訳に更新しませんでしたが、2月26日の実習研修会も無事終えることができました。
直前に一人キャンセルがでてしまいましたが、公示前に満席となったので、それなりに気合いを入れて準備した甲斐があったと感じています。
受講者数は、バックアップしてくださる企業さんの希望では10名だったのですが、実は10名では行き届いた研修にならないことが予想できたので、私の希望で8名。
それでも、いっぱいいっぱいの忙しさでした。
今回はメインの私のほかに、ラボサイドからの講演の技工士さん。
それに応援の技工士さんが2名。
営業関係の方がお手伝いに4名という、7名の受講者に主催者側が8名という体制でしたが、それでもギリギリの忙しさ。
いかに実習研修というものが「人手」を要するかということですね。
そして昨日、受講者からのアンケートを受け取りました。
社交辞令もあるでしょうが、概ね好評で一安心。
でも、終了時の皆さんの顔を見た限りひとまず満足していただけたようです。
基礎の基礎というような内容ですが、ここを疎かにしては治療の成功は望めません。
私自身、ここの大切さを教わり重視するようになってから飛躍的に臨床成績があがりました。
患者さんのためにも、基礎の大切さを多くの歯科医師に知ってもらいたいと切に願います。