ふじもと歯科診療室BLOG

東京都稲城市の歯科医師の日記 

カテゴリ: 歯科医院の規模

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どんな職種でも、ゴキゲンな一日と、そうでない一日というものがあると思います。

昨日のうちは、どうもそうでない一日。


仕組みがつまずくと、どうにも回復が難しくなる典型。

朝から、カルテ入力コンピュータが故障。
院内インカムは、雑音だらけ&電波がとどかない。
滅菌器の故障。
アポイントを守らない患者の来院。
処置を始めたところ、予想外の事態。
そして、その合間(?)に歯科医師会の事務仕事。

おそらく、一日中私の顔はイラつきっぱなしだったことでしょう。
何度も頭の中で「感情のコントロール」と言い聞かせましたが、人間が出来ていませんね〜。


スタッフがあんなに頑張ってくれているのにと、帰りにちょっと自己嫌悪。

最近は、マネージャー/事務長を雇用する歯科医院もありますが、診療だけに集中したいと思うとそうなるのでしょうか?

ホント、診療だけやってれば良いのであれば、どんなに楽か・・・。

そんな一日でした。
さて、その反省を今日に、明日にどう生かすか?

考えなければいけません。

4262cd2c.jpg開業時にこだわった、治療イス5台。

23坪のテナントでは狭くて無謀との助言ももらいましたが、広いと家賃がちゃんと払えるか不安もありましたし、でも自分のやりたいスタイルを実現するためにはと、無理矢理な設計だったかもしれません。

実際、医院移転の際にも設計士の先生から感心(?)されたほどでした。
ただ、当然ながら、スタッフにとっての居心地は最低。
消耗品の在庫などは、駐車場に物置を建て、そこまで取りに行かなくてはならなかったりと、スタッフの負担が大きい状態でした。

そんな訳で、移転時には、スタッフの快適さを重視しましたが、それ以上に悩んだのが治療イスを何台にするか?
実は、当初は7台に増やそうかと、いろいろシュミレーションもしてみました。

しかし、増やすと、当然ながらスタッフも増やす必要があります。
それに、全ての患者さんを私が診る時間はなくなってしまいます。
そんなわけで、今の状態が、バランスが良いと判断したわけです。

こういった、自分のポリシーをソフト面とすれば、ハード面である「広さ」はどうするか?
ま、そんなことを言ったところで、そもそもそれほど広い面積の土地を買う予算もありませんでしたが。

しかし、最近気になるのが、うちの立地。
実は、うちの診療室の両隣は、空き地なんですね〜(^^;

時々、この土地が自分のものだったら・・・と、妄想しています(笑)

あ、だからこんなことをぐだぐだ考えてしまうのかもしれません。

8b7e2ad9.jpg歯科医院の規模について考えていたら、タイムリーにある先輩の診療室の状況を記した本が出版されました。

大学時代の部活の先輩で、現在でも所属している勉強会の先輩でもあるその先生の診療室は、先日投稿した山形県の先生の医院同様、膨張の一途を辿っています。
それでも、来院者の増加に対応しきれず、一時初診患者さんを制限し(要するにお断りして)たそうです。
そこまでしても、アポイントが集中する日は、キャンセルされるとその次の予約が一ヶ月以上先になってしまうとのこと。

何度か、その先輩の話を聴かせてもらい、自分のところにもそれなりに応用してきたつもりではあったのですが、本を読むと全然レベルが違います(^^;

以前から、その先輩の医院には見学に行きたいとは思ってはいるのですが、なんだか見ると圧倒されそうで・・・。


ちなみに、スタート時には治療イス4台、歯科医師3名、歯科衛生士4名、歯科技工士3名、受付1名だったのが、現在は、治療イス17台、歯科医師6名(2名)、歯科衛生士16名、歯科技工士4名、助手・受付10名という大所帯です。

この先輩の場合、圧倒的に「情熱」というソフト面で今の規模にまでなったと私は感じています。
拡張できる基盤もあったのでしょうが、それでもこれだけの規模になるのは、並大抵のことではありません。

人柄を知っているからこそ言えますが、本当に来院者の方のことを考え続けた結果として、現在の状況がある典型でしょう。

703ec8de.jpg新規開業時には、どれだけの患者さんに来院していただけるか解らないのですが、それまでの自分の経験から大体これくらいは出来るだろうという予測は立ちます。

