ふじもと歯科診療室BLOG

東京都稲城市の歯科医師の日記 

カテゴリ: 機能矯正

kids01小さなお子さんをお持ちのお母さんとお話をすると、ムシバよりも歯並びへの関心が高い傾向にあるように感じます。

それは悪いことではなく、歯並びは呼吸や嚥下などの運動にも大きく影響(もしくは、その影響が歯並びにも)するので、関心を持ってもらえるのは嬉しいことです。

歯並びへの対応には、うちでは機能矯正を導入していますが、ちょっとした装置がきっかけでみるみる歯並びが整っていくのを見ると、体のバランスの大切さをつくづく実感します。

ところでこの機能矯正をするには、いつ始めるべきか?という質問を多くいただきます

私は、早過ぎるスタートは問題だと思っているので、下の前歯4本&上の前歯2本が永久歯に生え変わった時期が良いと考えています。

もちろん、その時期を多少過ぎても適応症のお子さんであれば大丈夫ですが、少しでも変なところに永久歯が生えてきたときの保護者の不安はかなりのものなようなので、この時期が来るまではむしろあまりいじらない方が良いという説明をするようにしています。

7fe382ed.jpg昨日は、午前中に機能矯正の症例検討会。
お昼から歯周病治療の講演会のダブルヘッダーで、かなり充実の1日でした。

医療は、治療方法が確立されていてもその通りに治るとは限らないところがあり、常にその状況に応じた対応が必要とされます。
とはいえ、自分一人での対応には限界があるので、常に誰かのアドバイスを得られるような環境作りは大切ですし、症例検討会などは対応能力を鍛えるにはうってつけ。

それに、同じ治療方法を採用している歯科医師同士だと共通の話題もあり、ちょっとした雑談でもすごく勉強になります。

年に4回ほど行っていますが、今後も続けていきたい会の一つですね。

12わかりやすいようにちょっと極端な写真を掲載しましたが、ここ数年「口呼吸」の子供が本当に増えているな〜と感じています。

とくにこの季節は花粉症もあり、鼻づまり→口呼吸というパターンが増えます(大人もですね)。

もともと鼻呼吸に比べると「百害あって一利なし」とまで言われている口呼吸ですが、さらに歯並びへの影響がかなりわかってきています。

最近では、口呼吸と舌の位置を改善するだけでかなり整った歯並びになることが言われており、これがいわゆる機能矯正の考えを大きく変えてきています。



口呼吸の改善の効果は大きく、本当に大切と実感しています。

平静そして続行土曜日の診療を休んで、土曜・日曜と2日間の研修会に参加してきました。

ここのところ、連日投稿している機能矯正の勉強会です。

おそらく多くの方は、医療は方法が確立されているといえば、必ず治ると思っている事と思います。

しかし、現実には同じ治療をしても治る人と治らない人があったり、治ってもその結果のレベルがちがったりと、様々です。

機能矯正でいえば、まず患者さんがちゃんと装置を使ってくれるかどうか。
最初のうちは物珍しさもあったりして使ってくれていても、だんだん飽きて来たり、面倒になったりといったこともあります。
また、不正咬合の原因となっていた癖がもとで使いにくくなる事もあるようです。

幸い、今のところうちでは使えないという患者さんはでていませんが、一緒に勉強している仲間の医院ではそういう患者さんもちらほら・・・。

また、反対にキチンと使ってもらっているのに、うまくいかないという場合もあります。
そういったときに、どう対処するのか?
一人ではなかなか解決策が見つかりにくいのですが、そういったことを皆で持ち寄り相談する場がこの勉強会でもあります。

医療は技術を習得すれば終わりではなく、常に予期しなかった事態にどう対処すべきかの勉強を継続することが本当に大切です。

yjimage111さて、機能矯正について長々と書いて来ましたが、実は一口に機能矯正と言っても、様々な方法があります。

私自身、機能矯正というものを知ってから随分といろいろな方法を学んではきましたが、現在はネオキャップシステムのみにしています。

今まで学んだ方法は、確かにそれなりの効果もありましたが、適応症が限られている上、なかなか結果に結びつかなかったり、学んでいる途中で私自身が納得いかずにやめてしまったり(こういう場合は、そもそも患者さんにも施術していませんが)と、まだまだ玉石混交という感を否めません。

もちろん、どの方法であってもその手法が実際に行っている歯科医院がある以上、効果が無いとは言えないでしょうし、それぞれの長所・短所もある事と思います。

うちの方法がベストではないかもしれませんが、少なくとも現時点では私自身が一番自信を持って施術できる方法を取り入れています。

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機能矯正と一口に言っても、実は様々な方法があります。

有名なところでは「床矯正」がありますが、床矯正は適応症が限られていたり、口まわりの筋力トレーニングが必要になったりする場合があります。
また、上下のバランスをとるのが難しい場合もあります。

