Chievo Verona 0-3 AS Roma
Stephan El Shaarawy (9') Edin Dzeko (18') Aleksandar Kolarov (51')

EDFのサッカーの現時点の完成形なのだと直感した23節のローマ。失点が止まらない時期に消極的な理由から採用し続けた4-2-3-1だが、エンゾンジをボランチに据え、メッザーラにクリスタンテとザニオーロという逆三角形で中盤を構成した4-3-3で臨んだ。

試合に関しては、押し込まれたら反発するわけでもなく、引かれたら押すでもない、バランスにこだわったセッティングのチームで、ようやくその意識はプレイヤーに浸透したといってもよい。決してあせらず慌てず、だが球際で強いインテンシティを見せていた。

やる気のない奴にやる気になれと言っても効果がないように、あと1歩足を出すとか、スプリントするのは個人の意識の変化である。リヴァプールやユーヴェの選手たちは、このくらいのプラスアルファの自発的な負荷をあらゆる試合、あらゆる局面でかけているのだろう。如月のインテンシティとはそのような個の負荷を指している。

ジェコがフリックでパスを出してハーフスペースに割って入ったコラロフが決めるという3点目は、これはEDFが追求していた得点パターンである。クリスタンテ、パストーレはこういったフィニッシュワークを仕上げるために獲得した選手だ。それにしても、100メートル以上を爆走して、エルシャーラウィを追い越してまで決めた33歳には大人げが無さ過ぎて感動してしまう。

koroma

あれだけ揉めたというのにゴール後はこれ。

ファラオーネの先制弾、ジェコのボックス内の切り替えしからのシュート、どれも落ち着きと技術を評価するべき一発だが、それにしてもキエーヴォの守備崩壊はとても酷く、もうちょっと何かやりようがあったはずだ。
39分に怪我で交代した右サイドバックのフレイは年齢、所属歴を考えるとあまりに軽かった。彼に限らず、誰もがマッチアップで負けていて、いくらソレンティーノが良いキーパーだとしても、もう少しなにかしらのフィルタリングが働かなければ厳しい。3失点に留まったのは、ゴールポストとソレンティーノの力だ。

ラインの上げ下げの判断が人任せで、センターバックは常にハイボールが競れないような位置に自分を置いてしまう。開始9分の失点も、前節のエンポリ戦でカプートに決められた同点弾も全く同じミスだ。そのディフェンスラインの不確かさは、まるで火葬場の煙突から上る白い煙のようだった。誰が燃やされているのかは書く必要は無いだろう。

キエーヴォは現在9ポイント。残留ラインを38ポイントと考えると、残り15試合全勝すればもちろん余裕で残留できるが、単純にあと30ポイントは手に入れる必要があるということだ。すると自力で残留するには5回しか負けが許されない。今日のような守備ではセリエAに残ることは難しいとぼくは思っている。