個人的な話だけど、昨日はちょっとだけ輝いた夜だった。たまに人生にこういう日がくるみたいな。なにかあったわけでも、満たされたわけでもないが、話すほどでもないわずかな幸福感というか、もしくはウッディ・アレンならこんなありふれた夜を素敵な映画にするのだろうか。ただちょっと悲しい別れもあった。3月は別れと花粉の季節である。昨日はちょっぴり別れの方が大きかった。

自分は夜の20時に渋谷にいた。世間はWBC一色であろうが、ぼくはそんなの意に介さない。道玄坂に路上駐車している車両のネオンライトを横目にレコード屋で時間を潰してから、ラーメン屋に立ち寄り、メンマをつまみに生ビールを飲み、最後に醤油ラーメンをキメた。こういうありふれた中華そば屋さんでビールを飲むというのは、子供には死んでも出来ない芸当であり、麺をすすりながら、神棚の高さに設置されたテレビを見上げて野球中継に一喜一憂するという団塊世代の昭和感をシュミレートする行為は実に堪らないものがある。
しかし、これは単なる現実逃避であり、自分はハイソサエティの集う洒落たラウンジバーでDJしなくちゃいけないのであった。実はこの時点ですでにパーティは始まっていたわけで、なんだか気が乗らないというか、ぼくはジャズのレコードばかりをバックに詰めてきたものの、スノッブな奴らの仲間にどうもなりたくないというか、気後れしたのかひどく足が重かった。
うだうだしてからハコに着き、ビールを2杯瞬殺して、出番になったらブルーノ・ペレスでも満足してくれそうなアップテンポのジャズファンクをかけ続けた。ぼくのアイヴァン・ブーガルー・ジョージョ−ンズがペンタトニックで談笑している客を撃ち殺していく様を、ブースの中からラムコーク飲みながらぼんやり眺めて過ごしたんだ。
あとは友達来てたから、ギターエフェクターの情報交換とか自分たちのペダルボードの画像を見せあってJKみたいにはしゃいで過ごしたので結構気は紛れたかもしれない。エコープレックスのプリアンプをモデリングしたEP BOOSTERという隠れた名機の存在も知った。調べたら古市コータローも持ってたし早速購入しようと思う。

と、ここまでサッカーの話なしとはなんぞ?ということなので書いておこう。
というか、もうロマニスタ全員この試合に集中すべきなのである。未来の事なんか話すな。なぜなら未来は今夜決まる。なんの猶予も油断もない。純粋に結果だけを求める、ゼマンの嫌いそうなサッカーでいいから勝たねばならない。
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以下、ミステル前日会見。
スパレッティ「(インタビュア:パロッタ会長がローマ入りしますが何か言いたいことはありますか?)まずは穏やかにあいさつを交わすよ。それ以外特に私から何か話すということはないね。ただ会長が言いたい事があるならもちろん聞くが、おそらく一大事みたいな話はないだろう。私は結果を出すのが仕事だ。そして会長は私にオーダーする権利がある。明日は守備のバランスを計り続けなければならない。優先すべきはカウンターに対処するための守備とシステムを維持すること。そしてゲームをコントロールしてゴールを奪わねばならないということ。我々ならば出来ると信じている。そうだね、失点することなく明日の夜の主役になりたいのさ。仮に失点したって3-1で勝つことは十分可能だ。勝ち抜けの可能性?そうだね、私はその事を既にボーイズに伝えてあるよ。うちには優れた攻撃力がある。そのクォリティを考えれば勝ち抜ける可能性は60%といったところだろう」
ぼくはスパレッティと彼の選手たちを信じている。

リヨン前日会見。
ジェネシオ監督「リードして敵地に乗り込んだなんて思ってない。全てはオリンピコが終わった後、総合的に決まる。ファーストレグの我々は最高のプレーをした。しかし後半分残っているのさ。現在リヨンは成長している。ヨーロッパの大会を戦うというのは、そういった成長を早める効果があるね。ローマはまだ優勝候補の一つだと思っている。彼らは攻撃的に来るだろう。おそらくは速いボール回しでポゼッションサッカーを仕掛けるのではないかな?であれば我々はしっかりと守備をした上でリアクションしていきたい。(インタビュア:スパレッティ監督はローマの勝ち抜けが60%だと言いますが・・・)私はリヨンの勝ち抜けが67%だとどこかで読んだよ(笑)つまりこれらは単なる統計でしかなく、サッカーはあくまでピッチで行われなければならないということだろうね。彼らにはスピードのある攻撃手がいて、ジェコのようにポストプレーで守備を崩してしまうストライカーもいる。そしてバックアッパーの質も高い。ただリヨンには勝ち進むという夢があるのさ。ファーストレグを研究して、既に多くの修正を加えてるんだよ」

明日はスタメン。
アリソン・ベッカー「明日我々がすべきことを全員知っています。そして、その為の能力が備わっていることも知ってるんです。ミステルがトレーニングでみんなに求めるものをピッチで正確にトレースしなければいけない。(インタビュア:今シーズンのヒットといえばエメルソン・パルミエリのブレイクですね)残念なことにブラジルでは彼の名前を聞いた事がなかった。特に有名って選手じゃなかったから。若くしてヨーロッパにやってきた選手という認識しかなかったけど、ローマでは完璧な仕事をしていますね。そして今では全ての人から信頼されているように見えます。まだぼくらのヨーロッパリーグ終わってない。アウェーで2ゴール獲ってますし、90分残っているんですよ。だから自信を持って恐れずに戦いたい。ここに来て一年弱、イタリアとヨーロッパのサッカーを勉強しました。コンスタントに試合に出ることは大事ですよ。ブラジルでは全ての試合に出ていましたけど、セレソンに呼ばれるにしてもせっかく出場したのに試合勘がないってことになりますから。あとキーパーは後ろから指示を出さねばならないので、言語を習得するのはかなり重要ですね。なるべく早く言葉を覚えたい。でも、たまに変な間違いしちゃうけど普段のコミュニケーションはバッチリですよ。(インタビュア:明日はパロッタ会長も来ますね)スタジアムに会長がいるのは大事なことです。会長もまたティフォージの一人なんですよ」

ところで明日は拍手で迎えられるであろうマプーがオリンピコに帰ってきました。
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ピントがボケボケやなー