ふじもと歯科診療室BLOG

東京都稲城市の歯科医師の日記 

カテゴリ: 小児歯科

7602b932-sここ3年ほど、予約の混雑を緩和するために、ひと月に受け入れる新規患者さんの数を制限しています。

医療機関ですから、困っている方に「待ってくれ」と言うのは本当に心苦しいのですが、新患の方を受け入れていると、通院中の患者さんの予約がキチンととれないため仕方が無くそうしています。

が、ここに例外の患者さんを設けることにしました。

それは、下の前歯4本が永久歯に生え変わっていて、歯並びに不安があるお子さんです。

今年の5月に機能矯正という、筋肉の力を利用した矯正治療の一認定を取得しました。
機能矯正と呼ばれるものはいくつかありますし、私もいくつか勉強してきましたが、私見ですがこれはうちに取り入れたいと思って認定を取得しました。

この方法は、ある限られた期間に始めなければその効果が期待しにくいので、そのタイミングを逃すとできなくなってしまいます。

なので、初診の方でもそういうお子さんに限ってはタイミングを逃さないようにするため、受け入れることにしました。
また機能矯正の場合、通院がそれほど頻繁ではないので、他の患者さんにも影響が少ないという理由もあります。

受診したら必ず治療を受けなければならないというものではありませんので、心配な方はご連絡くだされば早めの予約が可能です。

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今日は、朝から稲城市健康課の方々との情報交換会議でした。

我々が、日常行っている健診事業や、講演、その他の活動についての結果報告や予定の確認、さらには、改善点の話合いなど、毎回、きっちりみっちり話し合います。

実は、稲城市は、独自に1歳児歯科健診と、2歳児、2歳6ヶ月児歯科健診を行っています。

これは、どこでも行っている1歳6ヶ月児健診と3歳児健診だけでは、ムシバ予防対策に充分でないと考えられたためで、平成21年から続いています。

1歳児では0%のムシバ罹患率が、1歳6ヶ月児では、1.5% 。3歳児では、15% 近くまで跳ね上がるからです。

全国的な統計でも、2歳半から3歳にかけての時期にムシバの増加率が高い事が解っており、この期間にいかにムシバを押さえ込むかどうかが、ひとつのキー。
当然ながら、稲城市の統計でもまったく一緒です。

ただ、残念ながら、2歳児歯科健診/2歳6ヶ月児歯科健診のみ、受診率が低いんですね。
一昨年に比較すると、昨年の受診率は上がってはいますが、それでもまだまだ。

健診は、ただ診るだけでなく、保護者の方の啓蒙の場でもあるので、ぜひ来ていただきたい。
もっともっと周知し、稲城市のムシバ罹患率を都下一にしたい。

そんな思いを強くしました。

で、今日は、これから歯科健診の当番です。
診るだけでなく、いっぱいしゃべりすぎる傾向があるのですが、今日はいつにもまして、しゃべりそう(笑)

今日は、午前中に稲城市の2歳児健診へ。

出だしが少なかったので、今日は早く終わるかな?と思いきや、受付終了時間間際にドドッと押し寄せるようにいらっしゃり、自分の診療に食い込む勢い。

それはさておき、今回気になったのが、反対咬合、いわゆる受け口の子が多かったこと。

いつになく多く、その説明に時間もかかってしまいました。

反対咬合の治療は乳歯のうちにするものと、永久歯への生え変わりの時期におこなうものとあります。

歯科医師による考え方にもバラつきが多い分野なので、説明にも気を遣います。

いずれにしても2歳児では時期的に早いので、あせる必要はないのですが、予備知識としておおまかなことは知っておいていただきたいことのひとつです。

お子さんが市の健診や、うちを受診なさった時に、保護者の方に「気になるところ」を伺うと、歯並びや歯の色と答える方が年々増えて来ています。

もちろん、ムシバのあるなしも気になるところなのでしょうが、案外見えないので、そこは歯医者におまかせ。自分が気になるところはここ、という棲み分けがあるのかもしれません。

実際、子どもさんのムシバは、意外に見えにくいポツンとしたところに大きなムシバが隠れていることが多く、開業当初はその特性を保護者の方に理解していただくのに苦慮しました。

なにしろ開業当初は「信用」がありませんから、ムシバがありますとお話しても疑われるほど。

今でこそ、スムーズに処置に入れますが、それも無形財産なんでしょうね。

とまあ、それくらい実は大事なところは見えにくく、解りにくいということ。

ちなみに、歯の色が気になるという方のほとんどが茶渋。
これって、ハブラシでは落ちませんから、落とそうとゴシゴシやらないでくださいね。

ハミガキ嫌いのお子さんになってしまいますから。

また、歯並びに関しては、ケースバイケースです。

ただ、乳歯の歯並びがそっくりそのまま永久歯に受け継がれるわけではありませんので、念のため。

昨日は、平尾小学校の歯科健診。

2年生と3年生でした。

歯科健診と言うと、ただただ口の中を覗いて記録を取るというイメージでしょうが、私の場合、結構児童に話かけるのが好き(だから、時間がかかるんですが)。

以前は、いわゆるカリエスフリーの子には「君は、素晴らしい!!」と必ず声かけしていたのですが、昨日はカリエスフリーのオンパレード。
もはや、珍しくもなんともなく、逆にムシバがある子の方が少数派なほど。

