T7100122pSNS等で、歯科医師の友人知人の「こんな研修受けてます」という投稿を見ると、皆、どれだけ勉強好きなんでしょう?と感じます。

しかも、一昔前では考えられないほどハイレベルな内容が本当に多いんですね〜。


ところで私自身もそうだったので良くわかるのですが、若い頃ってハイレベルな歯科医師になりたくて、本当にハイレベルな研修に行きまくっていました。
インプラントは言うに及ばず、骨再生療法や、様々なオペができるようになり、いわゆる「難症例」の患者さんをいかに救えるようになるかが大切と思っていたんですね。

しかしあるとき、ある勉強会で「むし歯治療を確実にできますか?」という課題について勉強したところ、そんな初歩的なことが実は途方も無く難しいことに気づかされました。

予防歯科という言葉が今や当たり前になり、むし歯や歯周病は予防できると思っている方は増えていますが、そもそも予防が完璧にできるのなら、人類はむし歯や歯周病から解放されているはず。
結局のところ、予防とは「病気になる確率を減らす」ことで、「無くす」ことではありません。

その前提で考えると、むし歯治療も結局撲滅出来ない病気の再発をいかに減らすかという視点が必要です。

その課題に取り組んでいた頃に、ある先輩に
「藤本、最近どういう勉強しているの?」
と訊かれ
「むし歯治療を再治療しないで済むようにすることですかね〜」
と答えたところ
「地味なことやってるね」
と言われたことがあります。

しかし、初期段階の治療の精度が上がれば、当然再治療は減るはずですし、そうなると「難症例」と言われてしまう患者さんも減るはず。

今の私は、そういう難しい患者さんは専門医に任せた方が良いのでは?と考えています。

そして、ハイレベルなことはもちろん大切ですが、私のような市井の開業医はローレベルなことも本当に大切にしなければと感じています。