器具の進歩本日、休診です

2023年11月17日

もし、無かったら…

DSC_2029以前は、数年に一回あるかないか?という原因で起きる症状を訴える患者さんが今年に入って既に5人程いらっしゃいます。

それは、加齢や虫歯治療後に歯髄腔といういわゆる「歯の神経が入っている空洞が小さくなった為に神経が死んでしまう」ことから起きる痛みや腫れ。

レントゲンを撮ればすぐにわかる場合もあれば、なかなかわかりにくい場合もあるのですが、いずれにせよ神経の入っている空洞が小さくなっているので処置が難しいケースが多いんですね。
特に奥歯は一本の歯でも数本の神経が入っている管(根管と言います)を確認しなければならず、複数本あるはずなのに、一本しか見つからないということがしばしばあります。


以前は、見つからない場合はそれ用のお薬を詰めて様子を見るという処置しかできませんでしたが、こういう時に特に威力を発揮するのがマイクロスコープ。

探し当てた時は、ホッとしますし、買って良かったと心から思います。


似たようなな症状を発現する、下の小臼歯(小さな奥歯)の中心結節と呼ばれる突起が折れたことから歯の神経が死んでしまって腫れるという病気もあります。
ただ、こちらは10〜20歳代の方に多く見られますし、根管も太いので全く別の難しさがあります。
珍しい病気ではありませんが。




コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
器具の進歩本日、休診です