これに対し、当診療室で採用しているネオキャップ・ビムラー方式では、適応症が幅広い上に、装置が勝手に噛む力をあげ、その力で歯を徐々に動かすという点で異なります。

なお、機能矯正の長所を挙げると、

・歯を無理なくゆっくり動かすので、痛みが少ない
・後戻りが少ない
・抜歯矯正の可能性が減る
・寝てる間とお昼の数時間のみの装着で治療が可能
・唇・頬・舌・噛む力など、お口の筋肉の動き(機能)の改善も期待できる
・取り外し式装置なので清掃性がよい
・歯みがきの邪魔にならず虫歯のリスクを軽減
・ワイヤー矯正よりも費用が抑えられる

短所としては、

・治療期間が最低でも4年ほどかかる
・毎日使用しなければ効果が発揮できない、お母さん(親御さん)の協力が必要
・細かくキレイなピッタリとした芸能人のような歯並びを求める場合には向かない(その場合にはワ イヤーによる矯正が適応)

と言ったことが挙げられます。

kids01さて、多くの8020 達成者(80歳で20本以上の歯がある)以上に、80歳で28本以上(親知らずがあれば32本)の方々の育って来た時代背景を考えると、おそらくほとんどの方が矯正治療は受けていないはず。

そうすると、その歯が長持ちした「良い歯並び」は、持って生まれた骨格もありますが、呼吸、嚥下や食生活などが適切だったと思われます。
そして、最近の花粉症の蔓延(から口呼吸になりやすい)や、柔らかい離乳食や食事の内容から、骨格の成長に大きな影響が出ており、それが故に歯並びの問題を起こすことが考えられます。

とは言え、今更、過去の生活に戻ることはできません。
なので、それに近い成長発育を取り戻す方法として、機能矯正は有効ではないかと個人的には、考えています。


baby「私が機能矯正を始めた理由」



矯正歯科に関しては、矯正専門医がやるべきと長年考えていました。

自分も習って矯正ができるようになりたいと思った時期もありましたが、勉強に時間がかかる(矯正治療そのものが時間がかかるものですから)、
高額な費用がかかる、

と言った理由で、敬遠していました。

しかし、機能矯正という考えに出会ってから、考えが変わりました。

いわゆる、一般の矯正と何が違うのか?というと、

「歯を直接動かさない」

というところでしょうか?

歯にワイヤーを直接付けて動かすというものではなく、入れ歯のような装置を用い、本人の筋力を鍛え、習慣を変化させることで歯の位置をできるだけ良い場所に誘導してあげるというところが大きな違いでしょう。

しかし、そもそもなぜそうまでして「歯並び」を治す必要があると考えるようになったのか?


それは、全部自分の歯がそろっている高齢者の歯並びを調べた論文が登場したからです。
こういう歯並びの人は歯が長持ちする、こういう人は長持ちしないと、長期的な予後を見定める基準となりそうな論文なんですね。

正直、この論文前にも「なんとなくそんな傾向はあるな〜」と感じてはいたのですが、それが
「なんとなく」ではなく統計的に証明されたことは、驚きでもありました。


DSC0309026~28日と3日間の研修を無事終えることができました。

今回の研修は、私が今力を入れている機能矯正。
写真は、その矯正装置です(ビムラーと言います)。

しかも、これは私自身が入れるもの。

取り外し式の矯正装置は、患者さんが使ってくれなければ結果に結びつきません。
しかし、その装着感を経験せずに患者さんに使用を強要するのはちょっと・・・。

ということで、自分でこれを入れて寝るという経験をするための物です。

自分用ですから、細かい仕上げは荒っぽいですが、それでもどこも痛くなく使えます。

残念ながら大人の矯正ではなく、上の前歯2本、下の前歯4本がでているお子さんが対象です。

016昨日から機能矯正の勉強会のために長野に来ています。

いままでも矯正の研修会には参加してきましたが、こんなに矯正の勉強をするのは大学時代以来かも?

ところで、矯正の勉強のやっかいな(?)ところは、教わったことを実践しても結果がでるのに何年もかかること。
ですが、同じ手法を採っている会員だけの勉強会ですと、症例相談などで我が身に置き換えてみることができるのでとても有意義です。

さらに、どんな研修会でも懇親会は勉強になりますが、合宿という形ですと、研修本体以上かもと思えるほど話の濃いことといったらありません。

さぁ、今日もこれから丸一日の研修会。
そしてそれから懇親会。
今日、明日の2日間、どっぷりと研修漬けです。

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