それを基に、ソフト面とハード面を作っていきます。

私の場合、開業時にあちこちに相談し、自分なりの基準を持って開業しました。

ちなみに、開業当初の診療室の広さは、23坪。
そこに、診療イスを5台入れたかったので、受付、待合室はとても狭くなり、スタッフルームを作ると、いわゆる院長室はないも同然。

同じ広さでも、治療イス2〜3台でやれば、そのスペースはゆったり取れます。

同じ広さでも、何台体制でやるかは、院長の考え=ソフトとすれば、どれくらいの診療室の広さを確保するかはハード面と言えるかもしれません。

私の場合、来院者の増加に伴い、様々な工夫をこらしましたが、このハード面から来る制約を打破するのは本当に難しいと思いました。

テナントでしたから、同じビルの隣が空かないか、もしくはべつのフロアでも部屋を借りるかしなければ、改善はできません。

結局のところ、診療室移転という思い切った(自分なりには)手段を取りましたが、その際にも、どれだけの広さを自分が必要としているのかは、考えに考えました。

70555f69.jpg歯科医院の規模をどの程度にするか?

実は開業前に、真っ先に直面する問題です。
平たく言えば、どのくらいの広さで始めるか?

自分、または親の不動産などがある。もしくは親の跡を継ぐなら別ですが、新規開業の時は、かなりこれが問題になります。
広いにこした事はありませんが、当然ながら広ければ家賃も高いですし、内装費、維持費もかかります。

しかし、なんと言っても、どれくらいの数の患者さんに来ていただけるのか?
これが予想もつきません。

また勤務医の時は、その医院のシステムで働いていますから、自分がトップにたち、自分なりのシステムを構築できるかどうかで、診療可能な患者さんの数も相当変化します。

予約の取り方ひとつでも、その差は驚くほどです。

しかし、そんなことはどんな業種でもいっしょ。

私も一度、勤務医時代にある歯科業者さんに相談したことがあります。
すぐにシュミレーションを作ってくれましたが、その根拠は非常にあやふやでした。

一日の来院患者数は、その当時に診ていた数のおよそ1.5倍。
「え〜?!」と驚いている私に、その業者さんは、「それくらい診れないとやっていけませんよ」(^^;

もの凄く凹んだので、よく覚えています(笑)

fdb8b374.jpg我々保険医は、毎月レセプトという、保険診療の請求書を作成し、提出しなければなりません。

一ヶ月分の患者さんの診療を翌月初めに集計し、間違いがないかチェックし、印刷、編綴といった作業に、実は結構時間が取られます。

6月は、御陰様で過去最高数にレセプト枚数が多い(ということは、来院患者さんの数が多い)月でした。
しかも、初診の患者さんの数も、平均的な月の倍(とは言っても、開業16年ともなれば、そうそう新患の方もいらっしゃらないのですが)。

こういう数字を見ると、いつも適正な歯科医院の規模について考えてしまいます。

山形県に、歯科業界では知らない人はいないであろうという、ある有名な先生が開業していらっしゃいます。
そこは、来院者の方々に、徹底して定期健診を実施しているそうです。
当然ながら、来院者が増えれば、それにつれて定期健診の方も増え続けます。

徹底していますから、来院者の増加に合わせて、スタッフの増員、医院の拡張を繰り返しており、いまや物凄い規模の歯科医院となっています。

うちに当てはめて計算してみると、仮に定期健診を3ヶ月に一回とし、もし今までうちに罹った患者さん全員が定期健診を受けると仮定すると、治療イスは今の5倍、スタッフは6倍必要ですし、現在のように私が全ての来院者のお口を診る事もできません。
しかも、これは定期健診に絞った話ですから、治療行為が必要な方もいらっしゃる(というか、こちらの方が多いのが現実)ことを考えると、とんでもない規模になります。

つまり、適当に定期健診にいらっしゃらない方がいるお蔭(?)で、今の規模でもやっていける訳です。

う〜ん、定期健診を勧めておきながら、この矛盾。
実は、このあたりも、私のエレファントチョップ(7月6日投稿)の一つです・・・。

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