途中から、声かけをやめてしまったほどです(その分、別の声かけをしますが)。

ただ、なぜかハミガキの状態があまり良くなくてもカリエスフリーの子も多く、そのあたり今後の歯肉炎などがちょっと心配です。



稲城市歯科医会では、個人的な利益誘導にならないように配慮し、学校歯科の担当校は、開業地から比較的遠い場所に配当しています。

だから私の場合、平尾小学校(結構市内の反対側という感じ)なんですね。

でも、4年前に平尾地区の幼稚園で講演会をやった関係から、2、3年生で私のところまで通ってくれているお子さんが増え、そういう子ども達のいつもと違う感じに会えるのも健診の楽しみのひとつ。

そういえば、昨日はうれしいことがひとつ。

朝、健診会場に向かうため廊下を歩いていたら、何人かの児童に「あっ、歯医者の先生だ」と声をかけられたこと。
いわゆる「普段着」ですから、見方によっては正体不明のオヤジなんですが、覚えてくれているんですね。

ちょっといつも以上にやる気が出ました(笑)

そろそろ、歯の衛生週間も近づき、学校歯科健診などの結果を持って来院するお子さんが増えて来ました。

毎年、5月〜7月は子どもさんの治療が増える時期。
保護者の方も一緒なので待合室が一杯になり「何で予約制なのに、こんなに混むの?」と訊かれやすい時期でもあります。


学校歯科健診の治療勧告書で毎年のようにトラブル(?)になるのが、「健診の結果と治療が一致しない」ということ。

例えば、健診ではムシバ3本と言われたのに、治療は2本(または5本)というように、本数が一致しないことは珍しくありません。

一般的に、『ムシバ=治療が必要』と考えられるため、このような時に皆さん不安になるようです。

しかし、ムシバの中でも「今は、治療の必要がない」という歯が含まれていたり、健診の薄暗いライトの元では見えなかったムシバが発見されたりといったことがあるので、むしろ完全に一致することの方が少ないんですね。

中には、「ムシバなし」という子どもでも診療室でムシバが見つかったりすることすらあります。

キチンと説明すると皆さん理解していただけるんですが、この「キチンと説明」の時間がチリツモで結構時間が取られてしまい、往生することも(^^;

という訳で、いろんな要素から混む季節。

皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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「子どもは、小さな大人ではない」という言葉があります。

子どもさんに対し、ついつい大人の常識で接してしまい勝ちですが、そんなときの戒めの言葉。
私も時々やってしまうので、自分に忘れないよう言い聞かせながら診療しています(つもりです)。

そして、こちらがキチンと相手を尊重して接してみると、本当に驚くほど変わってくれます。


例えば、泣いてできないお子さんなども(全員ではありませんが)。


発育の差もありますが、4歳以上になれば、自分の意志が確立され、納得すれば頑張ってくれます。
この意志にどう働きかけ、モチベーションにつなげるか?

小児歯科の面白さと難しさは、ここにあるといっても過言ではないのでは?と思っています。


なかなかできなかった子が、自分の意志で治療を受けることを決めたときの変化は、保護者の方も驚くほど。

大切にしたいところです。

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歯と歯の間にモノが挟まることを食片圧入といいます。

ただ、挟まると一言で言っても、その状態は様々。

歯と歯の接触点に挟まっている場合、間のスキマに横から入り込んで挟まっている場合、歯とハグキのスキマに挟まっている場合、など。

このうち、最後のハグキとスキマに挟まった場合が、もっとも痛みが出やすく、ムシバ?と思っていらっしゃる方がほとんどです。

実際、噛めないほど痛い、鎮痛剤を飲まずにいられないというくらい痛むこともめずらしくありません。

そして、これを完全に防ぐ方法も難しいんです。

挟まった食べカスを除去しただけで相当楽になるようですし、案外こういうことって侮れないんですね〜。

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以前は健診をちゃんとしてたんですけど・・・、と言いながらうちを受診なさる方が時々いらっしゃいます。

引っ越ししてきた方に多いのですが、慣れない土地でどこの歯医者に行けば良さそうなのか迷っているうちに時間が経ってしまった。と、いう感じなのでしょうね。

特に、8月9月に多い傾向にあるのですが、年度変わりに合わせて転校し、学校歯科健診などで要注意を指摘されたお子さんが夏休み最後の方に連絡してくるというパターン。

それで要治療のムシバが見つかると、がっかりするやら後悔なさるやら。

私の感覚では、過去に治療履歴があるお子さんの場合、3ヶ月もあればムシバができてしまう傾向にあるように感じています。

また、唾液検査でムシバ菌の数が多い子は、毎月チェックしてもムシバができていることすらあります。(唾液検査は、今はうちではやっていませんが)

どれくらい間が空いたらムシバができちゃうのかは、人それぞれですが、小学生のうちは3ヶ月に一回はチェックしておいた方が良いと私は感じています。

(もちろん、チェックだけでなく、積極的な予防処置も)

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3歳〜5歳くらいのお子さんをお持ちの保護者の方で、ムシバが発見されると傍目にもわかるほど落ち込む方が時々いらっしゃいます。

なかには、自分は母親失格?というくらいの方も。

そんな時、いつもお話するのが、「抜ける歯に出来たってことは、警告と捉えてもらえればそれで良い」ということ。

いずれ乳歯は抜けますから、極端なことを言えば、永久歯がムシバにならない(全身的な影響を除いて)のならば、乳歯全部がムシバだったとしても・・・、と私は考えています。

もちろん、現実にはそんなことあり得ませんが、少なくとも一発勝負ではなく、乳歯にムシバが発見されたときから予防に「真剣」に取り組めば、永久歯をカリエスフリーにすることは可能です。

むしろ、真剣になってもらえる良いキッカケでは?とすら思います。

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